151 「水星の魔女」第1期最終話を見た!
1月8日に、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の初回シリーズが終わった。
第1期最終回というよりは途中中断くらいの感覚みたいで、とりあえずの山場すらもなく終わっちゃったのだ。
翼の話だと、今時のアニメはそういう終わり方をするもんなんだとか。
「蜘蛛ですが、なにか?」も、「くま クマ 熊 ベアー」も、一応は最終回っぽいイベントを持って来てたから、知らなかった。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」以来のテレビシリーズだったけど、あたしとしては特に注目はしてなかった。
まぁ、見るつもりではあったけど。
テレビシリーズ初の女性主人公ってことくらいしか事前情報がない状態で見たわけ。
まぁ、事前情報入れないのは、いつものことだね。
あたしは、真っ白な状態で見る感動とか感想を大事にしてるから、新番予告とか次回予告以外の事前情報が入ってくるのが嫌なのだ。
ちょうどテレビを買い換えた時、録画用に1TBのハードディスクを繋いだから、容量気にせず録画できる。
「水星の魔女」の概要は、こう。
水星から学園に転入してきた少女スレッタは、ひょんなことから男子学生グエルとモビルスーツでの決闘をすることになり、勝利してミオリネの花婿になる。
この学園では、モビルスーツによる決闘に勝利すると望みを叶えることができ、相手がミオリネの婚約者だとその座を奪うことができることになっている。
スレッタは、ホルダーとして、忌まわしき兵器ガンダムのパイロットとして、決闘を申し込まれることになる。
この世界では、地球出身者はアーシアンと呼ばれて見下されていたり、ガンダムはパイロットとGUND接続という技術で接続されて動くせいで、データの逆流でパイロットが死にかねなかったりと、危険な兵器扱いされている。
作中でも、主役メカのエアリアルがガンダム疑惑から没収・解体処分を受けそうになるエピソードもあるくらい。
むしろ、外部からの干渉でGUND接続が強制解除されるとかいうシステムの脆弱さを叩くべきじゃなかろうか。
世界観がほとんど説明されないまま進行して、“画面から読み取れ!”みたいな感じの不親切な作りなのはともかく、魅力的なキャラクターが皆無っていうのが痛かったなぁ。
作中では、女性同士の結婚もあるとか、服装が体型が出ないものだったりとか、時代を反映しているのは微笑ましかったけどね。
スレッタは、母親から言われた「逃げれば一つ、進めば二つ、手に入る」という言葉を支えに前向きにあろうとするけれど、人見知りでドモリ性で、とちょっとイライラするキャラ。
そういう風に演出されてるんだから仕方ないけど、あれは声優さん大変そうだった。
正直言って、1話の感触は悪くなかった。
とりあえず思ったのは、「ウテナ」みたいってこと。
ミオリネをかばったらわけもわからず決闘するハメになったスレッタ、勝った方の婚約者になるミオリネ、特定の箇所をやられることでの決着、どこを取ってもロボット版「少女革命ウテナ」だ。
1話ラストで、女同士でも結婚できるって聞いて、「今時だなぁ」って思ったよ。
この時は、決闘の相手かつOPで真っ先に偉そうに立ってたグエルが、今後スレッタとがっつり絡むんだろうと思ってたんだけど。
その後、見ていて番組の評価は下がる一方。
世界観が見えないのはワザととしても、“作品として何が描きたいのか”が見えてこないのは、あたしとしてはストレスだった。
ライバル的な男連中の存在感というかキャラが希薄で、しかもスレッタがドモリ性の後ろ向き。
自意識過剰も嫌だけど、ここまで自己肯定弱いのもなぁ、なんて思ってた。
それ以上に、主人公が自分でものを考えるタイプじゃなかったことが大きい。
典型的な流され型なんだもの。
後々、これが伏線として機能する可能性はあるけど、それでもちょっとやりすぎだと思う。
そんなこんなで、録り溜めて2~3話を一度に見るみたいな感じが定着してしまった。
OPは好きだし、エアリアルのデザインもちょっと女性的でいいなと思ったし。
