森人の国 14
明日、明後日で、書籍化する部分をもう一度見直す予定です。書いたのが四年前なので、拙い、分かりにくいとこが多いです。
あと、イラストになるのめっちゃめちゃ楽しみです。ザップさんは格好良く、マイちゃんは可愛くなると思います。オッケーが出たら、どんどん情報解禁していきます。よろしくお願いします。
「お待たせしました。マイ様、約束のものです」
いつの間にか消えていた、デル父がなんかこ汚い黒い帯のような布をもってくる。それをマイに平服して献上する。
「なにそれ?」
あ、勢いに負けて受け取っちまった。
「これがエルフに伝わる秘宝『剛力のまわし』です」
「えっ、これが魔道具? なんか変な臭いがするし、汚れてるわね」
マイが渋面を作る。
「そりゃそうですよ。まわしは洗わないものですから。『水に流す』っていうのがゲンが悪いからですね。このまわしには千年近く使われてますから、数多の力士の血と汗を吸ってます。ちなみに私のも」
マイの顔が青ざめる。
「きゃーっ」
悲鳴を上げて、まわしをデル父に投げる。久しぶりマイが「きゃー」って言うの聞いたな。可愛いなぁ。
「なによ、その汚物。そんな汚いもの要らないわ。そんなの貰ってあたしが喜んでつけると思うの!」
「え、ではマイさん要らないんですか?」
デルが驚いた顔でマイに詰め寄る。
「いるわけ無いでしょ!」
「じゃ。私がいただきますね。お父様。いいですよね」
「まあ、しょうがないな。お前はザップさんを倒したからな」
「えっ、いいの? お父様大好き!」
デルはまわしを貰って喜んで父にハグしている。あんなん貰って嬉しいのか? んー、文化の違いか? エルフ訳分からんな。
「それと、約束は約束。デル、お前はマイさんの嫁になれ」
なんかまた素っ頓狂な事をデル父が言ってる。
「はぁー? 何言ってんの? お父様、私達は女同士だし、このあとの大会で優勝した人と結婚しろって言ってたじゃないの」
「まあ、そりゃそうだが、この後の大会でマイさんに勝てる人居ると思うか? 化け物並みに強いザップさんを倒したお前を倒したんだぞ。我々はより強い者と結婚して子孫を残す。それが掟だろう」
「ちょっとそれなら、子供作れないから無理よ。私の結婚相手は、ザップさんでいいんじゃないの? さっきはたまたま勝ったけど、本当のところ10回のうち勝てるのは良くて2回くらいよ」
「ちょっと待って、デル、何勝手にザップと婚約しようとしてるのよ。勝ったのは私でしょ!」
マイがデルに食いかかる。
「そうだ。いい薬がある。TS薬と言って、性別変換出来るエルフの秘宝がある。マイさんそれを使ってみんか?」
「嫌よ。なんであたしがデルと結婚しないといけないのよ」
「じゃ、デル、お前が男になってマイさんと結婚するか?」
「嫌よ。私は強い男性と結婚したいの。強い女性とは勘弁してほしいわ」
うーん、なんかカオスで収拾付かなくなってきた。けど、ほとんどデル父のせいのような?
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