表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢に転生したら、今度こそ全力で遊びます!』 ――中年おじさん、完璧令嬢をやめて小学生男子ムーブに全振りする。  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/98

ラストシーン

夕暮れの裏庭。泥だらけの小さな銀髪の令嬢――マリアンヌは、満面の笑みを浮かべて立っていた。

 水たまりや倒れた植木、少し傾いた噴水の横で、騎士たちや侍女たちは呆れつつも、どこか微笑ましい目で彼女を見守る。


「次は何して遊ぼうかな! 明日は木のてっぺんまで登る!」


 マリアンヌの言葉に、王太子ルネは思わず立ち止まる。

 夕陽に照らされた彼女の無邪気な笑顔を前に、呆然としながらも、どこか楽しげな響きを感じていた。


「……そんなことを言う令嬢は、君くらいだよ」


 マリアンヌはくるりと振り返り、にっこり笑った。


「でしょ♪」


 その背後では、修繕職人が泣きそうな顔で、崩れた城壁や彫像を必死に直している。

 騎士団も肩を落としつつ、どうやらこれが日常だと悟った様子だった。


――王城には今日も、小さな嵐が吹いていた。

 だがその嵐の中心には、全力で遊ぶ小さな悪役令嬢と、それを見守る奇妙な日常の温かさがあった。


 物語はここから始まる――

 前世の後悔を取り戻す、無邪気で破天荒な冒険が。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