表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/119

35 アーツ確認と西ボス

3日前に死に戻りしたので、できることの確認。

むしろこの話を見た方が、戦闘中何してるか分かりやすいかも。

 夏休みなのでのんびりと朝のストレッチなどを済ませてから、ゲームにログイン……する前に宿題を読み込ませておきましょう。VR機器にデータを読み込ませて、FLFOとリンクさせるだけですか。……これでよし。いつでもできますね。

 ではログインしましょう。



 始まりの街、宿屋の一室に出るので、こちらでもストレッチをしてから外へ出ましょう。流石夏休みかつ日曜日の9時。既に沢山いますね。

 さて、今日は特に決めてないのですが……旧大神殿のクエスト。あれが当面の目標でしょう。つまりレベル上げが必要ですね。あそこは敵が35前後なのでせめて20後半にしてリベンジしたいところですね。

 ……お前20後半のリビングデッド狩ってただろって? 実家とは訳が違いますよ……。あの子達武器持ってませんし、必ず先制できますからね。しかもちゃんと動けてない。更に1対1確定。かなりこちらに有利なんですよね。

 アルフさんとスケさんを連れて行くのもありなのですが、リンクがかなり厄介な事になりそうですし……。期限も無いので、ソロでのんびりやりましょう。


 とりあえず……一度アーツを見直しましょうか。まずは近接攻撃ですね。


【スラッシュ】

 ただ強く斬りつけるだけ。出は通常攻撃と変わらず、威力がちょっと高い。

【ディスタンスソード】

 所謂飛剣。斬撃を飛ばすだけ。振るだけで斬撃が飛ぶから便利。とりあえず使う。

【斬鉄剣】

 よくある防御無視攻撃。ディレイが長いから正直使わない。

【アタックスタンス】

 攻撃が上がって防御が下がる、切替式のアーツ。PTならまあ使う。

【ラッシュ】

 3回斬るだけ。ディレイがちょっと長め。

【ディレイスラッシュ】

 斬ったところに数秒後再びダメージが入る。正直空気。

【ペネトレイト】

 貫通攻撃かつ、弱点ヒット時3倍。非弱点時通常よりマシ。主力アーツ。


 うん、まあこんな評価でしょうか。

 このゲーム詠唱中に魔法以外のアーツが使えるんですよね。なので詠唱中にも【ディスタンスソード】ができるのですが、私の場合MPを考えると魔法だけ撃った方が……感がですね。ちなみに詠唱のキャンセル率は精神依存だそうです。まさかの根性論。

 では次、防御系。


【ディフェンスセンス】

 防御をしやすくなるパッシブアーツ……らしい。かなり謎。

【マジックガード】

 魔法を防御するアーツ。ほぼ空気。私の場合は範囲攻撃用。

【ガードスタンス】

 アタックスタンスの逆。攻撃下げて防御を上げる。スタンス系は同時使用不可。

【エリアガード】

 自分だけでなく、自分の周囲も防ぐ。こんなのありましたね?

【ブロッキング】

 防御時に被ダメが最大HPの一定以下の時、硬直を与える。これも私の場合空気。

【パリィセンス】

 ディフェンスセンスのパリィ版。同じく謎。

【マジックパリィ】

 魔法を受け流す。こっちがメイン。

【パリィスタンス】

 パリィ確率が上がって防御が低下。多分受け流し判定が緩くなってる。

【カウンターパリィ】

 パリィ対象に通常攻撃分のダメを与える。近接限定。こんなのありましたね?

