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105 奈落イベントと狩り



 んー……成功した鯖は約半数のようですね。クトゥグァの成功率が高く、聖母たちは半々、ニグラスが低い……と。まあ、仔山羊のせいでしょうね……。

 全部の掲示板をチェックするのはちょっと現実的ではありませんね。運営が動画を編集しているでしょうから、それを見れば良いでしょうか。

 さて、午前中の予定は不死者用ポーションの聞き込み、【ヨグ=ソトースのこぶし】の検証。午後はレベル上げをして進化の確認といったところでしょうか。……その前に、お城の施設でイベント中にできなかった形稽古をしてから。

 形稽古をしたら宰相に突撃。


「さいしょー」

「なんですかな?」

「不死者に効くポーションはありますか?」

「はて、ポーションとは?」

「…………」


 そう言えば、宰相ってかなり古い人でしたね。宰相時代にポーションは無かったのでしょうか。話になりませんね!

 宰相の立場はかなり上。しかも基本は書類仕事。比較的若い世代がいるのは……軍のトップであるラーナに聞くべきか。いや、ラーナも最近の魂から聞いていたとして、軍に配備されていない以上、無いと考えるべきですね。配備するには宰相の許可を得る必要があるでしょう。その宰相が知らない時点で……うん。


「ポーションについて詳しく」

「……こういうものですよ。私は既に不死者扱いではないので効果がありますが、使えないのは少々不便でして」


 持っていたポーションを見せ、魔女と魔女の秘薬、それと魔法薬ポーションについて知っている事を話しておきます。


「ほほう。興味深い」

「宰相の時代、魔女はいましたか?」

「魔女と呼ばれる存在は耳にしていたような……何分昔なもので」

「でしょうね。今とは意味が違う可能性もありますし、それは置いとくとしまして。やはりソフィーさんに相談してみましょうか……」

「魔女ですかな?」

「最年少で不老の魔女となった天才らしいですよ」

「ほう、ほうほう。実に興味深い」


 どうやら宰相は魔女と秘薬に興味を惹かれたようです。


「ん? ソルシエールに至っていない、マギサなどの魂が冥府にいるはずですね」

「不老は不死者も含め、肉体依存ですからなぁ。担当した裁定者ぐらいにしか分かりますまい」

「……となると、死した魔女は魔女の秘薬の製作が不可能ですか。やはりソフィーさんに相談するのが早いですか。問題は対価をどうしたものか……」

「我々でも使えるなら軍に導入したいですな。まあ、その時は呼んでくだされ。個人的な興味もある故に、魔女との交渉は儂が行いましょう」



『不死者にも効果のあるポーションの開発研究』

 思ったより話が大きくなったが、良いことなので考えるのをやめよう。

 ソフィーと宰相は知識が、異人の不死者はポーションが、幽世は軍が強化される。

 皆にっこり。

 1.ソフィー・リリーホワイト・ソルシエールと冥府の宰相を引き合わせよう。

 発生条件:不死者が不死者にも効果のあるポーション相談を魔女にする

     :冥府の宰相に魔女またはポーションの話をする

 達成報酬:不死者用ポーションレシピ

     :幽世軍へのポーションの配備開始

     :幽世拡張施設・幽世軍用魔草畑の追加



 お、これクロニクルクエストですね。影響が大きいからでしょう。つまり、先を越される前にさっさとやりましょう。

 始まりの町の教会からソフィーさんが動いたとは聞いていないので、まずは教会へ行ってみましょうか。


「では宰相、早速ソフィーさんのところへ行ってくるので、呼びますよ?」

「他の人間がいない場所にしてくだされ」

「そこは問題ないでしょう。ソフィーさんと会えるのがそういないはずです」


 では転移して移動ですね。

 中央広場から真っ直ぐ教会へ向かいます。ソルシエールの場合、自分で素材を取りに行く事があるようなので、いることを願うしかありません。


「ようこそ、ネメセイア様」

「ソフィーさんはいますか?」

「お部屋にいらっしゃいます。ご案内致しますか?」

「よろしくお願いします」


 赤刺繍……助祭ディーコンの人ですね。ソフィーさんのいる部屋へ案内してもらいます。まあいつもの部屋でしょうけど、部屋に直接転移するわけにはいきませんからね。

 いつもの部屋に案内され、中へ通されました。助祭ディーコンの人はここでお別れです。


「ネメセイア、良く来た……」

