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●裏話11・作者は舞踏会についてダベりたい

 2022年8月4日、『男神の回顧録9』を投稿しました。舞踏会編ですね。

 終始茶化していた「彼」ですが、どうしたものかと悩みつつも内心かなり喜んでいました。(第9幕第5話)


 本編では、どうにかマユの本音がきけないかと揺さぶってますね。

 自分は言えないのにねぇ。欲しがりさんです。( ̄▿ ̄;)


 マユはまだ自覚していませんし、「彼」も恋愛音痴なので明確には気づいていませんが、わからん者どうしがわからん者なりに

「気持ちが通じ合っているかも」

と思えた出来事、です。


 さて、第9幕の思い出か……。

 やっぱり貴族令嬢を題材にしたからにはそれっぽいイベントがないとね!と思って入れた、パーティイベントです。

 これがないと、ただの学園物になっちゃう。わざわざ貴族社会の令嬢物にした意味がない。( ̄~ ̄;)


 そして、パーティではたいてい何かが起きるのです! 私が今までちらっと読んだ令嬢物だと!

 婚約破棄とか思わぬ出会いとか。前に令嬢物のマンガの第1話ばかりを集めたお試しパックみたいなのを読んだのですが、そっちもそんな感じでしたねー。


 さて話を戻して。

 とにかく令嬢物に必要不可欠なのがパーティ!……という訳で、プロットではとても重要なイベントとして当然最初から入っていました。

 ……が。

 いざ書くとなったときは本当に困りましたねー。最初に詰まったの、多分この辺ですね。


 創作物を読んでいるだけだと、段取りとか会場の様子とかがよくわからないんですよ。

 まぁ作ればいいのでしょうが、作るにしたって『ふんわり理解』はしておかないと無理。すごく不自然になるでしょう、多分。

 読み手の人の「パーティってそんな感じだよね」という印象から明らかにズレる内容はマズいですし。


 という訳で、以前に買っておいた本の舞踏会のページをとにかく読みました。

 で、通常は王宮デビューの前に貴族同士のパーティに出ているだとか、まずは王室への挨拶だとか、パーティと言っても踊ってるだけじゃなくてカードしたりちょっと食べ物をつまんだりしているとか、舞踏会会場だけでなく画廊やバルコニー、小部屋なども開放しているだとか、まぁそういった情報を仕入れまして、どうにか形にしました。


 それらを細々書くわけじゃないけど、少なくともどういう雰囲気か自分が理解してないとまったくイメージできないですからね。

 イメージできないとその場にキャラを置いても全く動かせないですし。中身スカスカになっちゃう。


 まぁ、そういう意味で大変でした、この章は。

 ……あっ、これは創作裏話になっちゃうか。( ̄△ ̄;)


 物語の裏話としては……そうですね、マユ、ミーア、双方にとって重要なフラグが立っていた一夜ですね。

 マユがもう少しディオンに関心を持っていれば、舞踏会会場を離れることはしなかったでしょう。あの通路に入らない、入っても途中で引き返したはず。

 そうすればディオンが東のバルコニーへ行くのを止めることができた、ということですね。あるいはミーアとの間に割って入ることができた。

 セルフィスは行動を強制することはできないルールになっていますので、ムーンの結界は隠すためのもので閉じ込めるものではなかったですし。


 マユがディオンを止める、その機会を彼が間接的に妨害したことになりますが、彼はミーアがディオンと親しくなることは問題ない、と思っていました。

 それ自体はゲーム本編の物語でもあるし、と。


 近づけば、そして想いが通じる可能性が見えてくれば、欲が出る。

 恋愛音痴の彼は女性の恋心というものをちょっとナメてたんですね。

 もともと一目惚れに近かったミーア(美玖)は、このイベントで

「やっぱり彼しかいない!」

と心に決め、ここから自分の知識を駆使して怒涛の攻撃に入ります。


 ゲーム的に言うならば、ディオンの感情値が上がるイベントを立て続けにこなしていくことになる訳です。ディオンに繋がる時期制限イベントは念のためすべて起こしてあったのでね。d( ̄▽ ̄*)


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