閑話 凸撃隊の青年
見えるぞ。見える。黒い穴が見えるぞ。
普通にサバイバルナイフは持ってたからオーク相手でもなんとかなるぞ……
どうするんだよ……死んじゃうじゃねえか。
普通にヤバイ。
目を開けたら緊急テント病院だが、それでも警察の事情聴取を受ける前にやばくなった。
ゴブリンどもが押し寄せてきた。
どうやら戦ったオークは階層主のようだ。
やべえよ。やべえ。最強にヤバイ。
手にしたアイテムはリバースドリンクとドロンボールと水幻の札。
何故か頭に入ってくるアイテムの名前は。凸撃隊の青年の生まれつきのアイテム鑑定眼の才によるものだった。
青年は殺されなかったものの周りを多数のドクターと緊急医療看護者と警察と一般人が多数引き召しあっている中で暴魔が襲い掛かる。
青年はまだ立てるような体じゃない。
這うように起き上がる。
「誰が止めるんだ、この惨状を」
「君動かないで! 死ぬよそんな体じゃ!?」
ゴブリンデストロイが迫る。
ゴブリンデストロイの殴打が止まらない。
人が軽々しくふっとんっで行く。
止まらない負の連鎖。
もう1体のゴブリンはゴブリンアサシンだ。
「やめろ!!! これ以上血を流させるな!!!!!」
場の空気を一変させる。豪傑の波動。屈服させる圧倒的気迫がゴブリン2体の動きを一瞬だけ止めた。
走る青年。サバイバルナイフを拾い刺し込む。
だが1発では沈まない。
ゴブリンアサシンは鉄のナイフで青年のこめかみを刺そうとするが……
ボロボロの青年は回転するように払うようにアサシンの小剣を振り払う。
そのまま逆にもったナイフで切り込む。
滅多打ちだ。
勝った。まずは2勝目だ。
だが急襲。
ゴブリンデストロイが大きな棍棒を構えて跳躍して後ろから脈動するように振りかざして振る。
強引に振られた巨大な棍棒は青年の背後から如実に殲滅した。
ふいに放たれて当たる。破壊される。破壊の体が作られる。
崩壊に滅殺されかける。
巨人のように振るわれた暴魔の一撃は破壊を行動に起こした小鬼の一撃には重すぎた。
青年はリバースドリンクをまず飲む。まだ中身を残している。走る。走った。走り続ける。瀕死の緊急医療看護師のもとにかけつける。
リバースドリンクを口に垂らした。殺させない。絶対に。
ほかにも被害を受けた人物たちにリバースドリンクを飲ませる。
青年はまだ動ける。
観客が大いに歓声を上げる。
すげえなお前 なんで動けるんだよ すげえよ君
がんばれ!! がんばれ!!! がんば!!!!!!
凸撃隊の青年
は最初のダンジョン攻略者なのにボーナスを貰ってなかった。
それもそのはず想定しない無のダンジョンに足を踏み入れていたのだから。
そしてゼロクリアボーナスを手に入れた瞬間だった。
『乗塔一にゼロのエクストラスキルを提示します。使用しますか?』
いや使わないしいらない。
ハジメは無益なことはいらない。それよりも自分の力を引き出したかった。
ハジメはゴブリンを眼の圧だけで怯ませようとした。
サバイバルナイフを放り投げる。
水幻の札を使用した。
瞬間水の乱舞による幻を相手に見せる。
「いっちょ良い獲物あるじゃん…………」
ハジメはゴブリンデストロイヤーの獲物を奪い取った。
ゴブリンデストロイヤーに渾身の殴打を喰わせた。
常識を粉砕するものここに顕在する。
その後ハジメは家に帰ってネット上でのコミュニティで未確認情報を交換し合う。
その後彼は野良のダンジョンで力をつけ始めた。




