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ショートショート6月~

僕は満足している

作者: たかさば
掲載日:2020/06/17

「それではお願いします。」


「いいんだね?」


僕は悪魔に依頼をした。


どうしても気に入らない、あいつの命を奪ってもらうことに決めたのだ。

僕の邪魔をするあいつがにくくて仕方がない。



「あの人の命を奪う、そして貴方は奪った命の分生きる、私は貴方の命をもらう。」

「ええ、それでかまいません。」



僕の夢を邪魔する、あいつがいなくなれば。



「貴方の命はあと59年でした。これほどいただけるとは、感謝しかありません。」

「へえ、意外と長生きだったんだな。」



あいつがいない人生を謳歌できる、それだけで僕は満足だ。




「あの人の命はあと三ヶ月です。」

「ああ、三ヵ月後に命を奪ってくれるということかい?」


意外と命を奪うまで長くかかるな。


「違いますよ、あの人の残っている命が三ヶ月。あの人の命は今私が奪いました。」

「はあ?」


「あの人の命を貴方に移しました。貴方はあと3ヶ月生きることができます。」

「何を言っている?」


「貴方の59年は私がもらいました。」

「僕は三ヵ月後に死ぬということか?!」


「貴方はあと三年後にその演技力が認められるはずだったんですね、残念です。」


「あの人は人気絶頂の仲、事故で他界する運命を持って生まれてきたんですよ。」


「短い人生を謳歌することを楽しむために生まれたんですね。」


「謳歌している真っ最中に亡くなりましたね。」


「貴方は苦難の道を歩みたかったようですが、投げ出してしまったようですね。」


「人の命を奪ってしまったので次の人生は・・・何も言わないほうがいいかな?」



「僕は、何をした?」

「人の人生を、奪ったんですよ。」



「僕は…何をした?」

「人を恨んだだけですよ。」



「僕は何をしたらいい?」

「あと三ヶ月間悔やんで生きることですかね。」



「…はは、あんたナニ言ってんだ。」

「何かおかしなこと、言いましたかね?」



「あいつがいない人生を謳歌できる、それだけで僕は満足だ。」



「それは良かった、それでは失礼。」



あいつがいない人生を僕は心から楽しむことにするよ。

あいつがいない人生が三ヶ月間も味わえるなんて。




長い、長いよ、長すぎるよ。





長い長い、僕の夢のような日々が、始まる。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人をも殺そうとするほどの凄まじい嫉妬のエネルギーがあるならば、どうしてそれを自分の努力の為に使わないのか……。 人を呪わば穴二つ。なんですけど、憎む相手(ライバルと思っていた?)がいなくなっ…
[良い点] まさに悪魔。 [気になる点] こんなんじゃ、満足するわけないじゃないか! [一言] なろう読んでると、悪魔の生態がだいたい分かるという。
2020/06/17 21:46 退会済み
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