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【完結済】異世界薬局(EP4)/【連載中】世界薬局(EP4.1)  作者: 高山 理図
Chapitre 2 サン・フルーヴ帝都の異世界薬局 Une pharmacie d'un autre monde de la capitale impériale (1145-1146年)
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2章9話 檻から出た悪霊憑き

 異世界薬局の店主、宮廷薬師ファルマ・ド・メディシスをギルド長とする調剤薬局ギルドの第一号加盟店、木漏れ日薬局は、2か月後にリニューアルされた。

 今、木漏れ日薬局は改装され真っ白の店舗になり、新装開店の時を待っている。店主ピエールは髭をそり、散髪をして、清潔な白衣を仕立て、登録販売者のバッヂと名札をつけている。今日から異世界薬局と提携した新しい薬を販売するのだ。取り扱う薬の知識も学んだ、接客技術も学んだ。店舗の経営方法も学んだ。必要なことは、全て学んできた。

 異世界薬局から派遣された騎士の門番が平服で雇われて、厳重に警備をしている。

 薬の盗難を防ぐためと、薬師ギルドからの嫌がらせを牽制するためだ。


 木漏れ日薬局の売りは、異世界薬局より豊富な種類ののど飴と、鉄分やカルシウム入りのウェハース、解熱鎮痛薬、目薬、各種ビタミン剤だ。異世界薬局は高度な調剤に特化し重症患者、専門性の高い患者を集め、木漏れ日薬局は風邪や比較的パターン化された疾患、栄養補助食品などを扱い差異化を狙う。異世界薬局は患者数が膨れ上がり、宮廷薬師ファルマと一級薬師エレンだけでは診られない状態になっているので、薬の販売業務の一部を木漏れ日薬局に移すことにしたようだ。

 異世界薬局では、数日前から業務提携薬局がオープンするという宣伝チラシが置かれてPRされていた。慢性疾患のある、比較的症状の軽い患者は木漏れ日薬局に送られることになった。


「ああ、いよいよだ。今日からいったいどうなってしまうんだろう」


 ピエールはふと不安になる、客は来てくれるだろうか。異世界薬局だから客がくるのではないか、同じ薬を扱うとはいえ、ファルマでなくてもいいのだろうか。

 経営はうまくいくだろうか。新薬の効能はうまく説明できるだろうか。

 不安は尽きなかった。ピエールは、先日は一睡も眠れなかった。

 

 しかし、蓋をあけてみればどうだ。

 木漏れ日薬局の門の外には、路地を覆い尽くすほど開店前から多くの客が並んでいた。

 ピエールは鼻をすすりながら震える手で門を開き、客に向かって深々と頭をさげた。


「木漏れ日薬局へようこそ」


 その後、ピエールはファルマに委任され調剤薬局ギルド長に就任した。新ギルド長ピエールは薬師ギルドのやり方に不満を持っていた薬師や、廃業寸前にまで売上が下がっていた薬師たちを引き抜いて、加盟店を7店舗に増やした。

 全ての調剤薬局ギルド加盟店は明るく改装され、門扉は大きく開かれ清潔が行き届き、患者へのサービスも工夫を凝らされた。


 これらの調剤薬局ギルドで新薬を扱うようになった薬師たちは溌剌として、充実し、やる気に満ちていた。

 何しろ、ファルマの2か月の研修で学んだ通りに処方すれば、薬が効くのだ。

 誰にでも薬が効く!