【ブレイクパリィ】

 パリィ成功時対象にアンバランスを与える。

【ロイヤルディフェンス】

 【ガード】と【パリィ】の統合。これが無いと始まらない。

【ロイヤルカウンター】

 【アローガード】と【アローパリィ】の統合。別にカウンターする訳ではない。

【ロイヤルステップ】

 他のゲームで言うステップができるが……空気。


 【エリアガード】は空気ですね。【カウンターパリィ】は悪く無さそうですが、正直良くも無さそうなので……使ってすらいませんでしたね。アーツもMPを使います。例外は基本である【ロイヤルディフェンス】ぐらいでしょうか。防御行動と受け流しですからね。つまり【カウンターパリィ】は通常攻撃をMP使ってする物です。私の通常攻撃は武器のおかげで中々強いのですが、MP回復手段が貧しい現状では躊躇いますね。まあ、一度後で使って消費を見て判断しましょう。少なければ採用ですね。使う癖付けないと忘れます。

 【ロイヤルステップ】は……《舞踏》のですね。私回避型ではないので、弾いた方が楽です。よって空気。ちょっと滑るような不思議な移動をするだけで、別に無敵時間があるわけでは無いんですよね。多分敏捷依存なのでは?


 次、魔法ですかね。あれは大体使って……無いのはこれらですか。


【ライトヒール】

 光属性の回復魔法。対象のHPを回復する。これによる辻ヒールは余計なお世話。

【ライト】

 頭上に光源を浮かべる。種族で暗視があるので空気どころか不要。

【ライトエンチャント】

 精神を一時的に上昇させるバフ魔法。今のところ空気。

【ライトレジスト】

 その属性の状態異常抵抗率を上げる。つまり混乱確率低下。種族的に不要。

【ライトバースト】

 自分中心円形範囲攻撃魔法。自分が死ぬので使うことはない。

【ルーメンエクスプロージョン】

 座標指定型、爆発系範囲魔法。危なくて使えない。

【ナイトビジョン】

 名前通りらしい。同じく種族で暗視があるので空気どころか不要。

【ダークエンチャント】

 知力を一時的に上昇させるバフ魔法。たまに使う。

【ダークレジスト】

 その属性の状態異常抵抗率を上げる。つまり暗闇確率低下。種族的に不要。

【ノクスエクスプロージョン】

 今のところ出番無し。


 【ライトヒール】での辻ヒールは……我々不死者からしたら攻撃でしかないですからね。小さな親切、余計なお世話……あれ? そう言えば、アルフさんやスケさんは見た目がもろですが、私結構危ないのでは? まあ、街の近くとなると被弾する事がそうありませんか。

 【ライト】に【ナイトビジョン】、更にレジスト系は完全に死んでますね。楽できると思っておきましょう。

 この際よく使う攻撃魔法も確認しますか。


【ライト(ダーク)ボール】

 光か闇の球を飛ばす。攻撃魔法だと詠唱最速で、弾速が遅い。怯みやすい?

【ライト(ダーク)アロー】

 矢を飛ばす。ボールと同じ詠唱で弾速が早い。怯みづらい? 弱点狙ってカバー。

【ライト(ダーク)ランス】

 騎乗槍的な物を飛ばす。詠唱は遅めで威力が高い。弾速はボールよりマシ程度。

【ルーメン(ノクス)ショット】

 詠唱が早く高威力だが、射程が極短の魔法。魔法剣士などの御用達。


 うん、こんなもんですね。

 ショット系魔法良いのですが、これをちゃんと活かせるようにするには結構厳しかったり。ちゃんとしたダメージを出すなら魔法なので、当然知力が必要。更にちょっとバランスを崩したり被弾したりすると、精神が無いと詠唱キャンセル。早いと言っても4秒前後の詠唱時間はあります。MPは魔法だけでなくアーツでも消費するので、MPの管理がより忙しく……MPを増やすには知力と精神が必要。

 まあ、魔法剣士はロマン職と言うのがMMOではお決まりですね。そういう意味ではこのゲームはまだやりやすい方でしょう。


 後は……《高等魔法技能》系ですか?


火種バーン

 生活魔法その1。着火するのに便利。料理で重宝。

飲水ウォーター

 生活魔法その2。MPさえあればどこでも飲水が出せる。料理で重宝。

加熱ヒート

 生活魔法その3。加熱ができる。料理で重宝。

冷却クール

 生活魔法その4。冷却ができる。料理で重宝。

そよ風(ブリーズ)

 生活魔法その5。そよ風が送れる。

洗浄クリーン

 生活魔法その6。リアルで欲しい超便利魔法。汚れが一瞬で落とせる。

応急手当ファーストエイド

 生活魔法その7。HP微回復。空気過ぎる。強いて言うならフレーバー魔法?

