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アレンジ特訓 14回目 2

「今日は冷凍食品のハンバーグを使いましょう。出来ればハンバーグを作り置きして冷凍しといた物があったらそっちの方がだけど」

 先輩の家庭では作り置きする事が多いんだろう。今回は用意出来ないとわかっていても言わずにいられなかったんだろうね。

「じゃがいもに火が通ったみたいね」

「それ、こっちに下さい。私がポテサラ作っちゃいますから」

 私は火が通ったじゃがいもをしゃもじでつぶしていく。きゅうりのスライスやゆで卵、みかん缶などを入れて味付け。食べる前までしまっておこうとポテサラを冷蔵庫に入れた。

「鶏肉と玉ねぎににんじんを用意しますよ」

 続いてチキンライスの具材を炒め始める。

「作っている最中にこうやって味付けするのが良いんですよね?」

 私はケチャップ100ccに鶏がらスープとの素小さじ2を具と合わせる。そして混ぜ合わせた。続けて砂糖小さじ2と塩こしょう適量をプラス。バター20gを溶かす。バターが溶けたら具を寄せてご飯を入れるという流れ。また混ぜ合わせる。


「有音ちゃん、チキンライスありがとう。私はエビフライを揚げるわ」

先輩がエビフライの下処理を終わらせたみたい。具体的には塩水に数分つけて真水で洗う(水気は拭いておこう)、エビの殻むき、背わた取り、切り込み、塩こしょうという作業を指すんだけどね。

「こういう衣の作り方もありよ。牛乳がどうしても無理なら水でもいいわ」

 先輩が作ろうとしているのは牛乳使用の衣だけど水でも大丈夫なんだって。牛乳(または水)60ccに小麦粉50g、卵1個をボウルに入れて泡立て器で混ぜる。衣つけ、パン粉付けの順番でつけてから揚げ油に投入だ。

「油に熱を加えてしばらく菜箸をつけてみたらある程度の泡の勢いがある。今が揚げどきね。温度が低いとエビが曲がっちゃうから」

 せっかくだから真っすぐのエビフライを作りたいって事だろうな~。次の準備は何にしようかな。


「後はデザートだけで良いでしょうか、作ります?」

「今日はプッチンにしましょ。容器を軽く洗ったら別用途に活用するから」

 お子様ランチで使いそうな容器(キャラクターランチプレートなんてあればもっとそれっぽい。当然無地で構わないが)にプリンをプッチンしておく。

「この容器に薄くサラダ油を塗ってチキンライスを入れるの。そうして?」

 私はなるほどと思う。そうしたら容器の形でご飯が出てくるから見栄えが面白いって事だなと。ランチプレートにハンバーグ、エビフライ、ポテトサラダをのせれば完成だね。つけ合わせにレタスやプチトマトなんてあると更にいいかも。

「食べるとしましょうか?」


※ランチプレートがなければ大皿など使える容器を使用すればいいと思います。


 私は真奈先輩とお子様ランチの出来たてを食べる事にする。

「チキンライスとハンバーグを一緒に食べれる。結構贅沢感がありますよね」

「そうよね。それにエビフライのプリプリ食感やポテトサラダのちょうどいい酸味が合わさるんだから」

「名役者揃い踏みって感じで」

 私は食事に集中するため、チキンライスの話題を振った。

「チキンライスのほの甘さ、玉ねぎと鶏肉の組み合わせってこれ以上ないですよね」

 食べている間にチキンライスに立てた旗が倒れそうだ。

「あ~~。有音ちゃんは少しでも長く旗を立てていたいのね」

「今となっては飾りだからこだわりないですけど子ども心には特別に思えたんですよね」

 この日は2人してお子様ランチを堪能してお開きとなった。

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