OP「祝福」の歌詞の「逃げずに進んだことできっと掴めるものがたくさんあるよ」には、スレッタの口癖的な「逃げれば一つ、進めば二つ、手に入る」が反映されているっぽかったし。
なのに、全体としてはつまらない。
ラストに向けて、最初からスレッタに好意的だったニカがシャディクと繋がっているスパイだったことがわかり、きな臭くなってきたところでの最終回。
正直、翼に言われてなければ、1クールで終わるなんて思ってもいなかった。
そして、最終回。
冬休みで帰省してきてた翼は、当然のようにリアルタイムで見始めた。
脇で見てられたら、そりゃあたしも一緒に見るんだけどさ。
「なにこれ、意味わかんない」「こいつバカじゃないの?」とかブツブツ言いながら見ることになっちゃった。
ちょっと翼が可哀想だったかなとは思うけど、あたしがいるとこで見たんだから、謝る気はない。
地球側のゲリラが急襲してくるのはいいし、その情報源がニカなのも構わない。
どうやらニカはいいとこの養子に入ることを報酬としてスパイやってるみたいね。
こいつがやるの? という疑問は拭えないけど、人間の汚さという意味ではリアルだしね。最初からスレッタに好意的だったこともその一環とみることもできるし。
ただねぇ、脱出できないよう艦艇を破壊してるサイコパス女に、ニカは味方の識別信号を送ることで免れて、それを仲間に見られるんだけど、これって、この後3か月放置していいネタじゃないよねぇ。
今期の小ボスでグエルの父親ヴィムが、襲撃の最中にモビルスーツで外に迎撃に出る辺りは謎すぎる。
あのおっさん、モビルスーツなんか操縦できたの!? そんな情報あったっけ?
でもって、なぜか襲撃者に捕まってたグエルがモビルスーツを奪って外に出たところでヴィムと遭遇、そのまま戦闘になってグエルはヴィムを殺してしまいましたとさ。
…なに、その茶番。
グエル、なんで状況もわからずに外出てるかな、君は?
んで、偉そうにしてた割に負けてばっかりだったグエルの初勝利がこれってどうなの?
超展開すぎてついていけない。
あと、すっごく悪いというわけじゃないんだけど、防衛側のモビルスーツの戦い方はかなり甘い。
せっかくルブリスのGUND接続を切って停止させ、しかも至近距離に1機いるのに、直ちにコクピットを撃ち抜かなかったせいで、再起動を許してしまった。
エアリアルが接続切られても動けたという情報を持ってないのかな。
たとえ知らないにしても、数機のモビルスーツに奇襲されている現状では、一刻も早く撃墜すべき場面でしょ。
止まったルブリスをなぶるつもりでもあったわけ? そんな余裕ないでしょうよ。
止まった瞬間にコクピット撃ち抜いて次いかないと。
で、スレッタはお母さんに助けられて、「逃げれば一つ、進めば二つ」で言いくるめられて、人の血を平気で踏んで歩けるようになるわけだけど。
これ、なんかの暗示とかマインドコントロールとか入ってないか?
戦闘終了後、ミオリネが殺されそうになってるところにエアリアルが乱入し、襲撃者を蚊でも潰すみたいに掌でぴしゃん!と潰すわけだけど。
このやり方は、乱暴なように見えて、実はとっても合理的。
襲撃者が何を持っているかわからない以上、エアリアルの装甲で押しつぶすのが一番安全なのだ。
だって、自爆用に爆薬とか持ってたら、生半可な攻撃じゃ、ミオリネごと吹っ飛びかねない。
万が一にもミオリネに傷を負わせないための方策なのに、ミオリネの反応がひどい。
ミオリネは、襲撃者のちぎれた腕を見て、その血で滑って転んで笑ってるスレッタを見て、怯えて「人殺し!」とか言っちゃうのだ。
いや、初めて間近に人の死を見て、それも血まみれで千切れた腕が飛んで来るような状態だから、冷静でいられないのはしょうがないと思う。
でもさ、前回、「何があっても離れてあげない」とか言って蟠りなくしたばっかでしょ。
それなのに拒絶するみたいな反応ってどうなのよ?
いや、確かにミオリネは、ちょっと小賢しいだけのガキだし甘ったれだよ?
百歩譲って、次週放送があるなら、少年漫画的な引きとしてアリだと思う。
でも、3か月あくんだよ?
それがわかってて、この引きはひどすぎない?
てなわけで、次のシリーズも多分見るんだろうけど、もうテンションが超低空飛行状態のあたしなのだった、まる