「ごきげんようソフィーさん。今日は相談がありまして」

「なに……?」

「我々……というとあれですが、不死者にも効くポーションの開発をお願いしたいのです」

「不死者にも効くポーション……!」


 少し眠たげな目がパッチリしましたね。すぐに思考に入ってしまいましたが。


「できなくもない……はず……」

「今回はネメセイアからの依頼だと思ってもらって構いません」

「王家からの……?」

「ええ。つまり報酬は弾むはずです。完成次第、軍に配備される事でしょう」

「ネメセイア本人がはず……なのはなぜ……?」

「冥府の城にいる宰相が、魔女と魔女の秘薬に興味津々でして、直接話したいと言うのですよ。ここに呼んで良いですか?」

「不死者の宰相……」

「種族は幽世の老賢者アーウェルサエルダーリッチです」

「エルダーリッチ……! 会う……!」


 でしょうね。スケさんはともかく、宰相はかなりそれっぽいので。……スケさんはともかく。

 とりあえず、銀の鍵を宰相のいる場所へ繋ぎます。


「宰相、こちらへ」

「感謝しますぞ、サイアー。この者が?」

「最年少不老の魔女(ソルシエール)到達者。ソフィー・リリーホワイト・ソルシエールですね」

「冥府にある城で宰相をしている。生前に名はあったが、もはや皆宰相と呼ぶ。そちらもそう呼ぶと良い」

「まともなリッチと話せるなんて感激……よろしくお願いする、宰相」


 まともじゃないリッチがいるんですかね……。スケさ……いやまさか。聞いた方が早いか。


「まともじゃないリッチがいるんですか?」

「野良ですな?」

「そう……冥府関係じゃない狂人達……」

「サイアー、何らかの理由により、死後……我々の元へ来なかった魂はどうなると思いますかな?」

「異人達の間では、大体悪霊とか地縛霊とか言われる存在になりますね。……実在するかはともかく」

「そちらでは実害が無いと?」

「確実に霊の仕業である……とは証明されていないはずです」

「こちらでは複数の報告があるし、私も何体か屠った……」


 まあ、この世界はレイス系がいますからね。あれが幽霊種ですから、こちらでは悪霊や地縛霊が猛威を振るう事もありえるのでしょう。


「大体残る理由は執念ですな。もしくは恨みだったりと、とにかく強い思いが原因となるのですよ」

「死者は生者と違って感情のリミッターが外れる……そのせいで同じ言葉を使ってても話にならない事が多い……」


 感情のリミッター。要するに興奮しすぎて血管の負担が……とか、無意識による制限をする必要がない……わけですね。

 当然野良ではない不死者達もそこは同じようですが、新人はその辺りの訓練もするようです。不死者の上位層は基本的にカンスト組。感情に飲まれても物理的に黙らせる事が可能……と。


「それらの対応は現世の者達が基本的に行いますが、最悪グリムリーパー系統が出張ですな」

「狩り人の担当ですか」

「無理矢理狩り取るのは魂に良くないと聞く……」

「さよう。しかし狩り取るだけが役目ではなく、現世での未練を断つために仲介するのも仕事ですぞ」


 話が脱線したので、2人には話してて貰いましょう。私は今の情報を纏めて、調べスキーさんにでも流しましょうかね。

 まともじゃないリッチということは、手段を選ばないリッチがいた……と言う可能性がありますね。それが支配者級となれば……以前ルシアンナさんに聞いた、聖騎士や騎士団総動員の大戦争に発展してそうです。

 そして死神でお馴染み、グリムリーパー。アメさんの系統でしょう。冥府を見る限りあまり出番は無さそうかと思いましたが、現世への出張や奈落がメインの職場らしいですね。裁定者よりはマシだが、人数が少ないそうです。宰相情報なので確実でしょう。


「ふぅむ……なるほど。本物……ですな」

「……本物ですか?」

「間違いなく天才でしょう。何人か見てきましたが、同じ……ですな」

「リッチというのは伊達ではない……話すのが楽……」

「相手に合わせないといけませんからなぁ……。合わせる気が微塵もない奴が冥府にいますが」

「おや、そうなのですか?」

「サイアーもご存知でしょう。グラーニンですよ」

「ラーナですか」

「奴は間違いなく戦いの天才。シグルドリーヴァ様に愛されたのは伊達ではありますまい」

「ラーナも加護持ちだったと?」

「慈愛持ちでしたなぁ……」

「慈愛まで行って冥府で軍を率いているのですか……」


 冥府関係の時点でステルーラ様の管轄に入るのですが、シグルドリーヴァ様は抱え込まなかったんですね?


