表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢に転生したら、今度こそ全力で遊びます!』 ――中年おじさん、完璧令嬢をやめて小学生男子ムーブに全振りする。  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/98

秘密基地づくり

 泥団子や水鉄砲で大暴れした後も、マリアンヌの目はまだ輝いていた。

 裏庭の片隅に目をやると、古木の根元が絶好の隠れ場所に見える。


「ふふん……ここなら秘密基地が作れるね!」


 小さな手で枝や蔓をかき分け、土を掘り、石や木材を集める。

 魔力を軽く使って、材料をぴったりくっつける――いや、むしろ“盛りすぎ”だ。


 やがて、秘密基地が完成する。

 中は驚くほど本格的で、マリアンヌの“子ども心と前世の知識”が融合した世界になっていた。


石版で作った簡単な地図


小さな手作り机


お菓子の隠し箱


 基地の中で得意げに座るマリアンヌ。

 外から見守る侍女や騎士は、絶句するしかなかった。


「お、お嬢様……また地盤が沈んでます……」

「こ、これは……お嬢様の……秘密基地です……」


 修繕職人はため息をつき、騎士は目を丸くする。

 しかし、マリアンヌ本人はまったく気にせず、基地の隅に自分のお気に入りの泥団子を並べてニコニコしていた。


「ふふふ、ここなら誰にも邪魔されず遊べるね!」


 裏庭の平和(?)は、秘密基地によってさらに危険な香りをまとったまま、静かに息を潜めている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