234 コレクターじゃないけど、ベーターカプセル
ここしばらく、ベーターカプセル関係の出来事が多い。
まず、USBメモリ・ベーターカプセル(67回)のボタン部分が取れてなくなっちゃった。
持ち歩いてたらいつの間にかなくなってたので、どこで落としたのかもわからない。
一応ケースに入れて持ち歩いてたんだけど、ケースの中にも落ちてなかった。
直径2mm×高さ3mmの円筒パーツなんて、探しようがないよね。
持ち歩くからにはそういうリスクがつきまとうわけで、なくなっちゃってもしょうがないのだ。
修理に際しては、USBメモリのカバーに穴を開けて、新しいボタンパーツ(ボールペンの芯の筒)に鉄線で芯を入れて強化することにした。
平面同士の接着だから弱いのであって、垂直に芯が入れば飛躍的に強くなるのだ。
ふたつめは、USBメモリ・ベーターカプセルその2。
そのうち作ろうと思ってたのを、やっと手を着けたって感じ。
当然、あっという間の完成だった。
まだ発表してないけど(^^;)
みっつめは、サウンドロップ。
厳密にはベーターカプセルじゃないんだけど、変身音だし。
フラッシュだけのベーターカプセルの中に入れてもいいし、とか思って手に入れたジャンク。
音が出ないからってことで、一山いくらで投げ売りされてたのを買ったやつ。
てっきりスピーカーが死んでるのかと思ったら、電池ボックスの端子が腐ってた。
端子の無事なところに銅線をハンダ付けしてやったら、あっさり復活。
そうすると、逆にスピーカーが大きくてベーターカプセルの中には入らなそうだから、フィギュア改造用だね。
そして、変身アイテムセット版のベーターカプセル。
改造始めたごく初期に懐中電灯に改造したベーターカプセル(15回で修復したもの)と同じやつ。
サイズも形もめっちゃいい加減で、変身音が鳴るしか能のないやつ。
なんと、こいつを2個も手に入れたのだ。
どっちもギミックは生きてて、ボディがボロボロってタイプのジャンク。
あたしってば貧乏性で、こういう“何かに使えそう”なものって、ついつい確保しちゃうのよ。
基板やスピーカーのサイズもベーターカプセルの中身にしやすそうなんだもの。
ゆくゆくは、科特隊カレー付属のを手に入れて、それを光る・鳴るようにしたい、とかね、思ってたわけ。
よっつめ、その科特隊カレーも手に入った。
こいつは、レトルトカレーのおまけ、というかカレーの方がおまけみたいなやつ。
金属製で、外見だけの張りぼてなんだけど、スイッチだけは押せるようになってる。
なんでカレーとセットかというと、「ウルトラマン」34話「空の贈り物」での“間違えてスプーンを掲げて変身しようとした”というネタだと思う。
ハヤタのフィギュアには大抵スプーンが付属してるってくらいはメジャーなネタね。
ちなみに、これは、ようやくスカイドンを宇宙に戻せたと科特隊のみんなでカレーを食べてる時にスカイドンが再び落下を始めたと聞いたハヤタが慌てて屋上へ行って変身しようとしたら変身できなくて、スプーンを掲げてたことに気付いてスプーンを放り捨てたってシーンのこと。
実は、司令室を出る時はスプーンを置いていっているのに、屋上ではスプーンを持っている、というのは有名な矛盾。
実相寺監督がノリで撮っちゃったシーンらしい。
そんなわけで、このベーターカプセルの内部の空洞に変身アイテムセット版のベーターカプセルの基板とスピーカーを移植して、ついでにLEDも付けようか、なんて考えちゃってるわけ。
一応、カレー版を分解してみたら、金属製のボタンの下にタクタイルスイッチのはまった板が置かれてた。
多分、ボタンを押した時のクリック感を与えるためにスイッチを置いただけだと思うけど、ここから変身アイテムセット版の基板に銅線伸ばせそう。
先端部は空洞で、本体の接続部分に白っぽい半透明のプラ板がはまってる。
多分、中空になってる本体内部が見えないようにだと思うけど、ここにLEDを固定することもできそう。
な~んだ、改造してくれって言ってるみたいな構造ね♪
「ウルトラマン」が画期的な番組だったなんてことは今更言うまでもないことなんだけど、その新機軸の1つが“人間が一瞬で異形の巨人に変身する”こと。
スーパーマンは一瞬で服を脱いで髪型まで変えるけど、あれはあくまで“早着替え”にすぎない。
眼鏡と髪型で印象を変えてるだけで、顔が変わるわけじゃない。
月光仮面だってバットマンだって、服替えて覆面で顔を隠してるだけ。
サイズだって人間のままだ(スーパーマンを演じたクリストファー・リーブは、クラーク・ケントの方が身長が1インチ低くなるよう猫背にしていたそうだけど)。