「抱え込むのはステルーラ様ぐらいですぞ? その理由はサイアーが身を以て知っているでしょう。神の力は例え一片だろうとも、人の体には過ぎた力だと」

「ああまあ、間違いなく人ではなくなるでしょうね……」


 そもそもシグルドリーヴァ様は神獣でしたっけ。人が対象外な可能性もありますね。ハーヴェンシス様は植物ですし。ステルーラ様は隔離空間を作れるというのも大きそうですね。


 へぇ……住人同士だとそういう演出になるんですか。宰相とソフィーさんの頭上にカウントダウンが表示され線で繋がっているので、この会話イベントはそのカウントまで待ち……ですかね。

 この状態だとこちらからの呼びかけなどに反応せず、向こうの会話内容などは聞こえないと。ちゃんと『話し合ってるぜ』演出ですかね。これはこれで、王の事を無視する宰相ができあがるのですが……まあ、あるあるですか。

 ……ハロウィンイベントの掲示板を見て時間を潰すとしましょう。


「では対価は儂の知識で構いませんな?」

「むしろそれが良い……」

「サイアー、彼女を離宮に連れていけますかな?」

「さて、住人はどうでしょうね……」

「異人と同じようにできるなら楽ですがな」


 こればかりは試すしかありませんか。

 銀の鍵でマイホームと繋いで試しますが、往復は可能……と。ただ、プレイヤーと同じ様に土地からは出ないよう言っておきます。ソフィーさんの欲しい素材なら使用人に言えば持ってきてくれるので、自分では動かないでもらいます。


「分かった……地上に戻れなくなるのは本意ではない……」

「ふぅむ……となると、やはりこちらの問題を片付けるとしますかな」

「……問題?」

「奈落の下層で少々。その間に連絡と……食料を買っておくと良いでしょう」

「食料……分かった……。連絡はルシアンナに伝えておけばいい……」


 ああ、冥府に食材なんてありませんからね。ソフィーさんが食べる分の持ち込みは必須です。


「調理場は離宮にあるので使って構いません。料理人は……もしかしたらいるかもしれませんね」

「ん……」


 しかし奈落で問題ですか。なんでしょうね?

 お迎え時間がクエストに表示されているので、後ほどソフィーさんを迎えに来るとしまして、宰相と常夜の城へ戻ります。


「して、奈落での問題とは?」

「阿呆共が砦を占拠、立て籠もりですな」

「……は? 奈落でですか。目的は?」

「さあ? 阿呆の考える事など分かりますまい」


 何をしでかすか予想ができないから恐ろしいとは言いますが……。奈落で立て籠もり事件ですか。奈落の下層と言っていたので、いるのはそういう人物と奈落の不死者ぐらいですか。となると人質などはいなさそうですね。……娯楽に飢えてるんですかね。体を張って提供してくれるとは。

 とりあえず……確認に行きますか……。なんだかんだ、初の奈落行きですね。クエストは……『奈落の砦を奪還せよ』ですか。……報酬がシークレットかつ失敗条件の枠が無い。嫌な予感がしますね。


 宰相に付いていき、閻魔法廷から奈落側へ向かいます。住人の魂とは違う道……従業員用的なものですね。そこの転移門から件の階層へ。

 奈落は……冥府より暗いでしょうか。逆に言えばそれぐらいですかね? 勿論常夜の城なんかは無く砦。クリスタルロータスなんかも無く、こちらは彼岸花ですか。

 そして不死者達が屯していますね。


「ああ、宰相。そちらが?」

「サイアーだ。奴らの目的は?」

「予想通りのくだらない内容だ。反省の色無し。馬鹿は死んでも治らん証明だな」


 結構気安い関係のようですね。付き合いが長いから……と言う可能性もありますか。そう言えば、あまりこちらで上下関係というのは見覚えありませんね。少なくとも彼ら同士のは。私にはありますが、逆に言えば余所余所しいとも言えますし。

 リーダーは人の見た目をしているので、ゾンビの上位種ですか。ゾンビ系は人と見分けがつかなくなっていきますからね。この人も元貴族でしょうか。やたら見た目が整っていますが……なんて言うか……ああ、胡散臭い人ですね……。糸目とまでは言いませんが、目が細く張り付いた笑顔がとても胡散臭いです。見た感じは爽やか系なんでしょうが、明らかにこちらを値踏みしているのを隠していません。


「サイアー、彼らが奈落を担当する者達。彼らを率いて今回の問題を解決してくだされ」

「お初にお目にかかります。今分かっている情報をお伝えしても?」

「ええ、頼みますよ。情報がないと動けませんからね」


 情報は大事。本来なら別方向からの情報も欲しいことですが、我々の立場を考えるとその辺りが楽なのはとても良いですね。


「まず対象は、とある国の元王とその配下達です。過去彼らは地上で政敵に負けた者達ですね」

「……ん? うん」

「どうやら我々に管理されているのが気に入らないようで」

「……んん? うん」

「彼らはあの砦を拠点とし、ここを自分達の王国にでもしたいようです」

「なるほど?」

「数は21人。レベルは1~46といったところです」

「内訳は?」

「王1、侯爵1、伯爵1、子爵2、男爵4、騎士12」

「ふぅん……騎士以外はほぼ1レベですね?」

「まあ、そうなりますね」


 貴族がわざわざレベル上げなどしないでしょう。政敵と言っていたので三男とかではなく当主でしょ……いや、そうも言いきれませんか。当主はまともで三男とかがやらかして切り捨てられた可能性もありますし。当主の座を欲したとか。

 待てよ……このイベント、RPの思考に切り替えないとダメですね。その場合、ぶっちゃけいらない情報ありましたね?

