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I LOVE YOUを聞きながら
迫撃砲弾のように心の中で爆ぜたその歌は、まだ見ぬ境地へ私を連れ去ってくれた。
どこか世界の果て、存在するかしないか分からないような微妙な線の上で、愛しい人と紡ぐ温かい部屋。柔らかな日射しを浴びながら消えてしまいたくなるような幸福を味わいながら、永遠に泳ぎ続ける切り取られた時間の中。やがて行き着く先は心臓を愛撫されるような心地の良い眠り。この熱がどうか冷めませんように、いつまでもその背中を抱きしめていられますようにと願いながら、口ずさむ愛の言葉。いつかは夢見ていたこの場所を壊したくなるような欲望を抑え、どこかで巡りあう黄金時代。これは、見果てぬ夢と化した恒星間飛行。
そしてまた、ここへ戻ってくる。ラジオから流れてくるその歌を聞きながら、私は一人、色のない眠りに就いた。




