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383話

ジェームズJr.さん視点。

 目の前のこの子には、いったい何が見えているんだ!?

 綺麗?繊細?

 いや、繊細と評価されるのは分からないでもない、でも綺麗ってなんだ!?


 それよりもスキルの可能性、概念ってやつを・・・、ダメだ理解が追いつかない!


「なあおい!何をやったんだ?どうなってるんだ!?」


 ああ、僕のウィスパーは他人には聞こえないし、僕以上に困惑するのは当然か・・・。

 警戒されてたゴールドと、普通に話してるなんて変な気分だ。


「ああ、こういう事ですよ。」


「「「「うわ!!?」」」」


「これがさっきジェームズJr.さんが使った【ウィスパー】です。」


 ・・・は?はぁ!!?

 真似した!?コピーした!?僕のスキルを!!?

 そんな馬鹿な!!?


 しかも複数人に同時に!?


「言っちゃなんだが、これはどう使うんだ?使えるのか?」


「短距離通信が出来れば要らないわね。」


 そうなんだよね・・・。

 ゴールドやローザの言う通り、今のところ使いみちがない。


「浅はかだな。敵の注意を一瞬逸らすだけで、暗殺の成功率は増す。驚異的なスキルだ。」


「ありがとうございます。」


 フォローにお礼を言っておく。

 でもそれは、あなたたち『ア・モルテ』にしか使えないっての!

 僕らでは技量が足りない!


「これに可能性を足すのか?」


「概念を追加する感じですね。」


『マドリード・ブスカドル』が話を持って行ってしまった。僕らは慌てて耳を傾ける。

 彼は、本当に理解出来ているのだろうか?


「どんな?」


「そうですね、オススメは『加算』でしょうか。大きな音や声を耳元で上げられると驚きますよね、音量を上げていけばスタングレネードの代わりになると思います。光は出ないですけどね。」


「むぅ。上手く使えばあっという間に制圧出来るな。」


 以前オークで試してみたけどダメだった、音量が足りなかったんだ。

 そうか、スキルの方を改変すればよかったのか・・・。


「まあ、耳のあるモンスター専用って気もしますけどね。あっ!そんなこともないか。なんて言ったっけ?フォトレーザー?」


『ご主人様、それじゃあ写真プリンターなのですよ!?多分、ご主人様が言いたいのはフォノンメーザーなのです!!音波による加熱砲ってやつなのです。フォトンメーザーだと、光子なのでご主人様は普通に目からビーッとやればいいのです。はっ!?ついに口からビームが実装されたのです!これは熱いのですよ!!?激アツなのです!!』


「それって、僕の首が飛んでいっちゃわない?」


『顔から三連ビーム砲なのですよ!?』


 ちょっと待って!?

 今、僕のスキルが攻撃へ転用が出来る可能性を示さなかった!?


「ビームと言えば四連じゃない?」


『頭から出す奴なのです!手から出すのも良いと思うのですよ!!』


「水陸両用は熱いよね。僕も、出来れば目からビームは使いたくないしね。せっかくだし、赤く塗っちゃう?」


『幸太、専用機に勝手に乗っちゃダメなのです。専用機は本人が乗ってこそなのです、囮に出来るとかそういうリアリティは要らないのですよ?』


「あ、・・・うん。ごめんねミューズ。」


『分かればいいのです!』


 何の話をしてるんだお前らは!

 真面目な話をしてるんだぞ!?


『練習あるのみなのです!ご主人様ならいつか、モンスターの魔法も改変出来るようになるのですよ!』


「今でも、僅かながら出来るけどね。何で人間の使うスキルの方が改変しやすいんだろうね?」


『さあ?そもそも、適当に使ってるものを小難しく考えないのですよ?』


 ここでマダムローザが割り込んだ。


「ねえ!私の【祝福を貴方に】は改変出来ない!?」


「待て待て!!俺の【クラッシャー】が先だ!」


「そもそもスキルが覚えられないんだけど!」


「隠密に長けたスキルに何か心あたりは!?」


「いや!僕のスキルの話が終わってないって!」


 一流の探索者を相手に、僕も頑張ったと思う。

 この面の厚さで戦い抜くのが、僕の役割だしね。厚かましい奴になれば利益を生むというなら、やってやる!その覚悟でここまで来たんだから!!


「いえ、ジェームズJr.さんのスキルについてはこのくらいかと。そもそも、それぞれ概念にも得意不得意があると思うんです。なので、すでにスキルをお持ちの方は、そのスキルの持つ概念+アルファだと思います。」


 そうなのか。

 僕の場合は『操り』が得意概念で、『加算』が+アルファか。



「スキルをお持ちでない方は、本当にスキルが欲しいんですか?」



 え?

 そりゃ、欲しいでしょう?


「うちのエミリアもそうですけど、自らに肯定的であったり、これまでの努力に自信を持ってる方ってスキルが覚え難いんです。だって、心の底から欲してはいませんからね。使ってみたいだけなら、スキル付きアイテムを購入して使ってみるといいと思います。」


 マジかぁ・・・、納得してるよあの人。『マドリード・ブスカドル』だもんな、スキルよりも、自分たちの積み上げて来た物を信じてるんだろうな。


「そうだ!うちの持ってるアイテムを幾つか体感してみます?明日の僅かな時間なら構いませんよ?」


 今日1番の騒ぎが勃発した・・・。

 みんながこぞって体感を希望し、これは面の厚さ関係なく飛びつくでしょう!?


 それにしても、一流の探索者って・・・変人が多くない?

 まあ、目の前の彼はちょっと常軌を逸してるけどね。

意外と悪人じゃなくてごめんなさい。


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― 新着の感想 ―
こんにちは。 「フランスアホスww」となって幸太について来たジェームズさんやマダムローザさん達、今回の話し合いでワンランク強くなりそう(笑)
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