 私の見極めと奈落の者達に認められろ……的な。立場に影響ありそうなので、できれば良い感じにクリアしておきたいところです。せめて将来性はある認識をしてもらわないと、辛そうですね。

 いやだってもう、不死者達からしたら雑魚じゃないですか……彼ら。なんでわざわざ占領されてるのかって考えると、私の見極め用ですよね? それで同情も誘えるような言い方で余計な情報出しましたね?

 まあ読書大好きかつ、RP勢な私からすれば、なんの意味もありませんが。王侯貴族の世界で、弱者は死あるのみ。そもそも元王は王でも、愚王では? ものは言いよう。『まともな王子に蹴落とされた』でも、政敵に変わりはないでしょう。王が替わる際も、父親を持ち上げていた貴族達は間違いなく邪魔です。纏めて奈落にいる時点でだいたい察します。どこに同情の余地があると?


 ……宰相に確認する事がありますね。


「なるほど、分かりました。奈落はここが最下層ではありませんね?」

「違いますな。更に下がありますぞ」


 奈落は何層に分かれてるんでしょうね? とりあえず情報は十分です。宰相は奈落の者達を率いろと言っていたので、命令はリーダーに出すべきですね。


「そうですか。ではさっさと片付けて下さい。ここに留まるか、落とすかどうかは私が見ましょう」

「……宜しいので?」


 目、結構開くんですね。大変わざとらしいのがあれですが、構うのが面倒そうなキャラなのでスルーしましょう。


「何を驚いているのです? まだ私に言っていない情報がありましたか?」

「いいえ、全てお伝え致しました」

「でしょうね。宰相、答え合わせがしたいのですが?」

「聞かせて貰えますかな」

「対象は愚王であり、政敵とは自分の子。他の貴族は王を持ち上げていた、国より自分の阿呆。今回は私の見極めと、奈落の者達を認めさせる手腕を見るために利用するため、大人しく占拠されるように指示を出した」

「……よろしい。して、いかがなさいますかな?」


 大変楽しそうですね、宰相。骨なのではっきりは分かりませんが。

 まあともかく。リーダーに指示ですね。


「慈愛の女神は慈悲深いが、私は違います。やれ」

「イエス。ユアーマジェスティー、マム。……行くぞ」

「『おう』」


 答え合わせの時からニマニマしていた奈落のリーダーは、ニヤリと大変黒い笑顔で、同じくニヤニヤしている仲間達を率いて砦に向かっていきました。しかし半分ぐらいはお留守番ですか。

 お行儀悪く武器を担いでいますし、明らかに騎士ではない。仲間である以上悪い人達ではないはずですが……モヒカンさん系統と思うべきか。


「同じ不死者とは言え、元人間に変わりなし……ですか。冥府と奈落で随分と違いますね?」

「まあ、適材適所ですな。奴らに相応しい場所に振り分けたまで」

「リーダーの彼は元貴族ですか?」

「三男ですな。貴族社会は合わず、さっさと冒険者になったとか。彼らは冒険者組で、奈落にて自警団的な事をしておりますぞ」

「なるほど、冒険者でしたか。さて、部下を信じて待つのも支配者の役目」

「さようですな。まああまり待ちますまい。……しかしあっさり決断しましたな? 多少なりとも躊躇うと思いましたが」

「簡単な話ですよ。私は異人です。この世界からすれば部外者。だからこそ求められる支配者を、役割を演じてみせる。私が重視するのはこちらであり、彼らではありません。心底どうでも良い。向こうとは違った自分というのも悪くありませんし、普段は好きにさせて貰っていますからね」


 この理由付けは悪くないと思うんですよ。RPが捗りますね~?


「さようですか。良き支配者を求める以上、こちらも良き配下でなければなりますまい。……よいな?」


 残った奈落組が嬉しそうに頷いていますね。見られたのは思い切りの良さと、非情になれるか……ですかね。上が決断しなくて行動できないなら、いない方がマシだった可能性もありますからね……。


 少しすると連行されてきました。早かったですね……。そもそもレベル差からしてなぜ行けると思ったのか。さすが、愚王。周りも大概ですが、そんなもんですか。

 プレイヤーが奈落レベルまで来れば、こういう突発イベントがちょいちょいあるんですかね。


 他に比べ服装が豪華で丸い男性が、リーダーに引き摺られて来たのでこれが王でしょう。住人の霊体達の服装は想像から変えられるようですから、やりたい放題できます。……豪華と言うと宰相に失礼でしょうか。悪い意味なので成金や下品と表現するべきか。気を遣う必要も無いでしょう。

