#20 響の手料理⑦
今日の朝ご飯とその作り方。
〈フレンチトーストバージョン〉
〈材料〉
パン、卵、牛乳、砂糖 (グラニュー糖でも可)、バター
①卵と牛乳を同じグラム量で混ぜ合わせる。
②砂糖を30グラム (スプーン大さじ一杯)を入れる。
③パンをじっくり浸す。切り込みを入れると染み込みやすい。
④バターを引いたフライパンで焼き、完成。
〈ハムエッグトーストバージョン〉
〈材料〉
パン、卵、ハム
①ハムの真ん中を切り取り、そこに卵を落として焼く。
②パンをトースターなどで焼く。
③焼き上がったパンにハムエッグを乗せて、完成。
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「ん〜♡おいし〜♡」
アホかこいつ。
「何これ本当にただのフレンチトースト?市販の食パンでこんなの出来るんだ」
「そんなに大した事じゃない。誰でも出来る。やる気の問題だ」
かぷり、とハムエッグトーストを一口かじる。
「いや、やる気があってもハムの上にこんなに綺麗に卵は落とせんだろ」
「中華鍋を使えば翔でも簡単にできるぞ?」
それこそちょっと工夫しただけだ。
「出来たら苦労しないわよ。珈琲だって美味しいし」
そりゃ、甘い物の後に飲む珈琲は格別だろう。
「もう全部食べたのか。お代わりあるけど食べるか?」
あくまで社交辞令的に聞いたつもりだったんだ。
まさか二人とも食べるなんて言うと思ってなかったんだ。
「ふぅ、食べた食べた。あ、そうだ響?さっきお店のメニュー思いついたんだけど、サンドイッチとかどうかな?」
「その事なら響、俺も考えたんだ。ここはがっつりハンバーグとかどうだ?」
ハンバーグに、サンドイッチ…か。
悪くないかもしれない。
和食と洋食、両方あれば偏らないで、なんとかなりそうだ。
「いいな、それ。でもさ、ひき肉ってどうするんだ?いちいち肉屋でひき肉を買うのか?」
卵は鶏から取れるし、野菜系統も栽培すれば問題無さそうだが。
「それもいいけど、一番は自分で狩っていく方ね。ウルファング討伐の時に見たと思うけど、太ったウサギがいたでしょう?」
…あー、そう言えばウルファングが狩ってたのを見たな。
「あれ、正確には〈燻兎〉って言ってCDOの主肉として出回ってるのよ。それを狩って精肉店に持って行けば、売れるしひき肉貰えるしで良いことずくめなのよ」
なるほど、商売者としては命がけで狩らなくていいし、プレイヤーはその分Cも加工もしてくれる。
まさにWinWinな関係と言う事か。
「それに、だ。まだCDOじゃ料理の需要が無い。だが、次回アップデートで空腹メーターが追加されるんだ。料理にレア度が表示されるから、響は嫌でも自分の実力を目認することになるぞ」
宮藤さん、どうして料理の需要を上げたんだ。
「そんな絶望感に浸った顔しないでよ。響なら絶対レア度SSSは確実だから」
「…いや、絶対にレア度Bだ。俺の料理にそんな低評価がついた日にはもう…立ち直れない…」
「ま、響がなんて言おうと。もうすぐアップデート用のメンテナンスに入るんだけどなw」
…ナンテコッタイ。
そろそろ連続投稿する気力が無くなって来た。
/(^o^)\