瞑想メディテーション

 MP回復速度を早めるが、魔法触媒系を持たないと使用中は移動不可。

魔力視マジーアトレース

 魔力を見ることができるけど、種族的に不要。《高位不死者》に内包。

施錠ロック

 魔法的ロックをかける。

解錠アンロック

 魔法的ロックを解除する。

念力サイコキネシス

 知力、精神依存で物を触れずに動かす。

遅延発動ディレイスペル

 魔法の待機可能時間が伸びるパッシブアーツ。

【詠唱短縮】

 詠唱時間を早めるパッシブアーツ。

魔力増幅マジーアアンプ

 一定時間魔法攻撃力上昇。

【魔力操作】

 消費MPを減少させるパッシブアーツ。

臨界制御オーバースペル

 消費を2倍にし、2倍の威力で魔法を放つ。


 こんなところですね。

 通称生活魔法は料理する時に重宝しています。【施錠ロック】や【解錠アンロック】はダンジョンなどで使いそうですね? つまりそれまでは空気。魔法技能系で覚えるものは便利系魔法や、その名の通り技能ですね。【瞑想メディテーション】は指輪のおかげでデメリットが無くなっていて、常時使用状態です。これが結構美味しい。



〈《空間魔法》がレベル5になりました〉

〈《空間魔法》の【ラウムエスクード】を取得しました〉



【ラウムエスクード】

 自身の前方に知力と精神依存の不可視の盾を張り、遠距離攻撃を無効化する。

 無効化回数はスキルレベルに依存する。


 ああ、はい。継続時間と消費MP次第ですね。使ってみましょう……って、MPが足りません? 一度【インベントリ拡張】を解除し、回復を待ってから使用します。……3割ですか。確かに足りませんね。何やらアイコンが追加され、小さい1の文字が。もうこの時点で1回無効化と察せますね……。継続時間は360……分ですか、この進み方は。ゲーム内1日、リアルだと6時間ですね。スキルレベルで無効化回数が上がるようなので、消費MPには目を瞑れるでしょう。余裕ある時に使う感じで……後はどこまでを無効化できるのかですけど、今試すのは不可能と。

 結論としては、スキルレベルが上がれば良い魔法……ですかね。自分の前方のみですが、どうせ全方位や他者は高レベルでしょう。ゲーム的に考えて。

 そしてインベントリ容量は増えていますが、肝心の消費MPは変わらず。10レベに期待しましょう……。


 さて、確認の結果……【カウンターパリィ】を試しましょうと言うぐらいですか。という事で、今日は戦闘でもしましょうか? その場合狩場は……死ぬ可能性が高い分経験値は美味しいので、第3エリアの浅いところで狩りをするのもありかもしれませんね。

 もしくはまだ解放していない西を攻略に行くのもありですか。SP貰えますし、ポータルを開けておきたいところです。

 始まりの街の北西にできたダンジョンを見に行くのもいいですね。

 いっそ図書館で宿題をするというのもありですから、色々できることはあります。


 ……西、開けましょうか。楽だと思いますし。宿題は昨日そこそこ進めましたし、混雑対策のダンジョンは別に急ぐ必要はありませんので、早速西門へ向かいましょう。……道を開けてくれるのは相変わらずですね。


