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迷宮伯嫡子はカネがない  作者: 神奈いです
第二章 カネがないのでお値打ち外交

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周辺と外交(大国)

「で、本題なんだが」

「そうだった!」


「西大公家から結婚式の招待状が来ている。嫡女の婿取りということでかなり盛大にやるみたいだな。

で、なぜかウチの招待状に「迷宮伯もお誘いください」っておまけみたいに書き添えられてるんだがこれどうしたもんか」

グスタフが美麗な便箋に包まれた魔道紙を指し示す。


「確かに。なんでウチに直接おくってこないんだろう?」

「わからん、大貴族の気まぐれかもしれんし、迷宮伯が遠征でいないの知っててかもしれんし、うちとそっちが仲がいいのを知ってかもしれん。

純粋に無礼ではあるんだが無視するのどうもなぁ」


西大公家は帝国に四家だけある公爵家の一つである。

周辺の中小貴族を寄子として従えた一大勢力を築いており、侵略などがあれば帝国西部の諸侯を取りまとめ外敵と戦うのが役目だ。

ただ、今は侵略がないので、北大公や南大公といがみ合ったり殴り合ったりしている。


ただ、グリムホルン迷宮伯やダンザウベル伯は西大公に従属していない。

あくまで皇帝直参として立場は対等である。

北や南との戦争に巻き込まれたくないので今まではあまり親交もなかった。


「まぁ、ご招待だから先方もちで大公領都で遊べて豪華な飯もでるだろうし引き出物も気合入ってるだろうな。

わざわざ断って因縁つけられるのも嫌だなと思ってたが、

そっちの名前が書いてあるので一応相談にきてもらったというわけだ」

「んーと、西大公の領都って大都市ですよね」

「ああ、帝都を除けば4つの大公領都が大都市だな。当然こんな田舎領地にはない歌劇場や闘技場もある。

錬金アイテムや魔道具の店も多くあるだろうし、図書館で錬金術の書物読ませてもらえると助かるなとか考えている」

「魔石も買ってもらえるかもしれないですね、行きます!」


というわけでグスタフとオウドは西大公の領都へ向かうことになったのだった。


 - - - - -


「というわけで義理ごとだから迷宮伯代理として行かなきゃなんだ」

「若君!費用はありませんって言いましたよね!?」

「向こうの招待だから経費かからないよ」

「ご祝儀は?!」

「えー」


ルーク書記官は頭を抱えた。


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― 新着の感想 ―
お誘いあわせの上お越しくださいの悪いやつ いや流石にひどいね
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