 これが、以前は当たり前のことではなかった。

 効くか効かないかは、経験則をもとにしたほとんど博打のようなものだった。高い値段を払わせて売った薬が効かずに、店が放火されたり薬師が殺されたりするのも珍しくはなかった。こういった逆恨みのリスクや盗難、高額にふっかけられる賠償金があるので、薬価は必然的に上がり、平民の医者や薬師は金貸しと同じように、嫌われる悪徳稼業だった。


 しかし、新装開店して以後、調剤薬局ギルド加盟店はどの店舗もリピーターが増えた。

 患者は感謝の言葉とともに薬師に信頼を寄せ、薬師は患者本位の処方をする。

 暴利を貪らずとも、利益は出た。


「ファルマ様のおかげだ、もう、患者に後ろめたい思いをしなくていいんだ」


 ピエールは、ファルマとの出会いに感謝した。あの日、インフルエンザになった娘にも、たまたま休診だったドナルド医師にも感謝した。

 ギルド本部の玄関に功労者ファルマ様の銅像を建てましょう、と意気込んだピエールは定例会で提案したが、あえなくファルマ本人に却下されたのだった。


 …━━…━━…━━…



 一方で、異世界薬局では。


「ファルマ様、忙しくなってきましたね……」


 ロッテが心配そうに、カルテを整理しながら居眠りをしてしまったファルマを覗き込む。


「ほんと。急速に手広く事業を広げすぎだわ。……人の子の体に宿ったから、薬神でも疲れるのかしら」


 疲労困憊のファルマを見下ろしながら、エレンは、ファルマは人々を癒すが、彼を癒す薬はあるのだろうかと悩む。彼の体には薬も毒も効きにくくなっていると、ファルマは言っていた。

 薬神を癒す薬があるとしたらきっと、それは感謝の心だ。そう考えたエレンは、心の中でありがとうと言うのを忘れなかったが。それが効いているのかは全くわからない。


「え、何の話ですかエレオノール様!?」


 ロッテが無邪気にエレンに尋ねる。ロッテは、ファルマはファルマだと思っている。


「いいぇ、こっちのこと。苦しんでいる患者さんのことを思うと、放っておけなくて無理をしてしまうのでしょうね」


 エレンは言葉を濁す。


「せめて、材料の調達などは私たちが何とかするとして、ファルマ様には診療や調剤に専念していただきたいものです」


 セドリックもファルマを案じているようだった。セドリックの膝は、ファルマの薬で長時間でなければ杖なしでも歩けるようにまでに回復していた。


「それが、ファルマ君にしか合成できないものがほとんどなのよ。4階の研究室で一人で合成しているんだろうと思うけど、やり方を教えても見せてもくれないの。何回かそう言ったのだけどね。手伝えればいいのに、悔しいわ」


 ここのところ連日のように、ファルマには残業が発生していた。これまで、異世界薬局で処方される薬剤や、関連する店舗で使う薬の原料はファルマが一人で生産していた。マーセイル領から供給されるハーブを配合している薬もあるので、多少は調合をエレンに任せたが、土日も働くこともざらだったし、夜遅くまでの残業に、早朝に薬局に来て研究室にこもり薬の材料を生産したり、急変した患者の夜間診療に対応するのは彼の日課だった。


 枯れることのない無限の神力の泉を持つファルマだが、体は疲労するのだ。


「俺、今寝てた?」


 額に机のあとをつけて、寝ぼけた顔でファルマがむくりと起き上がった。ロッテが、ファルマの肩にストールをかけて体が冷えないようにしていた。


「長い間うたた寝をしていたわ、意識が飛んでいたの? 疲れているのね」


 エレンが、痕のついたファルマの額を指先でごしごしとこする。

 生前の彼は、気を抜くとすぐ仕事を集めてしまう性格だった。そして、彼は薬剤師として自分の体調を把握していると過信していた。それは結果的に、大きな間違いだったのだが。

 だから今度は働きすぎない人生を送るはずだったのに、これではいけない、とファルマは自戒する。


(働き過ぎかな)