 連行されてきた21人の確認をしますが……煩いですね。一番近くにいる王の首に、右腕を触手に変えて……戻して?巻き付けて吊るします。呼吸の必要のないはずの霊体にも意味があるのが実に不思議です。体重が無いので効果は半減ですが、求めているのはそこではないので良いでしょう。

 私の存在を示せて静かになればそれで良い。私も吊るしている間は特に口を開かず、確認した必要事項だけ伝えます。この場合、余計に喋らない方が不気味なはずですからね。


「これは2つ、それ以外は1つ下げるように」

「聞いたな? 連れて行け」

「『おう』」



〈クエスト:『奈落の砦を奪還せよ』が完了しました〉

〈幽世の不死者達からの評価が大幅に上昇しました〉



 持っていた者を放り投げ、腕に戻します。引き摺られていく魂達から意識を離し、終わったクエストの確認をします。



『奈落の砦を奪還せよ』

 奈落にある砦が占領されたようだ。

 奈落の不死者より話を聞き、解決に導け。

 1.奈落の不死者から情報を得る。

 2.得た情報からどうするか指示を出す。

 3.報告を待つ。

 4.裁定者の役目を果たす。

 発生条件:奈落への通行権を持つレベル45以上の不死者

 達成報酬:幽世の不死者達からの好感度変動ボーナス



 ……好感度変動ボーナス。低下もあり得る書き方ですね? 失敗条件も書かれていないので、複数パターンがあるクエストでしょうか。

 経験値が……微妙に足りてませんね。進化は午後に回しますか。どうせ確認作業入るでしょうから、先にご飯ですかね……。

 んー……お昼までは【ヨグ=ソトースのこぶし】の検証。お昼行く前にソフィーさん……いや、流れが不明ですし午後行きか。足りない経験値分の狩りをして進化。進化後にスキルなどの確認と検証……ですかね。


 宰相達と別れ、離宮にいる者達にソフィーさんの事を伝えてから地上へ。基本的に彼らに任せる事になりますからね。


 始まりの町周辺にいるウサギさんで実験しましょうか。

 黒い仔山羊は特に何も言わずに発動していましたが……どれどれ。


 他の魔法と同じように使用を意識するとゲージが出ましたが、少し仕様が違いますね……む? 物凄くMP食われましたね。

 近くにいたウサギさんをターゲットすると、透明の握り拳がウサギさんを殴り飛ばしました。随分……飛びますね。飛びすぎて魔法の射程外まで行くのは地味に困りますが……立て直すには十分か。【グラウィタスマニューヴァー】と同じく発動キーは不要で、クールタイムは10秒と。距離とMPコストを考えると、戦法に入れるのは微妙なところですね?

 帰ってきたウサギさんを倒して、詠唱ゲージの確認です。……他とは違い詠唱ゲージに線が2本ほど入っていますね。


 詠唱破棄したりウサギさんをふっ飛ばしたりで確認したところ、詠唱ゲージにある線はそれぞれ、1%と5%のMPを消費する線ですね。最大までやると10%持ってかれます。とても痛い。

 1%と5%と10%で当然効果が変わり、1%の線まで行けば発動は可能。最大だとMPの10%を消費しますが、消費を考えるとこの攻撃力はゴミに等しいので、完全にノックバック用。どれぐらいかと言うと、ウサギさんの半分も削れない。

 攻撃力はともかく、ノックバック性能は恐らく最強レベルでしょう。ノックバックが強すぎて逆に使い勝手悪い気もしますが。壁に当てれば強い……かもしれませんね。試すなら遺跡ダンジョンか。

 有効に使うにはある程度の検証は必須ですが……かなり面倒です。地面にいるウサギさんより、攻撃中のジャンプ状態の方がよく飛ぶ。これはまあ、地面より空中にいた方が飛ぶでしょう。見た目はともかく、サイズカテゴリはウサギさんと同じウルフも同様。ただし、地面にいる状態ではウサギさんよりウルフの方が飛ばない。

 体重がしっかり設定されている……ではなく、カテゴリで統一だった場合、骨格の違いが影響ある可能性が高いですね。これらの検証がとても面倒です。少なくとも装備重量があるのは分かっているので、体重を参照していると思うべきか……。問題なのは、体重違いのプレイヤーか、装備によって体重を変えたプレイヤーの協力を得たとしても、対人と対魔物で効果が違うなんてザラですからね……。

 私の場合1対1ならふっ飛ばさず殴り合った方が早い。用途はソロかつ一号達がいても抱えきれない数が来た場合、時間稼ぎ用のふっ飛ばし……ですか。MP消費が痛いですが、致し方なし。いざ使って思ったより飛ばないだと困りますが、そうなったらそうなったで、どう足掻いても死ぬのでもはや関係無いんですよね……。


