127 スパークレンスふたたび(ウルトラレプリカVer.25)
プレミアムバンダイのウルトラレプリカってシリーズがある。
「レプリカ」とつくだけあって、ウリは“撮影に使用されていた小道具にそっくり”ってことになってるんだけど、はっきり言って嘘ばっかり。
開発者が悪いのか、許可を出す上が悪いのか知らないけど、開発の方向性というか、ギミックや企画に問題があるように思う。
形状自体はね、まぁいいと思うのよ。
スパークレンスのグリップの模様は明らかにプロップの写真と違うけど、プロップも1つとは限らないし、塗装くらいは途中で変えてる可能性もあるし。
でもね、ネットではアグレイターの形が本物と明らかに違うとか叩かれてるし、エスプレンダーなんかグリップの位置が本物と違うから、握った時に拳とエスプレンダーの位置関係がおかしいもの。
もっと困るのが光り方よ。
もちろん、本物の光り方は合成も入ってるから、完全に再現するのは難しいんだろうと思う。でもね、似せようと思ったら、それなりに方法はあると思うのよ。
少なくとも、エスプレンダーやアグレイターみたいに、左右脇から光るのは絶対に違うよね。
スパークレンスは七色に光るし、ベーターカプセルは濁った白に光る。
本来、どちらもまばゆく白く光るべきじゃない?
特にベーターカプセルは、地底人が死んじゃうくらい眩しいはずなのに、全然眩しくない。
本物のベーターカプセルは、キセノン管を使って本当に光らせてたらしい。
キセノン管っていうのは、昔の集合写真撮る時のフラッシュに使われてたような眩しく光る電球だ。
あれは使い捨てというか、1回光らせると切れてしまうようなものだったらしいから、おもちゃに使うわけにはいかないんだろうけどさ、それでももっと眩しい光源を使うとかできたんじゃない?
安全性とかの問題でそれができないとしても、LEDなら、やり方を工夫すれば十分眩しく光らせられるでしょ? なんでやらないのかなぁ。
はっきり言って、音とか使った変なギミックに力入れすぎなんじゃないかと思う。
3分経つとベーターカプセルが赤く点滅するギミックとか、どうなの? 必要?
まぁ、付けちゃ駄目とまでは言わないし、喜ぶ人もいるのかもしれないけど、そのために本来の“変身アイテムの完全再現”という目的を見失うのはどうかと思う。
とにかく、スパークレンスはひどかった。
電源スイッチを入れた途端に流れ出して途切れないBGM、色とりどりに光るフラッシュ部。いやまぁ、タイプチェンジの声とか入ってるのはいいけどさぁ。
形と光り方よりも、むしろ音の方を主体にして企画してるとしか思えないのよね。
本物には元々入ってない機能なのに。
“本物そっくりの変身アイテム商品”というコンセプトをどこに置き忘れてきたと小一時間問い詰めたい。
リーフラッシャーは、あんまり文句はないけど、ほかは文句たらたらだよ。
エスプレンダーとアグレイターについては、飾ってさえいないもんね、あたし。
そんなウルトラレプリカだけど、5年の時を経て、スパークレンスの新型が発売された。
「ウルトラマンティガ」放映25周年記念(前回は「ウルトラマン」50周年のベーターカプセルと「ティガ」20周年だった)として発売されたのだ。
とにかく、前回のスパークレンスはあちこちで不評を買っていたらしく、今回は色々と修正が加えられているらしい。
まず、“いきなりBGM”がなくなった。
変身アクションごっこを楽しめるように、という方向性でギミックを変更したんだそうだ。
なんと、モーションセンサーを内蔵させて、握ったスパークレンスを前に突き出したり上に掲げたりすると、腕振り音が出るようになったのだ。
な、なんだって~~~~!!
「ティガ」では、決まった変身アクションがなく(まぁ、スパークレンスが開けば変身できるので)、何度か変身ポーズを作ろうとしている節もあったけど定着しなかった。
それを、敢えて、“色々なパターンの変身ポーズに対応”という方向に舵を切ったらしい。
まぁ、それはそれでアリかとは思う。
「ティガ」以降での色々な劇場版に出演した時の変身音とか、グリッターティガに変身したバージョンとか、イーヴィルティガの変身音とカラータイマーの点滅音まで入ってるらしい。
なんですと!? イーヴィルティガ!?
うぬぅ。
イーヴィルティガのカラータイマー音が鳴るのか。
いや、イーヴィルティガのカラータイマー音は、音源持ってるよ?
あたしのスマホのアラーム音は、イーヴィルティガのカラータイマー音だし。
でも、アイテムとしてそれが出るというなら、ちょっと欲しい。
イーヴィルティガ好きの弱いとこ突いてきたなぁ。
いや、あたしはコレクターじゃないけどね。
定価で買いたくなるほどそそられないけど、半額くらいになってたら欲しいかも。
そして、あったのよ、半額売り!
半額で手に入れて、前のを売れば、それなりの出費ですむだろうし。
てなわけで、買ってみた。
う~ん、ウルトラレプリカの地雷度合いはとんでもないから、もう買わないつもりだったんだけどなぁ。
左が旧版、右が25周年
んで、まぁ、いじってみたわけなんだけど。
な~んでこんなにガチガチに作っちゃうかねぇ?
イーヴィルティガモードで起動すると、“何十秒この効果音が流れて”、とか融通が利かない造りになってる。
もうちょっと自由に変身させてよって思わずにいられない。
結局、企画してる人の自己満足でしかないのね。
まぁ、前のよりはだいぶマシになったわ。
少なくとも七色に輝くとか、頭のおかしいことになってなくてよかったよ。
そして、新しいスパークレンスが手に入ったからには、古い方は売っちゃおう。
これで資金をいくらかでも回収しないとね。
安くしか売れないのはちょっと悔しいけど、持ってたって不満しか出てこないんだから、手放すことに躊躇はないのだ!
そんなこんなで、翼お気に入りの中古屋にやってきた。
翼がいたら、嬉々として来店ポイントを稼ぐんだろうなぁ、とか、ちょっと思ったけど、いつ帰ってくるかわかんない翼を待ってるわけにもいかないからね。
中古の買い取り価格は定価の1割が基本だって聞いたことあるから、1500円くらいかなぁ。
使用感のほぼない新品同様ってことを加味して、2000円になれば御の字かなぁ。
「金額はこちらになりますが、よろしいでしょうか?」
「!?」
提示された金額は、5000円だった。
これはびっくり。
定価の3割!? そんなに高く引き取ってくれるの?
動揺を悟られないよう、何食わぬ顔で「結構です」と答え、無事換金した。
そうかぁ。
限定3000個ってプレミア価格で欲しがる層がいるってことなんだね。
てことは、いくらで売るつもりだろ?
あたしには関係ないことだけど、心配になっちゃうね。
つまり、あたしは25周年のスパークレンスを差額の2000円で手に入れたってことか。
うん、よくやった、あたし。いい買い物したよ。