でも、ウルトラマンは地球人が巨人に変わる。
なんなら、人格まで入れ替わる。
その契機となるのが「フラッシュビームを焚く」──つまり、ベーターカプセルのボタンを押す──ことだ。
ベーターカプセルの先端がまばゆく光ると、ウルトラマンが現れる。
これは、子供が憧れて当然だね。
小道具としてのベーターカプセルは、単2の乾電池2本を使っていたらしい。
だからベーターカプセルってかなり太いのね。
なんでも、電池2本の間に空間があって、ボタンを押すことでその空間に導電体が入って電気が流れて光るって仕組みだったらしい。
本体の中間辺りなんていう押しにくい場所にボタンがあるのは、そのせいなんだって。
ハヤタの科特隊のコスチュームの懐には、ベーターカプセル収納用のポケットがあって、変身シーンの時だけベーターカプセルを入れてたらしいけど、きっとゴロゴロして邪魔だったろうね。
どうしてそんなデザインだったのかといえば、当時、円谷プロは、変身アイテムを商品にしようとは思ってなかったから。
キャラクタービジネスとして変身アイテムをおもちゃで再現するという発想が生まれたのは「仮面ライダー」の「光る!回る!変身ベルト」だったわけで、それまではビジネスになるとは思われてなかったんじゃないかな。
東映系では、その後、“変身ベルトありき”な商品展開が目白押しだけど、円谷はそっちには行かなかった。
「仮面ライダー」と同時期の「帰ってきたウルトラマン」には変身アイテムそのものが存在しないし、「ウルトラマンA」の変身アイテムは男女で対になった指輪だし。
ウルトラマンシリーズでは、「ザ・ウルトラマン」のビームフラッシャーまではギミック内蔵の変身アイテムは発売されてない。
一応、ウルトラ警備隊隊員セットにビデオシーバー、ウルトラガン、バックルと一緒にウルトラアイが入ってるみたいな売り方はあったけど。
「ウルトラマンT」のウルトラバッジは、バッジとして売られてたりもしたかなぁ。
あと、雑誌の付録で、ペーパークラフトのベーターカプセル~レオリングが付いてたりもしたわね。
ウルトラアイは、常にコレジャナイ感にあふれてたけど。
当時の子供向けのって、どういうわけかセブンの目の形を基にしてたから。
当時の子供、というか、リアル世代でないあたしでも、懐中電灯をベーターカプセルに見立てて遊んだもんよ。
どこかのガレージキットメーカーがヒートプレスで作ったウルトラアイを販売したりしてたけど、ベーターカプセルのガレージキットがあるなんて話も聞いたことなかったなぁ。
まぁ、そんなわけで、「光る鳴る」ベーターカプセルには需要が多いんだけど、マスプロ製品だと数は少ない。
左から、Factory Entertainment、科特隊カレー、ウルトラレプリカ、不明、食玩、W変身セット、フラッシュビーム、ベーターカプセルライト、変身アイテムセット
「ウルトラマン80」が終了した1981年から1996年の「ウルトラマンティガ」までの15年間は、ウルトラマンシリーズのテレビ版新作が作られていない空白期で、「ウルトラマンゾフィー」や「ウルトラマン物語」みたいなテレビの再編集映像を使った劇場版や、「ウルトラマンG」や「ウルトラマンパワード」みたいな海外版が作られてた。
そんな関係で、旧作が見直されたりしてたこともあって、ベーターカプセルの商品が今更のように発売されたわけ。
正直、第1期・第2期のウルトラで、ギミックが仕込めそうな変身アイテムはベーターカプセルだけだからね。
ギミック付きで最初に出たのは、1989年の「ウルトラマン&セブン W変身セット」のはず。
ギミックがあるのはベーターカプセルだけで、ウルトラアイの方はギミックなしのプラスチック製だった。
このベーターカプセルは、「写ルンです」のフラッシュのような充電→フラッシュという機構を組み込んだもので、長方形のボタンの右側を押し込むとコンデンサに電気を貯め、左側を押すと一瞬輝くというギミックだった。
ベーターカプセル先端の黒い帯の部分にパイロットランプがあって、コンデンサに電気が貯まると赤く点滅するようになってた。
要するに、
ボタンの右側を押し続ける
↓
パイロットランプが点滅する
↓
ボタンの左側を押す
↓
フラッシュが光る
というギミックね。
ベーターカプセルの商品の中で一番眩しく光るのはこいつだと思う。
ただ、音は出なかったのよねぇ。
