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Cランクの最強冒険者、わがまま令嬢の護衛になる 〜正体を隠した底辺冒険者が英雄に至るまで〜  作者: 朝食ダンゴ
第4章

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【あとがき】

 はじめまして。朝食ダンゴです。


 この度は拙作「アルゴノートのおんがえし」を読んで下さったことに、心中より最大の感謝を申し上げます。

 この物語は、運命の荒波に翻弄された一人の少年が、強靭な意志と勇気で、信念の道を歩み行くファンタジー冒険譚です。


 「人は何の為に生まれ、何の為に生きるのか」


 それは人類における最初にして最大の課題であるともいえます。我々は意識的にしろ無意識的にしろ、常日頃そういったことを考えて生きているはずです。私の書く作品のテーマは、すべてそこに帰結するといっても過言ではありません。


 小説というものは、物語として面白おかしく書かれてはいますが、その中には作者の言わんとする思想が必ず隠れています。その思想が崇高であるか、低俗であるかによってその小説の価値が決まるとも言えるでしょう。

 逆に言えば、思想が表現されていない小説は小説の名に値しません。古来より、ただ面白いだけの作品が名作たりえないのは歴史が証明しています。


 「ロビンソン・クルーソー」「水滸伝」「モンテ・クリスト伯」など、人間について深く考察された作品こそが、真に価値のある作品であると信じてやみません。


 私の目指すものもそこにあります。


 人生に苦難はつきものです。生まれてからこの方、何の悩みもなく、順風満帆な人生を歩んでこられた方など一人としていないでしょう。誰でもなにかしら悩みや苦しみを抱えて生きていると思います。

 しかし、悩みや苦しみがあるから、物事がうまくいかないから、だから不幸であるということでは決してありません。その苦難に負けてしまうことが不幸なのです。

 苦難に立ち向かい、乗り越えてきた人は、人生の深い味わいを知っているはずです。自ら勇んで苦難と戦い勝利することこそが、自身の成長と成功に繋がる、と。


 小説とは主人公の経験を追体験するもの。小説を読むということは、主人公の人生から得がたい経験を積むのと同義です。

 物語に感動を。主人公に共鳴を。


 読者の皆様に、本作の主人公セスの生き様を通して何かを感じ取って頂きたい。それこそが本作に込める私の思いです。

 無論、未熟の身ゆえに思うように伝えられない部分もあります。物書きとして、一人の人として、更なる成長ができるよう不断の努力をしていく所存です。


 最後に改めて、拙作「アルゴノートのおんがえし」を読んで下さり、本当にありがとうございました。

 また会う日まで。

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