表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/455

48話

ミラさん視点です。


ちょっと長くなってしまいました。

「悪いな、2人とも時間を取らせて。」


「気にしないで下さいミラ。」


「うんうん!あたしも、この間2人を買い物に付き合わせたところだしな。」


「あれは楽しかったですね〜。」


 ソフィアは本気で楽しそうに言っている。

 私にとっては、消したい記憶なんだが・・・、忘れよう。


 だけど、あいつらめ!いつか仕返ししてやるからな、覚えてろよ!


「それにしても、コータさんは本当に人間が出来てますね。」


「ああ、ナンパ野郎をとっちめた話な、痛快だったな。あたしも参加したかった!オヤジ仕込みの蹴りが火を噴くぜ!」


 幸太の話になったか。

 ちょうど良いな。


「うん、その幸太の話なんだが。」


「ミラにもついに好きな人が!?おばさんに教えないと!」


「ミラがその気になったのか、うーん、強敵だな。これはあたしもウカウカしてられないぞ!」


 ・・・?


「はぁあ!?違う!違うぞ!?」


「まあまあ、良いではないですか、隠さなくって。」


「そうだぞ、あたしたちの仲じゃないか。」


 あ、頭が痛くなって来た・・・。

 時間を作って、幸太の話をしただけなのにこの反応って・・・。


 ・・・それなりに、ソフィアも意識してるって事なのでは?

 あの、恋愛感情を置き忘れて来たようなソフィアが?

 私の考え過ぎか?



 いや、今は本題に入ろう。


「別に、そういう事はないよ。だいたい幸太は、ソフィアやエミリアみたいなタイプの方が好きだろう。」


「ミラ、好かれるから好きになる訳ではないのです、好きだから好かれたいのです。」


「うんうん!」


 なんだ、こいつら・・・。

 いつから、こんな風になった?

 この間の買い物の時からか?

 菊池きくちとかいったか?あいつらに影響されたか?


 友人の成長を嬉しく感じない訳じゃないけど、本気で私は幸太に対して、恋愛感情は抱いていないんだけどな、どうしたものか?



「その話は、また今度にしよう。今は大事な話をしておきたいんだ。」


「大事な話ですのに。」


「まあまあ、先にミラの話を聞こうソフィア。」


 エミリアが冷静で助かった。


 エミリアが冷静で、ソフィアが熱に浮かされてる?

 ・・・なんとも、不思議な状況だ。


「この前、幸太はLv3だと言っていた。」


 2人が頷くのを確認する。


「だが、2人とも思い出してくれ、幸太の戦闘シーンだ。」


 エミリアは上を見上げて、うんうん頷いている。

 ソフィアは目を閉じて、・・・微かに頬を染めている。

 一体、なにを思い出しているんだ?


「2人とも、あの動きが、後Lv2個上がったら出来そうか?」


「・・・無理ですね。」


「ん〜、・・・微妙なところかな?」


 ソフィアは、素直に無理だと認めたな。

 エミリアは、元から鍛えてたからな、それでも届くか分からない。良い読みだ。


「うん、私もそんな所だと思う。」


 3人とも、共通の認識を持ってる事が確認出来た。

 ここまでは、問題ない。


「じゃあ、何が私たちとそんなに違うのか?」


「男だからか?いや、違うな。」


「心が広いんじゃないでしょうか?」


 ソ、ソフィア・・・、大丈夫かお前?

 菊池の恋愛脳が伝染でもしたのか!?あれも、軽症で済んでいるように見えたのに、お前は重症か!?


「装備の違いは・・・、そこまであるとは思えないな。」


 エミリア真剣に悩んでないで、ソフィアを止めてやってくれ!

