表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢に転生したら、今度こそ全力で遊びます!』 ――中年おじさん、完璧令嬢をやめて小学生男子ムーブに全振りする。  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/98

世界規模の問題が“遊び”で解決される

ダンジョンの最奥で再び光が満ちた瞬間、

世界そのものが息を吹き返したようだった。


封印核が完全に安定すると同時に――

外の世界にも、その影響が波紋のように広がっていく。



まず、各地で暴走していた魔物たちが

一斉に動きを止めた。


牙をむき、街道に迫っていた魔獣は、

まるで糸の切れた操り人形のようにおとなしくなり、

やがて静かに森へ帰っていく。


ダンジョンでは、

突然増えていた階層が音もなく縮み、

乱れきっていた魔力濃度が本来のバランスへ戻った。


研究者たち

「ま、魔力線の乱れが収束していくぞ……!?」

「世界規模で整っている……!」

「まさか……彼らが何かしたのか?」


誰一人、真相など想像できない。

いや、本当は想像したくなかった。



他国にも報せが届く。


隣国の王

「王国が……?

 魔王級モンスターを……封印し直しただと……?

 あの、最近“遊戯国家”と呼ばれ始めた国が……?」


重臣

「信じがたいのですが、事実かと……」


「遊び……で世界を救ったというのか……?」


理解不能すぎて震える王。



そして、ヴァルザード帝国――

あの三獣将軍までもが、報告を聞いた瞬間、青ざめる。


ラグナ(虎)

「……また、あの少女の仕業なのか……?」


フェルミナ(鷹)

「遊んで……封印し直したってどういうことよ……?」


グラド(熊)

「水滑り台……魔物チェス……巨石パチンコ……

 進化速度が……速すぎる……」


三将軍

「「「もう勝てる気がしない……」」」


彼らは悟った。

戦争を仕掛ければ――

肉体ではなく精神が死ぬ。



世界は困惑し、震え、そして噂する。


――遊戯大国、王国。

――無自覚な少女マリアンヌ。

――世界の危機を、遊びで解決する存在。


誰もまだ気づいていない。

この少女の“遊び”が、

これからさらに世界を巻き込み、

とんでもない未来へと導いていくことを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