『体外臓器』。その作品タイトルを聴いた時、あなたは何を思いますか?
きっと、何だかグロテスクでよくわからないものを連想するのではないでしょうか。
黒井羊太さんの書かれたこの作品。実は温かな父と息子の絆の物語です。
視力の良い人が、眼鏡をかけると世界が歪んで見えますよね。
けれど人は年を取る。
いつしか視力が落ち、合わなかった度数が合うようになる。
父の眼鏡が、そうして息子に受け継がれる。
眼鏡を身体の一部、臓器であると称した父。
その父の眼鏡・臓器を受け継いだ主人公。
最後の独り言が効いています。
さあ、あなたも。この作中の父が言うように、存分に読書を楽しんでください。

『五臓六腑』