 他のプレイヤーは結構ビヤーキーを使っているようですが、私は呼ばずに自分で飛べば良いし、ヨグ様のこぶしもこれだし……同胞ほど使い勝手がとても微妙ですね? 必須級だと取得条件的にも困るので、丁度いいと言えば良いですかね……。

 まあ、軽く他の敵でも確認しましょうか。空の敵に……馬や牛、ゴブリンや亀とかも良いですね。




 色々なサイズかつ形をした敵で試してから、お昼も済ませて午後のログインです。

 まずは教会へ行き、ソフィーさんのお迎え。


「ごきげんよう。準備はできていますか?」

「問題ない……」


 では離宮へと門を繋ぎまして、マイハウスへ。



〈ソフィー・リリーホワイト・ソルシエールを招きました〉



 住人とプレイヤーでメッセージが違うんですね。もしかしたらクエスト関係のメッセージかもしれないので、なんとも言えませんが……まあ、どうでもいいか。それより言わないといけない事があります。とても心配。


「ソフィーさん。離宮の敷地からは出ないようにしてください。住人で試した事はないので分かりませんが、招いた異人は敷地から出れずに弾かれます。こちらには宰相が来るので、一応ソフィーさんもそのようにしてください。最悪死ぬか戻れなくなります。素材はここにいる彼らに言えば用意するよう言ってあります」

「まだこっちに永住するつもりはない……分かった……」


 大変残念そうな顔ですが大丈夫そうですね。クエストも……研究完了までの時間が表示されたので、あとは放置で良いのでしょう。

 よーし、レベル上げ行きましょうか。すぐ上がるでしょうから、ちょっと無理して下層でも行って、死に戻りすれば良いですかね……。ということで、ソロなので遺跡ダンジョンでも行きましょう。普段は5層ぐらいでしたが、目指せ10層。



 1層下がると最低と最大レベルが1上がりますが、4層と5層では6レベ違うんですよね。同じなら10層は大体60レベのはずです。正直いくら相性が良いとはいえ、10層は倒せる気がしませんね。



〈種族レベルが上がりました〉

〈種族レベルが50になりました。よって一部種族スキルが解放されました〉



 よしよし、上がりましたか。進化は……例の如く深淵に行かないとダメなようですね。

 追加された種族スキルを確認する前に、10層を目指しましょう。狩れるとは思いませんが、マッピングにはなるのでまあよし。

 一号達を送還して、天井ギリギリを飛行し下層を探します。


 ん? なんでしょうこの音。9層目で初見……? 中途半端な階層ですね。……あれですか。


探索ドローン Lv46

 敵性存在がいないかを確認するための偵察型ドローン。

 属性:― 弱点:打撃 雷 氷 耐性:―

 綱:機甲種 目:四駆プロペラ型

 科:探索型 属:ドローン

 種:探索ドローン

 状態:照合


 状態が照合……死の予感。振り切れますかね? いや、レベルが低い。速攻で倒すべきですね!

 マインの詠唱を始め、天井すれすれを飛んでいるドローンに剣を突っ込み、そのまま下に振り下ろします。地面に落ちたドローンの後ろにマインを配置し、触手でドローンを殴りマインへ。

 HPはのこ……りませんね。それにしても、なんかマインの爆発エフェクトと音が不自然だった気がしますが、気のせいですかね? 探索ドローンについても掲示板で確認したいところですが……とりあえず移動か。


 お、10層目突入! 一号達を召喚して地上を進むとしましょう。ついでに一応録画もしておきましょう。

 通路が随分と綺麗になりましたね? まるで管理が行き届いているかのようですが、管理者……というよりは機甲種のなにかがいるんですかね。


 第一村人は……汎用白兵型MK.Ⅱですか。62レベ……高いですね。やっぱり最低で60台でしょうか……。

 問答無用で斬りかかってくる白兵型の攻撃をパリィしつつ、たまに発動する触手による自動反撃で状態異常を付け、ショット系で魔法攻撃をします。

 魔法が2発出てますね……ああ、【ミラースペル】ですか。ありましたねそんなの。50で解放でしたか。当然のようにダメージ配分が100%100%の訳はなく、ミラー側が極端に弱い配分でしょうか? 正確な検証は戻ってから木人ですね。

 1秒遅れて同じ場所に撃つような挙動なので、敵の動き次第では外れますが……まあ、元々おまけみたいなものですから良しとしましょう。消費MPも増えてはなさそうですからね。


 それにしても……死にませんね。さすが62レベ。しぶとい。リジィにも後ろから殴らせているのですが。普段よりパリィに力が必要ですし、大変ですね……。

 AIも……微妙に小賢しいというか、フェイントするのやめてください。微妙にタイミングずらして来るのが大変鬱陶しいですね。


 ……よし、さすが格上。美味しいですね。



 他にも汎用射撃型や支援射撃型なども倒しましたが、まあまあ……なんとか行けなくもありませんね。ただ、1体の討伐時間は確実に伸びているので、複数来たら確実に捌ききれないでしょう。つまりまだ早いと。

