次章へのつなぎ
世界が救われ、各地で祝宴が続く中――静けさをまとった一報が、王都の学術院にもたらされた。
古代遺跡の最深部で、新たな壁画が発見されたというのだ。
薄暗い石窟。灯された魔導ランプの光の中、学者たちが息をのんだ。
壁面いっぱいに広がる古代語の碑文。それは、この世界の常識を揺さぶるものだった。
“遊戯は世界の根源なり”
“創造せし者、いずれ真理に到る”
「……まさか……」
一人の学者が震える声でつぶやく。
「遊びが、古代文明の核心だったのか……?」
その場に居合わせたルネは、額に手を当ててうめいた。
「おい待て。なんか嫌な予感しかしない。
マリアンヌの“遊び”が世界救ったばっかりなのに……今度は古代文明まで絡むのか?」
隣で壁画を見上げていたマリアンヌは、ぱっと顔を輝かせた。
「じゃあ次は“古代文明かくれんぼ”だね!」
「章タイトルにする気満々じゃん!!」
ルネの絶叫が遺跡に木霊し、学者たちがそろって肩をすくめた。
だが確かに、何かが動き始めていた。
壁画が示す“遊戯の根源”。
封じられたままの古代の創造技術。
そして、マリアンヌの異能がその真理へとつながっているという事実。
――次章、
世界規模の“遊び文明”解放編へ。
新たな遊びが、また世界を揺るがす。




