環状線ディストピア
ここからは私の作品「環状線ディストピア」のネタバレを含みます。
ご注意ください。
「環状線ディストピア」はNiOさんという方からネタを提供していただき、出来上がった作品です。
あらすじ
阿藤理画は画家である。暇なときは山手線に乗って、人間観察をしている。取り立てて突出したところのないつまらない男だ。
そんな阿藤の身に降りかかった、奇妙な出来事の顛末をここに記そう。
さて、今回の言葉遊びの解答である。
まずわかりやすいのが主人公、阿藤理画の名前だ。「あとうりえ」と読む。職業は画家。お分かりいただけただろうか。つまり、「アトリエ」をもじった名前である。
これが初級問題。
続いて阿藤の腐れ縁、長菜椰染。これもわりと簡単。
本編では「ちょうなやしみ」と読ませているが、これ、読みを変えると「おさななじみ」になるのだ。
漢字の知識が必要なので、中級。
ちなみに本編でも明かされたが、「環状線ディストピア」にもちゃんと意味があって、ここだけの話、最初は「感情線ディストピア」になる予定だった。
最後に、阿藤理画に隠された、もう一つの秘密。
漢字を並べ替えよう。
阿藤理画
↓
阿理画藤
↓
ありがとう
つまり、読者への感謝がこの名前にはこもっていたわけである。
で、終わったら、とても上級問題とは言えない。
本編で散々語った阿藤の過去、黒歴史。
ありがとうと結びつけられる日本で何番目かに有名な駄洒落。
「蟻が十」
それが阿藤理画の名前の由来である。




