表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢に転生したら、今度こそ全力で遊びます!』 ――中年おじさん、完璧令嬢をやめて小学生男子ムーブに全振りする。  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/98

マリアンヌだけが知る“巨大迷路の地形”

オルド・ガイアが腰を下ろした古代遺跡――

そこは数千年前の巨大建造物であり、内部は迷宮のように入り組んでいる。


しかし今、その迷宮はただの戦場ではなかった。


マリアンヌが“遊び倒した”庭だったのだ。


指揮所にて、軍部は頭を抱えていた。


将軍

「内部構造の地図がまったく役に立たん!

 兵器が地脈を吸収し始めている、早急に中心部へ――」


そのとき。


マリアンヌ

「あっ、ここ知ってるー!」


ルネ

「……は?」


マリアンヌは迷路入口の前で、子どもみたいに指をさす。


マリアンヌ

「昔ね、ここで“無限追いかけっこ”したんだよ!

 ぐるぐる回ると出口が増えるから、永遠に捕まらなくてね~」


ルネ

「そんな遊び聞いたことない……」


将軍

「ま、待て。ここは古代遺跡だぞ? 遊び場じゃ――」


子どもたちが次々と前に出てくる。


子どもA

「あるよ!ほら、この岩の裏に『短縮ルート』ね!」


子どもB

「この床はね、踏むと“ちょっとだけ”抜けるから気をつけて~」


子どもC

「そこの壁、押すと階段が出てくるよ!」


研究者たち

「な、なんだその情報量は……!?

 我々が何十年調査しても分からなかったのに……!」


マリアンヌ

「だって全部、遊びながら見つけたもん!」


ルネ

(遊びで古代遺跡の地形を完全習得って何……?)


兵士たちは呆然とし、将軍は地図を見ながら震える。


将軍

「……すべて、軍の把握していない“隠しルート”ばかりだ……!」


マリアンヌは胸を張る。


マリアンヌ

「じゃあ行こ!

 “迷路ショートカット選手権”の始まりだよ!」


王国軍

「そんな選手権いつ作ったんだ!!?」


だが――

この“遊び視点の迷路把握”こそが、

後に暴走兵器攻略の決定打となるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