 ファルマが現在抱えている仕事はというと、

・エレンの診られない難しい患者を診断し、処方箋を書いてエレンに回す

・異世界薬局や調剤薬局ギルド各加盟店、薬用化粧品専門店「MEDIQUE」、オーラルケア専門店「8020」、で使う薬の原料を作る

・女帝、皇子や廷臣たちの定期的な診察


不定期に発生するものとしては

・帝国主催の公衆衛生講座

・調剤薬局ギルドの運営

・部下の薬師たちの教育、販売者養成講座の開催

・調剤薬局ギルド加盟店の店舗を回っての指導


「ねえ、異世界薬局本店の薬師を私以外にも増やしたり、弟子をとってみない? 一度体系立てて後進に教えてしまえば、あなたも楽になるわ」


 エレンがそんな提案をする。新薬の薬学知識のあるブレインが、この世界でファルマ一人しかいないのは致命的だ。このままではファルマに重荷がかかりすぎて、彼が倒れてしまうか死んでしまう。


「そのつもりではあるんだ。製薬工場ができたら化学合成薬を造り始めるから、それが稼働できそうだったら、色々と何とかしようと考えているよ」


 製薬工場が立ち上がり次第、国内外の優秀な技術者や研究者を集め、製薬に必要な薬学を少しずつ教えよう、ファルマはそう考えていた。

 帝国の資金と尊爵家の財力、神殿の資金援助、そして異世界薬局そのものの売上を惜しげもなくつぎこんだマーセイル領の製薬工場は、急ピッチで建造されつつあった。それができてしまえば、生産拠点を分散させることができ、ファルマも多少時間に余裕ができるはずだ。


「お師匠様が総長をしておられるサン・フルーヴ薬学大学には、優秀な学生がたくさんいるわ。私が抱えている弟子でもいいし」


 ブリュノの一番弟子であり、彼女自身がすぐれた一級薬師であるエレンは、3名の弟子を持っていた。今は薬局の手伝いが忙しいので、彼らにはあまり構っておらずブリュノに預けているのだが、彼らを薬局で雇用してもいいのではないか、という。


「そうだな、今度、父上にお話してみるよ」


 宮廷薬師として独立した以上、できることは自分で、とファルマは考えていたが、父の力や立場を借りるのもよいかもしれない。それは父にとっても、ファルマにとっても相互に益になることだ。


「ところで、製薬工場で必要なものはないの? 今のうちに私が調達しておくわよ」


 先に先に、準備はすすめておきたいのがエレンである。


「高度なガラス細工、それから細かい鍛冶のできる職人を何人か雇いたいんだ」


 工場で使う、製薬のための有機合成用実験器具を作ってもらわないといけない。


「売ってるものではだめなの?」

「変わった形のものを依頼したいから」


 日本では、薬学系や有機化学系の大学出身者であれば、簡単なガラス細工の技能は身についている。だが、さすがにフラスコや試験管、ガラス管のジョイント部分、ロート類、冷却管などの細工はできない。専門職の技術が必要だ。


「ファルマ君の発想を具現化できる、最高の技術者のほうがいいわね」


 エレンは悩む。金に糸目はつけないのだから、ファルマはよい技師を雇いたいだろう。


「最高でなくてもいいけど、高度な細工ができる技師がいいな」

「錬金術師や薬師、医師の実験道具を専門に作っている、尊爵家の医療火炎技術師がいるわ。ガラス器具も作れるし、金属細工もできる。お師匠様の道具も作っているのよ。平民の依頼は受けないのだけど、お師匠様つながりで受けてもらえると思うわ」