 大変戦い甲斐はあるので、たまにやる分には良いですが……効率は微妙なところですね。


キィン……パシュン……キィン……パシュン……。


 こ、この音は……奴が来る……。

 レベル的に勝てない気がするので、隠れるべきか? いや、元々進化のためにも死に戻りしたいですし、良いか。殺ってやりましょう! 【ショートジャンプ】を詠唱しておきます。

 音が変わりましたね……やっぱ速い! 詠唱していた【ショートジャンプ】で回避します。メインブースターを止め、サイドを噴かして振り返り撃ってきた3発を弾きます。位置の特定が早いこと。さすが抹殺型……殺しに来てますね。


 ふぅむ……動きにキレがあると言うか、これは動きの遊びが少ないと言うべきでしょうか。行動終わりと行動始めの切り替えが、5層から9層までより早いですね。行動から行動への移りが大変スムーズでいらっしゃる。実に勘弁して欲しい。


キィン……バシュン……キィン……バシュン……。


 えっ? もしかしてこの階層から1体ポップ制限がない? そーれは……抹殺型の体力もまだ反射2回分ぐらいありますし、無理か。仕方ない。一号の召喚を解除して、リジィだけにしましょう。元々死に戻るつもりです。コストが勿体ない。

 盾持ち一号がいないので安全な反射ができません。バーストで処理して、漏れた分のミサイルは反射で良いでしょう。

 リジィに殴らせつつタゲは取っているのですが、来るのが遅いですね? しかもよく聞くと音が違うような? なんというか……重い?


汎用掃討型 Lv64

 掃討する事を目的とした武装の重装汎用型。

 背中に大きな筒を背負っており、両腕に2連装ロケットを装備している。

 属性:― 弱点:打撃 雷 氷 耐性:―

 綱:機甲種 目:人型

 科:汎用型 属:掃討型

 種:汎用掃討型

 状態:通常


 新型!

 抹殺型はスラッとしていますが、掃討型はどっしりしていますね。重量二脚ですか。ロケットと言うことは、直進だけですね。背中の筒はなんでしょうね、あの大きさ。ともかく、高火力がコンセプトの機体だというのは分かりました。

 掃討型は片膝を立てると足が盾に変形し、両腕をこちらに向けてロケットを飛ばしてきます。あのごつい足、変形機構ですよ! 防御力高いんでしょうね……。

 飛んできたロケットは抹殺型を狙ってみましたが、難しいですね。速度はそこそこなので、タイミングさえ合えば当たると思うのですが。無誘導のロケットは高威力と相場が決まっています。しかし中らない抹殺型より、動かない掃討型に返すべきですかね。普通に余裕ありませんし。


 ロケットは微妙に直線ではなく、フラフラ飛ぶので返すのが難しい。漸く中り……硬いですね!? 動かない敵にはとりあえずピラー。

 まあ、出てきますよね。とは言え、変形機構があるせいで出てくるのは少し遅い。削れ具合を考えるとまあありか。……リジィに掃討型を攻撃させます。私は抹殺型と戯れましょう。

 両手斧のリジィが大変楽しそうに――無表情ですけど――殴りまくっていますね。さすがに動きましたけど、ロケットの命中精度がだいぶ下がっているのでしょうか。


 なんとかなりそうですね。……あ、フラグ立てましたかね。なんか……なんか抹殺型がリジィの方チラ見してません? 特殊なAIしてるんですかね……。

 こっち見て。私を見て。ねぇ、私を見て。お~い、待ってくれ。ちょっとー? タゲ飛んだんですけど!? ミサイル! させませんよ! 多弾頭を塊のまま弾いて、リジィをこっちにこさせて、掃討型にピラー。

 抹殺型のタゲがこっちに来ましたね。掃討型の体力が半分以下の時に攻撃すると、攻撃した者にタゲが飛ぶ? 抹殺型だけなのか、他の敵もなのかは不明ですが要検証ですか。まあ要するに、メイン火力を守るための行動をするという事ですか。厄介な。

 リジィには抹殺型を攻撃させるしかありませんね。掃討型は物理防御が高いようで、リジィが殴りやすいけど全然減らない。これなら一号出しておいた方が早かったですね……。抹殺型をさっさと片付けた方が楽でした。

 掃討型はとりあえず放置して、先に抹殺型をリジィと叩いてしまいましょう。


 えっ、周囲が危険地帯で埋め尽くされたんですが!? ……掃討型の背中の謎武装による攻撃ですか! 掃討型を放置して、少し離れて抹殺型と戯れてたのはダメでしたかね……。

 掃討型の正面辺りが安全地帯! リジィのタゲを掃討型にして……リジィって私より足速いんですよね……。置いてかれる。

 ちょ、抹殺型邪魔なんですけど。FFあるはずなので、君の防御力でその残り体力だと間違いなく死ぬと思いますけど。こいつ完全に妨害してきてますね……。

 あ、発射された。リジィは間に合いそうですね。って、抹殺型! 全力で噴かしてがん逃げはずるい! うわ、リジィ殴りに行ってる。

 筒状の物は発射されると、小型飛行機のように翼がニョキッと出てきて、天井すれすれを滑空し、危険地帯として赤くなっている部分に大量の……は? クラスター爆弾で絨毯爆撃!?