あんまり眩しいから発光部のカバーが黒の半透明だったり、ギミックの都合でボタンが長方形だったりと見た目が本物とかなり違うのが残念だったけど、まばゆく光るベーターカプセルは、ファンが待ち望んでいた商品だったのよ。
こいつは、コンデンサのせいで基盤に触れると本気で感電する(かなり痛い)ので、分解できないようネジ頭が「*」になってたりするのよ。
次に出たのが1992年の「フラッシュビーム ベーターカプセル」。
ボタンを押すと、赤のLEDが点滅しつつ変身音に続いて「ヘアッ!」という掛け声が出る。
「光る鳴る」ができるのは、長い間これだけだったんだけど、なんで赤点滅なのかは謎だったのよね。
あと、こいつはW変身セット版と同じ型を流用してる部分が多くて、ボタンが無意味に長方形だったり、パイロットランプの位置に赤丸が塗られてたりするの。
発光部は同じく黒の半透明。
色々と残念な仕様でもったいないのよねぇ。
あたしは、こいつのLEDを白に交換して、発光部のカバーを透明で作り直したり、ボタンを丸くすべく改造中。
LEDはもう交換しちゃったんだけど、その後でふと思ったのが、“赤のLEDのまんまで登場ポーズのウルトラマンの後ろで光る”改造の方がよかったかも…ってこと。
これは、そのうち路線変更するかもしれないし、もう1個手に入れたら実行するかもしれない。
次が変身アイテムセット版。
チープトイ系で、1セットに1つくらい音の出るギミック付きのものが入ってるシリーズなんだけど、当然というか、第1弾ではベーターカプセルが音が出る。
とはいえ、本物より細くて長くて、▼模様は裏面にもあるし、色も違ってるし、デキはめっちゃ悪いし、光らない。
それでも、2千円台で変身音の鳴るベーターカプセルが出たのは、すごいことではあるのよね。
あたしは、こいつのスピーカーの銅線からLEDに分波させて、“ボタンを押してる間ずっとLEDが光ってる”懐中電灯を作った。
意外と優秀なのが、2009年に発売された食玩の「アクションアーカイブ」版。
本物よりやや小さい。
発光部は透明で、中にホロシールが貼られたパーツが入ってる。
光らないけど、本体裏のメインスイッチを入れてボタンを押すと変身音が鳴る。
本物よりやや小さいけど、一回り違うほどでもないので、食玩にしては頑張ってる。
紛らわしいのが、同じく食玩の変身アイテムHYPER。
2008年に映画「超ウルトラ8兄弟」のために発売されたもので、サイズはアクションアーカイブと同じくらいなんだけど、光らないし鳴らない。
発光部が透明で、ボタン部分をスライドさせると、ホロシールが巻かれた円筒パーツが発光部にせり出して光ってるように見えるって仕組み。
それなりに面白いギミックだけど、変身音が鳴る食玩には2歩も3歩も劣る。
よく見ないと間違えてうっかり買いかねないから要注意なのよ。
あと、非売品だけど、HONDAのベーターカプセルライト。
2010年に、HONDAが「来て見て嬉しいウルトラHonda」キャンペーンで、試乗・査定・商談した人向けに抽選プレゼントとして作った懐中電灯。
本物より二回りくらい小さくて、完全に“音の出る懐中電灯”として作られてる。
本体裏のメインスイッチを入れた状態でボタンを押すと、変身音が鳴ってLEDが点灯し、もう一度ボタンを押すと消灯する。
実際に懐中電灯として使うにはうるさいだろうし周囲の目が気になると思うけど、ここには、かつて“懐中電灯をベーターカプセルに見立てて遊んだ人”へのオマージュが籠められてる。
ボタンは、タクタイルスイッチとフリップフロップ回路を組み合わせたもので、よくある懐中電灯みたいに“ボタンを押すと凹む”ってことがない。
これは、気が利いてると思う。
あたしは1個持ってる(壊れてるのを修復した)ほか、もう1個ジャンクを手に入れて登場ポーズのウルトラマンと組み合わせたりした。
で、2016年に、プレバンからウルトラレプリカのベーターカプセルが出た。「ウルトラマン」50周年の決定版的な位置付けね。
見た目は本物そっくりと言っていいレベルだし、金属製で重量感もある。
ネジ頭が見えないようにカバーもはまってるし、音は尾部の隙間から出るようにしてるから、スピーカー用のスリットもない。
なにより、発光部のカバーはメッキされてる。
裏面の一部が蓋になっていて、外すと電池ボックスとメインスイッチがある。
メインスイッチを入れると、「ヘアッ!」って声がする。
で、ボタンを押すと、LEDが点滅しつつ変身音が鳴る。…のはいいんだけど、引き続き「すすめ!ウルトラマン」のインストが流れる。
これがすっごく余計なお世話。
変身音だけでいいっての!
