280 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(ジャンボソフビ・ゼットン編)
バンプレストのジャンボソフビ・ゼットンを遂に手に入れた!
この頃のバンプレストのソフビは、本っ当にデキが良くて、ガレージキット並だ。
クリスマスイルミの自己点滅型LEDは、白と赤以外、ほとんど使い途がない。
そんな中、ちょっと使えそうなのがゼットンの電飾だ。
機電っていうらしいけど、怪獣・宇宙人には目が光るだけって奴も多いけど、点滅したり回転したりする光るパーツを持ってる奴もそれなりにいる。
例えばバルタン星人は、目が回転しつつ光る。
メトロン星人は、顔というか頬の黄色い部分が段々で光る。
光ってる部分が1つずつ移動するっていうか。
メトロンの場合、中で同心円状に導電体(アルミシートみたいな?)を途切れ途切れに貼って、そこから発光部分に銅線を繋げることで、円板を回転させると導電体に触れてる時だけ光るって仕組みで、光る部分が移動するようになってたらしい。
ゼットンも、顔のオレンジの部分が下から上に四段階で光るようになってる。
多分、メトロンと同じ仕組みだと思う。
あたしは、これを自己点滅型LEDで再現できるんじゃないかと考えた。
キングジョーを光らせた時、LEDの点滅のタイミングがズレてることに気付いたから。
売ってる状態でも点滅タイミングがズレてるから、元々タイミングはズレてるんだと思う。
なので、オレンジの自己点滅型LEDを4個直線に繋いだら、4つともタイミングが違ってて、うまく並べたら下から順に光って消えるってものが作れるんじゃないかと思うのよ。
ものは試しと作ってみたら、ちゃんとできた。
ほ~らね♪
胸に点灯型、顔に点滅型を仕込んで、サウンドロップの「ゼットン(ピロロロ)」を鳴らせば、きっちりゼットンができるってもんよ!
で、ゼットンのジャンボソフビを手に入れて、さて、と思ったら…。
これ、どこから外すの?
普通、この手のソフビ人形って、腰と肩と足首が外れるもんなんだけど、足首以外に外せそうな場所がない。
光らせようと思ってるオレンジのパーツは軟質樹脂で、外せそうではあるけど、これだけ複雑な形をソフビの一発抜きで作れるはずがないから、絶対どこかで分割できるはずなのに!
ネットで改造例を探したら、背中の甲羅部分を外してる例があったけえど、これ、外せる?
帰省してきた翼に見せてみた。
「ねぇ、これ、足首以外で分割できそうなとこ見付けられる?」
しばらく眺めてた翼は、
「背中が接着されてるっぽいけど」
と答えた。
そーか、接着か…。
たしかに、それなら別パーツとして後付けできる。
ウルトラマンのマスクとか、そうだよね。
よし、希望が見えてきた。
ゼットンの背中と甲羅の隙間にアートナイフを差し込む…硬くて入らない。
ん~、接合部じゃないのかなぁ?
でも、ここ以外に接合部らしいところはないし。
何カ所か試してるうちに、さくっと入るところがあった。
やっぱり甲羅が外れるのね。
刺さったところからぐりぐり広げていくけど、とにかく硬くて刃が通らない。
このアートナイフ、百均のだから軸が弱くて下手に力が掛かると折れちゃうのよねぇ。
この角度なら、オルファのカッターの方がうまくいくかも。
カッターに持ち替えて、刺してみる。
ぐりぐり押してみると、アートナイフよりは刃が進む。
パキン!
刃が折れちゃった。オルファだけに。
まぁ、カッターの刃が折れるくらい可愛いもんよね。
アートナイフの軸が折れたら、使えなくなるんだから。
ん~、気温が低いから、ソフビの材質が硬いんだよねぇ。
温めれば、もうちょい柔らかくなって切れやすいと思うんだけど。
こんなんでドライヤー使うのも悔しいから、エアコンの風当てて温めよう。
「梓! なんか気持ち悪いのいる!」
「天さんが嫌いなのって、背中のポツポツでしょ?
背中見えないように置いてるじゃん」
「正面から見ても気持ち悪いよ!
ゲジゲジっぽい!」
え~~…。
カミキリムシっぽいってんならわかるけど、ゲジゲジは首肯できないなぁ。
まぁ、しょうがない。
どっちにしても、天さんはゼットンがリビングにいることを認めたくないのね。
その後、窓際に甲羅干しさせて温めようとしたら、日が陰るわで作業が進まなくなった。
もう少し本格的に暖かくなるまで無理かなぁ。
5月。
今日はちょっと…気もいいし、天さんが出掛けてる隙に甲羅を剥がしちゃおう。
窓際で甲羅干しさせておいてから、カッターを甲羅とボディの間に差し込む。
入った!
やっぱりここに接合部があるのね。
結局、刃が1回折れただけで、無事甲羅は外せた。
なんか、甲羅の下側がポケット状になってんだけど。
って、あれ?