 フワフワと、まるで熱でもあるかのようだ。


 私がソフィアを心配してると、急に、エミリアが顔を上げた。


「分かった!スキルだ!!そうだろミラ!?」


「あ、ああ、おそらく、そうだろう。私もそう考えて、今日は2人に時間を作ってもらったんだ。」


 私が勝手に答えを言うよりも、2人に少し考えさせた方が、話に納得してくれると思って、しばしの時間待ったんだ。


「えーと、というと・・・、スキルは支援系・・・!?ですか!!?」


 ソフィアも、やっと本来の調子が戻って来たみたいだな。

 自己強化スキルの可能性も捨て切れないが、それならば幸太が隠す必要性はあまりない。


 ソフィアは目を見開き、エミリアは苦い表情になる。

 無理もない。


「他人にスキルを教えないのは、安全の為に必要な事だ。だが、パーティーを組むとなれば、ある程度知っておかねばならない。それでも信頼出来るまでは隠すべきものだろう。だから、2人も無理に聞き出そうとするな、良いな?」


 2人は神妙に頷いてくれる。私が、まだ話を続けようとしている事を、察してくれているのだろう。

 これだから、親しい友人というのは・・・心地良い。


「それによって、私たちは、選ばなければならない。幸太のスキルが世間に知られれば、狙われる事は必然だ。」


 2人ともが、険しい表情になったな。

 きちんと、私の危惧してる内容を、理解出来ているのだろう。


「安全な今のうちに、彼と袂を別つのか。それとも、十分な力を手に入れるまで、隠し通すのか。あるいは、祖国に彼を売り渡すのか。私が提示出来るのはその辺りだな。」


「祖国は彼をどう扱う・・・


「エミリア!?仲間を売り渡すのですか!?」


 ちょっと、言葉選びが良くなかっただろうか?

 だが、私の心情的にも、そんな気分だったんだ。

 さて、どう宥めたものか・・・。


「ソフィア落ち着け。必ずしも、自国にとどまる事が幸せとは限らないだろう?中国を見ろ、タイもだ、ブラジルも良くない。では、日本は?生命がけの探索に見合った物を出しているだろうか?あるいは、我が祖国の方が、彼を手厚くもてなすかもしれないぞ。」


「それは・・・、その、でも・・・。」


「ミラ、それはまだ、可能性の話なんだよな?」


「そうだね。日本の探索者に対する扱いは、年々良くなって来ている。まだ、欧州各国に遅れている事は否めないけどね。」


 そう、これが事実だ。

 だけど、今ならまだ、ドイツの方が上だと私は断言出来る。


 科学者なんかは顕著なものだろう、日本の科学者は才能のある人物を中心に他国に勧誘されて、出国している。


「彼には世話にもなったしね。私の心情としては、隠し通すを推したい所だ。」


「もう!」


「あたしに異存はない。あまりにも狙われる危険性の高いスキルだからな。」


 ソフィアは赤い顔をしながら、頬を膨らませている。

 エミリアは、言葉の割に冷静だな。


「ならば、その方向で進めよう。」


 2人の了解が得られた。

 話し合いの結果は、まずまずといったところだろう。



「念のため確認だ、ソフィア!」


「はい?」


「現在、国や組織に狙われやすいスキルは何でしょう!」


「1位が回復系で、2位が支援系、3位が鑑定スキルです!」


 そう、この3つだ。非常に有用なスキルの割に出現率が低く、使用者だけでは戦力になり難い。すなわち、誘拐する側にとってみれば、ローリスク、ハイリターンな人選だ。


「よろしい!正解だ、正解者にはハグしてあげよう!」


「わーい。」


 あれ?

 ソフィア本当に熱があるぞ!?


 その後、急いでソフィアを病院へ連れていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
心が広いと動きも良くなるのか…
唐突にラクス構文が出てきて、噴いた
自己完結型の殴りプリでなくソロも出来るが本質はPT向きの高DEXバランス型っぽいからなあ バレたら好待遇のスカウトはともかく乱暴な拉致まで来るだろう 選り取り見取りでモテモテだ、嫌なモテ方だな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