47話
僕は菊池さんたちに、出来る範囲で丁寧に、エミリアの事を伝えた。
少し、誤解を生む話し方だったと思うけど、そのくらいは許してほしい。
融資額の話とかね。最高額だけ言って、実はただの上限額で、借りなければそこまで返す必要もない、とかね。
他の友達の事はさらっと流して、ミラやソフィアの名前すら出さなかったりしただけだよ。これなら、嘘でもなんでもないし、問題ないよね。
「それと、誘い方次第なんじゃないかな?」
「私の誘い方が悪いと言うのね?」
「そこまでは・・・、言うのかな?」
「うわ!きっびしいぃ!藤川が容赦ないわ!」
ちょっと堅い雰囲気になってたから、言ってみた。
ほっとくと、エミリアがクラスで孤立しちゃうかもしれないからね。
「エミリアはあれで、予定を立てるタチみたいなんだ。放課後空いてる?って聞き方だと、ずっとNOしか返ってこないよ。今度一緒に買い物に行かない?なら、どっか日にちの空いてる時か、適当に時間を空けると思うんだけど、どうでしょう菊池さん。」
「・・・意外だわ。藤川君、意外とシッカリとエミリアの事見てるのね。」
「意外ってひどいなあ、これでも一応パーティーのリーダーだよ?」
「ごめんごめん。」
菊池さんの謝罪からは誠意が感じられないけど、さっきの意趣返しだろうから、僕も甘んじて受けよう。
「それと、皇君が最近ちょっと変じゃない?武藤たちも、気づいてはいるみたいなんだけどね、藤川君彼と親しいでしょう?」
「う〜ん、親しいのかなぁ?よく話してはいるね。」
「それ以上に親しかったら、それもどうかと思うわ、私は。」
菊池さんの言葉は、BL的な何かだろうか?
僕としては違うと思いたい。
他の女子が、一瞬目を輝かせた気がしたけど、僕には確認する勇気もないんだ。
だから、気づかなかったふりをする。
「何か、話したそうにしてるから、おそらくダンジョンの話だね。」
僕は断定する!ダンジョンの話だよ!!
してないけどね。
「なるほどね。藤川も話自体は聞いてない訳ね?」
「うん、だけど察しはつくよね。言い難い事なら、スキル関連で間違いないと思うよ。だから、菊池さんも無理に聞き出しちゃダメだよ?」
「わかってるわよ〜。」
うん、菊池さんは腐ってなさそうで、安心した。
他の女子からは、腐のオーラが立ち昇ってる気がしてならない・・・。
割と、ダンジョンにやる気のある人たちだと、思ってたんだけど。
後日、教室で菊池さんから、買い物に行って来た写メを見せられた。
まるで、ファッションショーだった。
ソフィアやミラまで写っていて、ミラの黒ゴスに僕はおもわず噴いてしまった。
強烈なジト目が決まっていて、完璧だった。
菊池さん、グッドジョブ!