「あ、姫様じゃん。やっほー」

「フェアエレンさんですか、ごきげんよう」


 フェアリーなので頭上からやって来ましたね。二陣で混雑しても空は比較的平和そうですね。


「これがモーセか! 上から見ると物凄い分かりやすい」

「なぜ道開けてくれるのか謎ですが、歩く分にはありがたいですね」

「堂々と真ん中歩いていく人もそういないと思うけどねぇ……」

「私が頼んでいる訳ではないので、嫌でも中央歩くことになるのでは?」

「あー……まあ確かに?」


 良いんですよ。理由が何であれ私に不都合がないどころか、私にとっては歩きやすいという利点しかありませんからね。

 フェアエレンさんは見かけたから来ただけのようなので、『じゃあねー』とすぐに上に飛んでいきました。


 西門から外へ出ると二陣のプレイヤーが沢山戦っていました。ポップしてすぐ消されているので、森まで真っ直ぐ行けそうですね。

 ソロの人は勿論、一陣の知り合いに見守られながら戦っている人達や、数人のPTで戦っている人もいますね。

 ウルフの人が敵と間違えられて攻撃されてるのが哀愁を誘いますね……。ある意味宿命でしょう。馬……狐……お、ゴブリンもいるのですか。と言うか、あの4人でPT組んでるようですね? きっかけにはしやすいでしょうから、良いのかもしれませんね。


 私はそれらをスルーして真っ直ぐ森へ向かいます。

 西の森自体初めてきますが、敵は虫系だそうですね。フォレストスパイダー、フォレストスネーク、ファイティンアント、フォレストアウル。ファイティンアントは北の鉱山で出てくるファイターの下位でしょう。後は普通に蜘蛛とヘビとフクロウですね。

 西は数が多くバースト系がなければ辛いところです。逆に言えばバースト系があればそこそこ楽できるわけですね。無ければデフォルメされているけどリアルな虫に集られると言う地獄が待ってます。

 正直ですね……私の場合はただでさえこちらの方が高レベルな挙げ句に、《物理無効》範囲内なのでガン無視して突っ込むことが可能ですね。


 来た敵を斬っては【暗黒儀式】で取り込み、複数来たら【ダークバースト】で吹き飛ばし取り込みます。キャパシティ1なので、さっさとボスへ行きましょう。既に旨味が全くありませんね。

 アントは北の坑道でスケルトンとゾンビの素体は手に入れましたし、スネークとスパイダーも入手。アウルも手に入りましたね。街に着いたらゆっくり確認しましょう。


「あーっ!」


 あっ? 結構近くから聞こえましたが……? あー……何か、黄色いニンジンのようなプレイヤーがフォレストアウルにガッチリ掴まれて運ばれていますね……。空とは相性悪そうですね、植物系。

 【臨界制御オーバースペル】を使用して【ダークアロー】でフォレストアウルを撃ち落とします。


「あーっ!? ふっ!」


 空中に投げ出されたニンジン? が空中で回転を入れ着地しました。やりますね。そしてこっちに短い足でやって来ました。


「姫様じゃん! ありがとう!」

「いえいえ。たまたま居合わせたので」

「私クレメンティア。セクシーダイコンの2段階目、セクシーマンドラゴラです」

「アナスタシアです。ゾンビのエクストラ2段階目、不死者の王女(イモータルプリンセス)です」

「姫様素材集め?」

「いえ、西の解放に来ました」

「おー、一緒していいかな? 他はともかくアウルが面倒でね……。捕まっても死にはしないんだけど、ボスに行く邪魔をされるんだよー」

「構いませんよ」

「ありがとー」


 セクシーマンドラゴラ可愛いですね。頭の葉っぱがユラユラして、先端が分かれて足になって、短い手も一応あると。ゾンビと悩んだんですよね……。可愛さ的にはセクシーダイコンでしたが、ゾンビは一応人型を保っていましたからね。それに可愛さと言うのは見えないと意味がないので、一人称のみのこのゲームではダメです。

 それはそうと、クレメンティアさんにPTを送り、2人で奥へ向かいます。


「クレメンティアさん戦闘スタイルはどんなですか?」

「私はモンスタースキルが主体で大体《木魔法》かなー?」

「遠距離魔法型ですね。では場合によっては私が前に出ますので」

「はーい」


 植物系は最初から複合の《木魔法》が種族スキルとしてあるので、結構レベルが高いようですね。元々私達の方が格上なので、多少私がフォレストアウルを警戒しているだけで、さくさく進んでいけます。

