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VRMMO始めました。  作者: 星野すばる(旧:★すばる★)
第二章 俺と魔族とドラゴンと
35/64

#34 準備①

「…ふふ、ふふふ…ついに、ついに来たわね!あたしの(ターン)、ドロー‼︎状況(フィールド)説明(カード)展開(オープン)ッ‼︎〈(イベント)〉‼︎」

「いきなりどうした。遊◯王なんかブっこんでさ」

「ショウ、全っ然隠れてない」


そろそろ著作権侵害で訴えられてもおかしくねーな。

この物語が消えるのも、近いかもしんね。

…まぁ、それはそれとして。


「…あー、マミナ?ずっと(マミナ)(ターン)だと、話進まないからさ、手っ取り早く説明頼む」

「おkおk 、じゃあまずはイベントだけどね、今日の15時から、各町の中心で招集がかかるのよ」


ふむ、"各町"って言うのが気になるが、別に不思議ではないな。よく考えれば。

そもそも、俺の知る限りはココしか町を知らないが、新天地を求めて開拓してるんだ。他に町が存在した所で、不思議は無い。


「んで、肝心のイベント内容なんだけど、公式HPにも載ってなかったから……多分、イベント開始と同時に公表って考えて間違い無いわね」

「ふむ、内容不明のイベントか。…過去にそういう事…イベントは有ったのか?」

「お、良い所に気がついたな、スグル」


マミナから、ショウに視線を向け──


「ショウ、あんたは黙ってて。あたしが説明したいの」


──ようとして、辞める。

マミナは、どこまで行ってもマミナだ。

誰よりも自我が強く、そしてもろい。

(ゆえ)に、話の腰を折られるのが嫌いなのも、事実。


「っと、気を取り直して…過去にそういう事があったかと言うと、無いわね。そもそも、イベントが今回初めてだし。あたし的には、討伐系イベントをやって欲しいけどね」


イベントが初めて、と言いますか…

…ん?ちと待て。15時と言ったか?

今、14時過ぎだから…


「なぁおい、その招集する時間に行けないと、どうなるんだ?」

「さぁ?参加拒否じゃないの?少なくとも、あたしはそう思ってる」

「で、今14時過ぎだろ?今からカフェに戻って、準備したりとかしてたら……確実に間に合わねーな」

「んー…そうね、商店街(ここから)だと、確実に間に合わないわね」


ど、どうするっ⁉︎

せっかくの(イベント)だし、出来ればヴェルもノヴァも連れて行きたい……いや、まて。そうだよ、ノヴァに連れて来てもらおう‼︎


「マミナ!ここからヴェルに連絡って、取れるか⁉︎」

「え、どうだろ…?刻印(それ)もあるし【念話(ねんわ)】って言う魔法もあるくらいだから、ある程度は伝わると思うけど………やってみたら?」


▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎


んむー…………

暇なう……

この前の忙しさが、嘘みたい。

スグルも、さっき来たみたいだけど。

料理の下ごしらえだけやって何処(どこ)か行っちゃったし……


「もう、このさいゲシュタルトでもいいから来てくれないかなぁ…」


…とか言ってたら本当に来そうで怖い。

何と無く、その(いびつ)な刻印に目をやる。

目を凝らせば、微かに流れ出るウチとスグルの魔力の流れを見ながら、そっと手を胸に当てた。

そうしていると、スグルと想いが伝わって来るような感覚に───


『うぉーい、ヴェルぅー?聴こえたら、返事してくれー?』

「ひぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぉぁ⁉︎⁉︎⁉︎」

『ど、どうしたっ‼︎誰かに襲われてるのか⁉︎』

「はぁ…はぁ…び、びっくりしたぁ…念話(ねんわ)するなら、コールぐらいしなさいよね…」

『悪い悪い。今度から気を付けるよ』


…言えない。

念話で驚いたんじゃ無いなんて…言えない。


▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎


「あのさ、ヴェル。今からそっちにノヴァを飛ばすから、急いで来てくれ。あ、それから厨房にある包丁とか、鍋も一緒に頼む。皿も忘れないでくれ」

『良いけど、そんなの持ち出してどうするの?』

「詳しい事は後で話すから。とにかく、大急ぎでよろしく!」


そう言って、俺は頭の中で電話を切るイメージを思い浮かべた。

…うん、ちゃんと切れてる。


「さて、ノヴァ。一仕事頼むぞ?」

『任しとけ。ヴェルなぞ、重力魔法で一瞬だ。五分で帰る』


そう言って、ノヴァはカフェの方向へと、飛び立って行った。


「あ、そう言えばさ、料理スキル持たない人でも、調理器具は持てるのか?」

「大丈夫だろ」「問題無いわね」


「「「…………………」」」


無事でいろよ?ヴェル。

こんな小説で大丈夫か?


大丈夫だ。問題無い。


( ^ω^)<神は言っている…ここで死ぬ定では無いと…


準備はいいか?★すばる★


一番良いのを頼む。


( ^ω^)<神は言った…ここで死ぬ(さだめ)

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