 早速、ブリュノのつてで紹介してもらうことにした。道具を作るには、時間がかかるからだ。工場はまだ完成していないが、発注はしておかなければ間に合わない。


「メロディ・ル・ルー(Mélodie Le Roux)尊爵よ」


 凄腕技術者と思いきや、可愛らしい名前だった。


「女性の尊爵なんだな」


 何気なく呟いたら、エレンがあきれたように返す。


「知っていると思うけど、尊爵というのは、家にではなく個人に与えられる最上級の称号なんだからね。男も女も関係ないの」

「そうだったのか」

「だから、一つの家に二人以上の尊爵が出ることもありえなくはないわ。ファルマ君も成人したら、尊爵位を貰うかもしれないわね」

「すごいです、ファルマ様! もしそうなったら、パーティーしましょう! 盛大なおおごちそうで!」


 ロッテが尊爵と聞いて、浮かれていた。おおごちそうの部分に力が入るロッテである。


「もう、ロッテちゃん、あなた気が早いわ」


 ファルマもいずれ尊爵として叙されるにきまっている、とエレンは確信しているようだった。ついでにいうと、ファルマの死後は神殿から薬神の化身として列聖、もしくは神格化されるのではないかとエレンは予想している。


 郊外に居を構えるメロディ・ル・ルー尊爵は、この一年の間、誰の仕事も受けていないようだった。ファルマとエレンは、立派な城の玄関で、取り次いでもらう家令の老人と言葉を交わす。


「少し、お体をわずらっておられまして、静養しておられます」


 と、家令は歯切れの悪い言葉を返す。


「私たちは薬師です、かかりつけの医師や薬師がいなければ、メロディ尊爵のお体を診ましょう」


 それはちょうどよいところに来た、とファルマは診察を提案する。


「いえ、そういうわけには……」

「でも、お具合が悪いのでしょう? かかりつけ医がおられますの?」


 エレンが家令に詰め寄る。具合が悪いと聞けば、何か患者の手当てをしたいのが薬師である。


「メロディ尊爵の病状がどのようなものであっても、私たちは秘密を守ります」


 何か複雑な事情が裏にあるのだろうと察したファルマが、秘密の厳守を約束した。


「では……分かりました。もしも、もしもあなたがたがメロディ様をお救いできるのならと願ってやみません。驚かないでくださいね」


 城の真ん中にある、高い円塔に案内された。長いらせん階段を登り、ようやくのことで頂上にたどり着く。


「こんなところにおられるんですか?」


 そこは、どう見ても塔牢獄だった。二重格子のある石造りの牢の中央に置かれた椅子に、若いメロディ尊爵は鎖で縛りつけられ、がっくりと項垂れ、座ったまま眠っていた。後ろ手にされ、体は雁字搦めに椅子に縛られている。


「どうしてこんなことを!? 彼女が何をしたというんです!? 病人なのでしょう!」


 非人道的な待遇を見たファルマは叫ぶ。


「違うわ、ファルマ君。これは……」


 エレンが何かを察して、ファルマを諌める。


「メロディ様には、悪霊が憑いてしまわれました」


 ある日、彼女は意味不明なことを叫びはじめた。来客に暴力をふるい、物を壊し、壁に頭をぶつけ、そして暴れた。メロディは、強力な火炎術師である。我を失って暴れるとき、あらゆるものを燃やしてしまうのだという。


「異端審問をされれば、拷問を受けるか殺されてしまいます。ですから……」


 仕方なく、こうせざるをえなかったのだ。


「でも、神術は使えるんですね。それは、悪霊が憑いているからではないのでは」


 ファルマはずばりと指摘をする。


「それは分かりません……どうしてあの、お優しかったメロディ様が、こんな変わり果てた姿に……私は悪霊が憎くてなりません」


 家令はハンカチで目頭を押さえた。


「楽な姿勢で寝かせてさしあげたいのですが、ベッドも、掛物も無意識に燃やしてしまわれます」


 メロディの、艶のある銀髪は短く切られていた。暴れたときに、長い髪を燃やしてしまったのだという。


「ずっとこうしているんですか?」

「ずっとではありません。日によって状態が変わります、状態がよくないときはこのように……今日は状態がよくないのです。発狂中に炎術を使うと、自殺行為につながりますので、格子のある部屋に入っていただいています」

