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 半球睡眠 後

挿絵(By みてみん)


 とりあえず、やってみるか。


 僕は左目を瞑る。そして、アリを滅多打ちにする。しばらく戦ってみてそこまで問題はないけど、若干振り下ろしの精度が下がった。スカりはしないけど、思ったより踏み込み過ぎる。これってアレだよな。片目だと遠近感が取りにくくなるって。アリも個体差があって体の大小があるから、デカい奴がきた時に、相手の攻撃範囲に入ってなくても反応してしまう。けど、被弾するよりは注意する方がいいからこれは問題ない。振り下ろしがブレるのは横薙ぎ主体で接近戦のみ振り下ろせば問題ない。ガツガツとアリを叩いて行く。そこまで効果があるのかわからないけど、閉じた左目がなんて言うか潤うのは確かだ。目の疲れが引いていくのがわかる。集中してると瞬きが減るから地味に乾燥してたんだろう。

 そして、次は右目と交代。右目を閉じると見えている像が動く。右目が僕の効き目だったって訳だな。あ、これいいわ。眠気ですこし重くなった頭が心なしかスッキリしてるような。気のせいかもしれないけど、疲れた目が癒されるだけでも気持ちいい。

 結果は、片目を瞑ったからといって、頭が寝る訳ではないけど、確実に疲労は減っている。これはアリだ。今後もこんなバカみたいな長期戦闘の時は活用する事にしよう。

 ここで僕は閃いた。今は夜。月明かりを頼りにアリを叩いている。僕の熟練した戦闘能力は、完全な闇の中でもある程度は音を頼りに戦える。片目でこれなら、両目を閉じるともっと疲れが取れるんじゃないか? 即実行。

 目を閉じ耳を澄まし、集中してアリを叩く。若干なんか擦ったりするが、アリ如きの攻撃なんか引っ掻かれて痒いだけだ。

 ああ、いい。これは癒される……


「あいたたたたたっ!」


 目を開けると、僕の全身にアリが噛みついてる。噛みついてるって言うか、アリが僕を引っ張ってる。なんか芸人さんが洗濯挟みをつけて引っ張られてるような悲惨な状態だ。とりあえず暴れて引っ張ってるアリを吹っ飛ばす。ああ、おきにいりの服がボロボロだ。またマイに怒られる……しょうがないから服は脱いで、いつもの腰巻きスタイルになる。まあ、どっちにしても服はアリの体液でドロドロだったから死亡した事だろうと自分を納得させる。なんで寒空の下、半裸でアリを倒さにゃあかんのだろうか? 予備買っときゃよかった。けど、服、買っても買ってもダメにするから補充が追い着いてないんだよな。

 僕はハンマーを構え、辺りのアリを一掃する。

 寝ちまった。そりゃそうだ。眠い中両目を閉じてリラックスしたらそりゃ寝るわ。

 それから、片目閉じ殺法で、残りのアリを殲滅した。そして、巣穴に入り、護衛のアリを倒し、生理的に嫌いな形をした女王アリを倒して帰途についた。

 なんだかんだで、丸々1日半戦っていた。アリの巣、水攻めすりゃ良かったな。けど、そしたら後の回収が大変な訳で。

 帰りは片目走りを使ってみたけど、これはダメだ。曲がりそこねてぶつかったりする。

 半球睡眠もどきをするのは、安全な時に限るな。まあ、そういう事をしないといけない程疲れる事をしないのが一番なんだけど。


 寝ぼけて、後編上げたつもりになってました。途中に違う話が入ってますので、順番交代、やったことないので、調べて頑張ってみます。

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