しかも、2分ちょっとで、カラータイマーよろしく赤点滅とか始めちゃう謎仕様。
誰もそんなギミック求めてなかったと思うんだけどね。
おまけに、どういうわけか発光部のカバーが乳白色の半透明で、まばゆく光ってくれないの。
地底人の目が潰れるくらい輝きなさいよ!
しょせんLEDなんだし、カバーが透明でも目に悪影響あるほどのまぶしさにはならないと思うんだけどな~。
その後、2021年にウルトラマン55周年でバージョンアップしたベーターカプセルが発売された。
見た目は変わってないけど、強制的に曲が流れるのは改善されたらしい。
あと、最近中古で手に入れたんだけど、どのシリーズかもわからないやつがある。
サイズ的には、食玩「アクションアーカイブ」と同じ。というより、本体部分は色が違うだけで全く同じに見える。
だけど、発光部のカバーの中がモヤモヤしてたり、カバーがメッキされてたりして本物っぽい。
メインスイッチを入れると、「ウルトラマン」のアバン(「ウルトラQ」ってタイトルが逆回しで出る時のあのギュルギュルした音)が流れる困ったちゃん仕様で、一度ボタンを押すと変身音&光で、曲が止まる。
その後は、ボタンを押すと変身音&光という正統派になる。
まぁ、なんというか、曲流す必要を感じてる人、多いわけ? って疑問がわいてくる。
あたしが欲しいのは、本物そっくりなベーターカプセルっていう、至ってシンプルなものなんだけど。
音楽なんていらないのよ。
そしてそして、ちょっと究極っぽいベーターカプセルを手に入れた!
海外製なんだけど、本体全部が金属製で、発光部のカバーは透明で、中のモヤモヤもあるし、メッキもされてる。
ネジ穴は見当たらないし、メインスイッチもない、という外見完璧なやつ。
もちろんスピーカー用のスリットもない。
電池は尾部の先端がネジ式になってて、そこを外して入れる。
CR2なんていう、昔のカメラ用の電池を2本入れる辺りが海外製だなぁって感じ。
光源はLEDで点滅するんだけど、それなりに眩しく光るから、あたしが今持ってる中じゃベストなベーターカプセルだね。
ここ数年ずっと探してたのを、やっと手に入れたのよ。
探してるといえば、現在進行形で探してるのが、たしかアメリカ製のUSB給電式のベーターカプセル。
以前ネットで見たことがあるだけで、詳しいことは何もわからないんだけど、いつか見つけ出したい。
ハヤタのフィギュアには大抵スプーンが付属してる
ベーターカプセルも付属していてコンパチになっていることが多い。
不思議とウルトラマンのフィギュアにはベーターカプセルは付属しないが、ゾフィーには付属することが多い。
これは、最終回でゾフィーがウルトラマンとハヤタを分離させる際にベーターカプセルを使っているため。
そんなことを言ったら、ウルトラマンだって1話でベーターカプセルを持っているのだが、なぜか付属しない。1話だとAタイプで顔が違うからか? でもフィギュアーツのAタイプにも付属してないぞ。
まぁ、自分で使うシーンはなかったから、と言われればそのとおりではある。
ちなみに、ゴモラに吹っ飛ばされてベーターカプセルを落っことした時はBタイプである。
地底人の目が潰れるくらい
「ウルトラマン」22話「地上破壊工作」で、地底人がウルトラマンを操ろうとする。
彼らは、拉致したハヤタを催眠に掛けてウルトラマンに変身させるのだが、その際のベーターカプセルの光を浴びて悲鳴を上げて消えていく。
後ずさっているだけにも見えるが、どうもあれで滅んでしまったようなので、強い光を浴びると死んでしまうとかいう弱点でもあったのかもしれない。
いや、ウルトラマンが飛び出していったせいで天井が崩れて圧死した可能性もあるのだが。
ちなみに、ウルトラマンの人格はハヤタとは別なので、ハヤタが催眠にかかってもウルトラマンは操られたりしない。この辺はセブンとは違うところである。




