表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢に転生したら、今度こそ全力で遊びます!』 ――中年おじさん、完璧令嬢をやめて小学生男子ムーブに全振りする。  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/98

次章へ

マリアンヌが魔物たちと遊ぶたび、城下の風景は少しずつ変化していった。


 風船スライムに飛び乗り、つる草ウルフで街中を駆け抜け、丸石ゴーレムに落書き――。

 花壇の花はなぎ倒され、小屋の扉は軋み、彫像の顔には泥の跡がつく。


 騎士や侍女は慌てふためきながらも、マリアンヌの無邪気さに完全に振り回されていた。

 あちこちから聞こえるため息が一言。


「また修繕費が……!」


 マリアンヌはその声に耳を傾けず、むしろ楽しそうに笑う。


「もっと面白くなる方法はないかな?」


 魔物たちもマリアンヌの魔力でハイテンションに。

 風船スライムは高く浮かび、つる草ウルフは全速力で走り回り、丸石ゴーレムはゆらゆら揺れる。


 その様子を見守る大人たちは、城の修繕頻度が確実に増えていくことを予感していた。

 そして森の奥や広場の片隅では、次章で活躍する野生児の少年ミロ、魔物研究者の見習いリコ、気弱な風精霊――彼らと出会うための伏線が静かに芽吹いている。


 小さな嵐のような一日が終わろうとしても、マリアンヌの遊びはまだ始まったばかりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