胸も顔も、黒いソフビ素材で覆われてて、オレンジの軟質素材が見えない。
え、つまり、黒いとこ切り抜くとかしないとLEDをセットできないってこと?
胸はいいけど、背中から顔の裏革をいじるのって、難易度高くない?
とりあえず日に当てて温めた後、裏からドリルで穴を開けてみる。イマイチ。
むしろ、カッターで切り抜いた方が楽みたい。
表のオレンジ部分を傷付けないように気を付けながら、カッターの刃を突っ込む。
まずは小さく切り抜いてみる。
わ~、厚い! こりゃドリルだと加減が難しかったかも。
顔の方は諦めて、正面から切り抜こう。
5月頭の気温じゃ硬くて大変なので、夏を待つ。
7月。
これだけ暑くなれば、ソフビはやわやわね。
顔のオレンジの部分をアートナイフで切り落とす。
簡単に切れた。さすが夏。
外した後の黒い部分をLEDの通る幅で切り抜く。
4連LEDを溝に突っ込んで光らせ、オレンジパーツを当ててみる。
思いっきりLEDの形で光る。
要するに、砲弾型だから正面に光が集約されちゃうのが問題なわけよね。
なら、光を拡散させてやればいい。
かまぼこ板にガムテープ貼って、その上にクリアのレジンをLED2個分の長さに垂らす。
で、LED2個を触れさせた状態でレジンを固める。
これで、砲弾の先端から先端にレジンの板が渡される。
これをもう2回繰り返すと、位置と方向を固定された4連LEDができあがる。
もう一度オレンジパーツの後ろで光らせてみると、綺麗に光が拡散した。
次は、サウンドロップね。
スライドスイッチみたいに四角いタイプのタクタイルスイッチを持ってるから、サウンドロップを甲羅の裏側にくっつけて、そこから甲羅の脇に埋めたスイッチと銅線で繋ぐ感じで。
電源は、サウンドロップの電池ボックスから取る。
LEDの分は、本体側に置くことにして、音と光で電源を独立させる。
電池の交換とかは甲羅を剥がしてすることになるから、本体と甲羅を銅線で繋ぎたくないのよ。
銅線に負荷を掛けると、断線する危険があるからね。
同じ理由で、サウンドロップの電池交換も甲羅にくっつけたままでやりたい。
なので、電池側が表に来るように甲羅に貼り付ける。
スピーカーが本体の中空を向くことになるけど、テストした限りじゃ問題なく声が聞こえるからいいでしょ。
タクタイルスイッチと基板を銅線で繋いで、サウンドロップを両面テープで甲羅に貼り、甲羅脇に開けた穴にスイッチを通す。
甲羅を本体に合わせてみて、スイッチを押せるところまで引っ張り出してから接着する。
これで、甲羅の方はOK。
次は胸ね。最初はオレンジのLEDを使おうと思ったんだけど、テストしてみたらイマイチだった。
なので、白のチップ型を使うことにした。
2個にそれぞれ銅線をハンダ付けする。
1個ずつ光らせながら、胸が綺麗に光る位置を見付けてアルミテープで貼る。
+と-の銅線同士を、それぞれハンダ付けする。
電池ボックスを仮繋ぎしてテスト。OK。
次に、顔に4連LEDを通し、オレンジのパーツを当てて位置調整して接着。
隙間が多くて不安定だから、レジンで隙間を埋めて補強する。
銅線を胸のLEDの銅線とハンダ付けしてテスト。
顔と胸が交互に光る。ダメ。
電圧の問題だね。
顔のLEDの方が必要電圧が少し低いだね。
対策その1、顔のLEDに抵抗を挟む。光らない。
その2、電源を別系統にする。下手するとスイッチも別にしなきゃいけなくなる。
その3、電池をもっと強力なやつにする。
今使ってるのが単三2本で3V。
手元には、3.7Vの充電池がある。
試してみたら、両方ちゃんと光った。
よし、こいつでいこう。
充電池を両面テープで本体に貼り、-をLEDの-とハンダ付けする。
充電池の+とLEDの+をそれぞれスイッチにハンダ付けする。
テスト。OK。
甲羅をボディに接着する。
スイッチON。OK。
音声ボタンを押すと、ちゃんと「ゼットン(ピロロロ)」って聞こえる。
胸が光って、顔も下から上へリレーで光り、声も出るジャンボソフビ・ゼットン、完成で~~~~す!!
長く光らせてるとリレーがビミョーな感じになるけど、これくらい可愛いもんよね。
あたしってば、天才♡
最終回のスチールをイメージしてこんなこともできるよ♪
「梓、その虫みたいなの、気持ち悪いから出しておくなよ」
天さんのイケず~~~~~~(T_T)
虫みたいなの
天平は虫嫌い。
梓は、ゼットンのデザインは何にも似てないと思っているが、強いて言えばカミキリムシに似ていなくもない。
だが、天平は、「ゲジゲジっぽい」と評する。
バルタン星人は好きなくせに、なぜゼットンはダメなのか。
とはいえ、梓はおとなしくゼットンを片付けている。