 【ショートジャンプ】……間に合いますかね……! 爆撃から逃げるために後ろに下がりつつ、爆撃が終わった前方にジャンプ!

 セーフ! ってリジィ死にそうじゃないですか! リジィの攻撃を抹殺型に移して、触手で掃討型を一発殴れば……よし、抹殺型のタゲ来ましたね!

 さすが抹殺型と掃討型。名前の物騒さ通り殺意が高すぎますよ。こいつら連携するし!


 あ、増援来ましたね……支援射撃型MK.Ⅰですか。基本的には嬉しい敵ですが、今は大変良くありません。んー……これは無理ですかね。抹殺型をリジィに任せられれば良いのですが、タイマンさせるとリジィが負けます。両手斧のアタッカーですからね……。高機動遠距離の抹殺型と相性が悪い。

 掃討型を殴ると抹殺型のタゲが飛ぶので、リジィが抹殺型を倒せるかどうかです。


 さすがに抹殺型からの射撃やグレポン、多弾頭ミサイル。掃討型のロケット。支援射撃型の6発を全て弾くのは無理なので、じわじわHPが減って行きますね……。

 魔法は回復と多弾頭対策のバーストがメインになるので、火力がリジィと触手というジリ貧状態です。


 あー……また増援来た。もうリジィ送還しましょ。

 また初見が混じっていますね……。


 保全監視機 Lv65

 機甲種や建物を監視し、常に万全の状態を保つための機体。

 3種の小型ドローンを運用する。

 属性:― 弱点:打撃 雷 氷 耐性:―

 綱:機甲種 目:母艦型

 科:保全型 属:監視型

 種:保全監視機

 状態:通常


 母艦が来ましたね。しかも汎用白兵型と支援射撃型の護衛付きですよ。

 ……詰んだ!


 保全監視機の甲板が開き3個の……ドラグーンですか? ……抹殺型に2台、掃討型に1台付き、光の線で繋がりました。

 ……掃討型の攻撃速度が上がりましたね。抹殺型は被弾時にシールドのようなエフェクトが出て、防御力上がってますし。

 えー……修理ドローン、結界ドローン、補給ドローン。修理……回復速度はそんな高くないようですね。

 プロペラ系付いてませんが……グラビティコアのドロップワンチャンですか? 保全監視機も浮いてますし。


 まあ……倒せればの話ですけどね。初見機体2機見たのでヨシ!

 ……サヨナラ!



〈HPが無くなったため行動不能になりました〉

〈このまま蘇生を待つ/化身を放棄し本体へ戻る〉



 うん、6体はまず無理ですよね。10~15レベも上なんですから。

 本体へ戻る……っと。


 ただいま宇宙。

 録画をやめまして……抹殺型から死ぬまでを切り抜いて上げておきますか。


 よーし、進化しましょう。


『奈落の砦を奪還せよ』は立場により内容が変わります。

 2.得た情報からどうするか決める。

 3.作戦通り任務を遂行する。

とか。

つまり立場によっては制圧しに行く側になれる。

報酬条件は大体共通。

 主人公の場合は情に流されず、執行できるか。

 部隊長クラスなら住人の不死者部下を率いて、作戦通りクリアできるか。

 一般兵クラスなら指示通りに、問題なく動けるか。

好感度と言う『認められる』事に関しては美味しいクエスト。

 ただ、人間性は良いが仕事は微妙……と言う評価もあり得る。

失敗条件がないのでマルチエンドの強制。名誉挽回は次のクエ発生を待つ事に。


Dragon Marked For Death したり

One Step From Eden したり

ぷそしたり

ブループロトコルのクローズドβしたり

小説読んでた。

そしてそろそろ Terraria のアプデが来る。

大変忙しいですね。


次は進化。

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― 新着の感想 ―
死んだーっ! 格上がわらわら出て来たら負けるか。
[一言] 脱字ではないかと。 「つまり報酬は弾むはずです」という主人公の発言に対して、ネメセイアからの依頼でネメセイア本人なのに「はず」を付けるのは何故?という発言なので。 ひらがなばっかりで読みづら…
[気になる点] >「ネメセイア本人がはず……なのはなぜ……?」 ここ、脱字だと思うけど、何が入るのか分かりません…
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