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2020/2176

 森人の国 13

 イラストレーターさんが決まりそうです。凄い方です。神です。楽しみです\(^o^)/


「私がどれだけ強くなったか見せるわ。私は今は弱かった『太古の迷宮』で泣きじゃくってたあの頃とは違うわ」


 デルはそう言うと、マイの前で構える。んー、なんだかなー。ワンピース着てて取るポーズじゃないな。まあ、けど、男は僕とデル父以外は伸びてるから問題は無いかな。


「待ったなし」


 デル父が土俵の真ん中に立つ。デル父、いつの間に復活したんだ? 元気だな。やられたふりしてたのか? 

 マイとデルは相手を射殺すような目で見つめ合う。お互い片手を地に着ける。ここからはデルのお尻しか見えないが、マイ側からだと胸が丸見えなんじゃ? 下着つけてなかったしな。いかんいかん、場所移動とかしたらマイにあとでバレたら大事だ。


「はっけよい、のこった!」


 デル父はそう言うと、土俵から降りる。多分、2人の殺気に身の危険を感じたんだろう。


 2人は土俵に手をつくと、そのまま突進しぶつかり合う。


 ボグッ!


 女の子同士のぶつかり合いで出ちゃいけないような鈍い音がする。やべ、普通の人間だったら多分、鎖骨か肋骨折れてるぞアレ。2人はお互いの服を掴んで組み合う。さすがパワーはマイが上だ。デルが少し押される。少しなのが凄い。どれだけ戦って研鑽してきたのだろうか。デルたちのパーティーは執拗に迷宮都市に潜り続けて戦い続けてたらしいからな。

 水を打ったような静けさの中、2人の少女は髪を乱して組み合っている。見てるこっちも力が入る。


 ビリッ!


 布が破ける音。そりゃそうだ2人の怪力に耐えられる服などそうそう無いよ。破れたのはデルのワンピース。右の脇腹の所が大きく空く。つんのめったマイをデルが投げようとする。上手投げってやつだな。けど、マイは右足を出して踏みとどまる。と思った時にはデルが右足をマイの左足に絡ませて引っ掛けて押し潰しにいく。マイがバランスを失って背中から倒れそうになる。終わったな。いや、マイの右足が沈む。マイは右足で土俵を蹴ると、体を半回転させながら、右手をデルの喉元に滑り込ませる。解けた左足を土俵に叩きつけながら右手を振り抜く。ウエスタンラリアットみたいだ。でもデルは飛ばされながらも空中でクルッと体勢を整え足から着地する。だが、そこは土俵の外だった。


「なんと華麗なる大逆転」


 実況が拡声器で吠える。


「優勝はマイさんだーーーーっ!」


 マイは両手を上げる。顔が照れている。そして、座布団が会場を飛び交う。デルがマイに近付き右手を出す。マイとデルはしっかりと握手する。


「完敗です。やはりマイさんは強い」


「デルも凄いわよ。多分次やったら負けるわ。たまたま少し運がよかっただけ。あと少し土俵が広ければあたしが負けてた」


「その前に、私がまわしをつけてたのなら負けてたわ。服が破けなかったら力負けしてたわ。来年は雪辱を果たすわ」


「来年は勘弁してよ」


「勝ち逃げはずるいわよ」


 なんか仲直りしたみたいで良かった。



 読んでいただきありがとうございます。


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