 目的は素材でもレベル上げでもなく開放なので、2人して《解体》を解除して魔法で撃ち抜きつつさっさとボスエリアへ。

 途中で【インベントリ拡張】は解除しておきます。MPが足りなくなるでしょうからね。


「確か取り巻きが多いんでしたよね」

「小さい働き蜂が沢山来ますが、毒は無くなってるらしいですよー」

「毒は元々関係無いので良いとして……ボスは私が持ちますね」

「了解です。雑魚は範囲でさっさと片付けよう。便利なスキルがあるので」


 周囲に気絶を振りまくマンドラゴラの例の固有スキル、《拒絶の絶叫》というのがあるみたいですね。


「姫様の前に陣取るので、そしたらボスに魔法を撃ち込んでください」

「分かりました」


 確認だけしてボスエリアへ行きます。システムにより制御を奪われ、ブーンと言う羽音と共に蜂さんの登場。しかも周りに小さいのが沢山……というより、ボスが大きいのでしょう。


 言われた通りクレメンティアさんが前にトコトコ来てから、ボスに【臨界制御オーバースペル】の【ダークランス】を打ち込みます。するとボスの取り巻きである小さい蜂達の塊……スウォームとして1纏めにされているのが3個ですね。それがボスより先行して飛んできます。

 トコトコと前に先行したクレメンティアさんが、タイミングを合わせ《拒絶の絶叫》を発動。クレメンティアさんを中心に、バースト系より広い範囲に円形でエフェクトが広がります。それにより巻き込まれた3個の集団が一斉に墜落。そこへ私の【ノクスエクスプロージョン】とクレメンティアさんの【フロンスバースト】が炸裂。闇の爆発と緑色の膜が広がり、全てのスウォームが消し飛びます。


 取り巻きは片付いたので、残ったボスに集中します。蜂も関節が弱点ですね。

 実は蜂さん、攻撃パターン多くないんですよ。というより、人型じゃないと攻撃パターンは結構少ないですよね。蜂は体当たりと取り付いての突き刺し、そして針飛ばしです。

 針飛ばしは【ロイヤルカウンター】で弾き、体当たりは【カウンターパリィ】を試し、取り付きは隙だらけなので真正面から突き刺します。


「【カウンターパリィ】そこまで悪くはないですね……」

「【フロンスバインド】【フロンスエンタングル】」


 アーツを試していたら、下から蔓が出てきてボスに絡みつき、更に締め付けによって継続ダメージが入ります。そこへ更に追撃が。


「【スナイプシード】【パラサイト】」


 種がぺちっと当たり、当たった場所からニョキニョキ生え、更にアイコンが追加され継続ダメージが入るようですね。

 バインドが切れる前にこちらも殴ります。たまには【魔力解放リベルタ】も使いましょう。そして弱点に【ペネトレイト】を使用。派手なエフェクトとともにがっつり減らします。


「おほー姫様火力ヤバい」

「回数制限付きスキル使いましたからね」


 ボスがバインドから抜け出した時には既にHPがレッドゾーンに。そして再び取り巻きが来ますが、《拒絶の絶叫》により墜落……からの2人のバーストにより消し飛びます。そしてそれに巻き込まれたボスも1割になり、数発でさよなら。



〈種族レベルが上がりました〉

〈《細剣》がレベル10になりました。スキルポイントを『1』入手〉

〈《細剣》のアーツ【アサルトピアース】を取得しました〉

〈《宛転流王女宮護身術》がレベル10になりました。スキルポイントを『1』入手〉

〈《宛転流王女宮護身術》のアーツ【ロイヤルシュトルツ】を取得しました〉

〈西のボスを討伐した事により、西のエリアが通行可能になりました。討伐特典として、スキルポイントを『3』入手しました〉



 おや……アーツの追加ですか。


【アサルトピアース】

 敏捷依存の距離を突進し、速度の乗った突きを放つ。

【ロイヤルシュトルツ】

 防御または受け流し回数に応じて攻撃力が増していく。


 なるほど、突進技とバフ系ですか。前者はともかく、後者は……これパッシブアーツですか。


「おつかれ! じゃあ真っ直ぐ街に行こー」

「お疲れ様です。ポータル開放しましょうか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
姫さま、最早知らない人がいないアイドル状態。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