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テディベア

 今回は、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、愛くるしいくまのぬいぐるみ(個人的に熊と漢字で書くと違和感)、「テディベア」のお話です。

 実はわたし自身テディベアにほとんど興味がなく、ぬいぐるみ集めもしていませんので、今回はわたしもこのエッセイを書きながら勉強してしまいました。

 しかしこれほど世界中に愛好家がいらっしゃるということは、ただのくまのぬいぐるみではすまされない、底知れぬ魅力があるのでしょう。たしかにそのつぶらな瞳や、あたたかさを感じさせるフォルムは、思わず抱きしめたくなるほど愛しいです。


 テディベアの発祥と定義


 調べたところ、発祥や定義については明確ではないそうです。

 元祖のテディベアについてもさまざまな説があり、有力なのが1902年にドイツのぬいぐるみメーカー、「シュタイフ社」が製造したベアではないかという説と、同じく1902年に熊狩りにでかけた当時のアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトが鎖に繋がれた熊を撃てなかったという逸話をもとに、1907年からアイディア社で製造されたのがはじまりではないかという説です。(「テディ」という名前の由来も、ルーズベルト大統領のニックネームではないかとされています)

 1902年というと明治35年。やはりベアの歴史は長い! 明治35年というと、有名なところで日英同盟ですね。名前しか知らない日英同盟。

 結局は発祥不明、定義も「くまのぬいぐるみ」ということになってしまいます。


 

 ベアの製造元


「シュタイフ社(ドイツ)」

 ネットで検索すれば、オフィシャルサイトがあります。1880年創業、ベア界もっとも有名な老舗です。他社の製品と区別するため、ベアの左耳に金属製のボタンをつけているのが特徴。これの有無が価格に影響するらしい。人気ゆえにコピー品も出回っているらしく、注意が必要。サイトを見ると、現在は、全てのベアにボタンとタグが左耳に付けられているようです。


「チャド・ヴァレー(チャッド・バレー)社(イギリス)」

 イギリスの正統派ベアの老舗メーカー。1915年に最初のベアを発売し、1938年には、エリザベス女王から英国王室御用達メーカーの許可を与えられました。しかし、1970年代の不況により他社に吸収されてしまいます。


「メリー・ソート社(イギリス)」

 1957年に製造された耳に鈴の入ったベア「チーキー(なまいき)」というモデルが有名。製品の多くが数量限定で、面白いデザインなのだそうです。


「チルターン・トイ・ワークス社(イギリス)」

 クオリティに定評があり、ハグミー・ベアシリーズが有名。チャド・ヴァレー社に買収されてからは、タグがチルターン/チャド・ヴァレーになっています。


 他にオーストラリアでも生産されていたみたいです。とはいっても、先述しましたとおり、テディベアに明確な定義はありませんので、個人で造った手づくりの一点物も、もちろんテディベアだと言えます。

 いろんなベアの写真を見るに、何も着ていないベア、セーターを着たベア、もしゃもしゃ毛のベア、毛のないベア、様々です。共通しているのはみな素朴さや純粋さを内包しているところでしょうか。


 持っていないし、持ったこともないので、どれぐらいの重さなのかとか、手触りとか、いまいち分かりません。骨董市にでてたかな? あんまり記憶にないです。自分が欲しいものしか目に入ってないのかも。今度見かけたらじっくり観察しようかな。観察するだけ。きっとすばらしいお値段でしょうから(笑)

 

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