「こんな酷いことをしていたら、ますます悪化してしまいます」


 ファルマは家令からメロディの病歴、年齢、食生活や生活習慣等を聞いてカルテを書いたうえで、診眼を発動する。ファルマは脳の疾患を疑っている。

 予想通り、脳のあたりに青い光がともっていた。


”統合失調症、緊張型”


 光は白くなる。抗精神病薬を組み合わせいくつか唱えると、光は完全に消えた。暴れるタイプの統合失調症には、薬が効きやすいのだ。


「これは治ります、というか完全には治りませんが症状を緩和できます」


 ファルマは診療バッグをごそごそとあさりながら言った。


「え?」 


 悪霊憑きになった者は、治せないのがこの世界の常識だった。神殿での異端審問官たちの拷問で悪霊を叩き出すしかなく、これに失敗すれば、回復の見込みは殆どなかった。拷問の途中に命を落とす者もいたが、諦めるしかなかった。


「悪霊をたたきだせるの? 薬神の力で?」


 エレンはファルマに耳打ちする。


「悪霊じゃないし、病気だから。治療薬はあるよ」

「これが、病気!? 発狂してるのよ!?」


 嘘でしょ、とエレンは驚く。


「心の病気だよ。この症状なら、比較的軽度な部類に入る。ですから」


 家令に向き直った。


「鎖を解いて、彼女を檻から出してください。そして、温かい食べ物を食べさせて、ベッドで寝かせてあげてください」

 ファルマはその日から彼女に最適な、抗精神病薬の治療薬を処方した。

 ファルマは毎日のようにメロディのもとに通って彼女の話を聞いて、細やかなカウンセリングをし、リハビリプログラムを組み、メロディは少しずつもとの彼女の性格を取り戻しはじめた。暴れることもなくなった。彼女の髪の毛が少しずつ伸びてきたころには、すっかり表情も柔らかくなり、笑顔も見せるようになった。

 いま、彼女の病状は急性期から、回復期に入りつつある。エレンは「本当に悪霊憑きじゃなくて病気だったんだ……」と、感服していた。

 メロディは家令の言う通り、非常に温和な性格だった。

「ありがとう、薬師様。私はもう、悪霊に憑かれてしまい、我を失ってこのまま死んだほうがいいと思っていました」

「再発予防のために私がフォローアップをして、その兆候があれば適切な薬を処方しますので」

「これで安心しました」


 メロディはほっとしたようだった。


「もしかして、薬師様は私に何か御用だったでしょうか」


 と、ある日、メロディはファルマに問いかけた。家令の話だと、ファルマは医療火炎技術師としてのメロディをたずねてきたと言っていたから。彼は治療中に、用件を切り出すことはなかった。


「もし、気分が安定しているようでしたら、依頼を受けてくれますか」


 メロディから言われてファルマは改めて、用意してきていた依頼書を手渡した。そのとき、二人の関係は患者と薬師ではなく、依頼者と技術者の関係に変わる。

 依頼書には、見たこともない形をしたガラス器具や金属の器具が描かれていた。寸法、材料や仕様は正確だったので、何を作ればよいのかはわかる。


「とても難しい器具だと思います。作れないものがあっても、構いません」


 ファルマは、彼女に無理難題を言っているというのは自覚していた。作れるものだけでいいから、と念を押した。

 しかし、メロディはいいえ、と首を振る。


「私の火炎神術の粋を尽くして、必ずご依頼にはこたえてみせましょう」


 メロディは依頼書をみて、自信を持って断言した。


「全ての品物を納品します」


 数週間後、異世界薬局に、依頼をした全ての有機合成に用いる複雑なガラス器具が納品された。それは想像以上に素晴らしい出来栄えで、ファルマがイメージしていたものと遜色なかった。


挿絵(By みてみん)


次の更新は、30か31の12時台です。

【謝辞】

2章8話までの査読、考証を「やる気なし英雄譚」の作者で医師の津田彷徨先生がしてくださいました。

本当にありがとうございます。

その他、査読をしてくださった専門家の方は教えてください。

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