護衛の護衛 27
新作始めました。
「秘めたるスキルで異世界冒険」です。ローファンタジーです。お暇な時にでも、下のリンクからちょっと覗いて見て下さいm(_ _)m
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「くたばれ! 変態どもっ!」
モザイクに包まれてアイリスは走る。ってお前の格好の方が変態だよってつい心の中でツッコむ。
そして、燃える馬車に近づき、生き残った盗賊を鞘がついた剣でボコボコにする。胸がブルンブルンゆれて足の間も見えるけど、モザイクがいい仕事している。訳わからんよ。動く奴らをアイリスがほぼ無力化したとこで、死にかけの盗賊が打ったボウの矢がアイリスのお尻に迫る。ついついどうにかしたら見えないかなーってガン見してて良かった。さすがにお尻に矢が刺さったらアイリスがかわいそうなので、瞬時に収納にしまう。まあ、誰も見てなかったよな?
そして、盗賊たちは殲滅された。
「ザザさん。飲んで」
アイリスは服も着ずに、僕を後ろから抱きかかえポーションを飲ませる。モザイクあってもほぼ裸だからドキドキなんてもんじゃない。それになんか触れてるよ。あたってる。これで無傷ってばれたらぶん殴られるだろな。
「あ、ああ、ありがとう」
僕は一口だけ飲む。
「うっ、うぐう」
矢を折って取ったふりをする。
「うわあ、なんてすばらしいくすりなんだ。色は薄いけど、多分これは最高級のポーションだ。はやくみんなに飲ませないとな。とりあえず、他の奴には俺が飲ませる。まずは服を着ろ」
「ひゃっ」
そう言うとアイリスは自分の体を隠す。もう無我夢中だったんだろな。
僕はアイリスから離れると他の奴らのとこに向かう。メイ、ゼイリス、バーナードの順に商人と協力して矢を取りながら、ポーションに見せかけてエリクサーを飲ませる。全員立ち所に回復だ。ちゃんとバーナードでポーションを使いきる。中身がなんだ? ってなったら面倒くさいからな。
生きてる盗賊は捕縛して、商人には一端街に戻って貰っている。盗賊を役人に引き渡すためだ。ちなみに盗賊に染んでる奴は居ない。ばれないように火傷がヒドイ奴はエリクサーで治した。コイツらは多分賞金首だ。商人に時間が遅れた分を楽勝で補填できるだろう。
「お前ら凄ぇな。アイリスが引きつけてる間、無詠唱で準備してたのか」
僕らは車座で焚き火を囲んでいる。飲み物を温めている。
ゼイリスがドヤ顔で口を開く。
「まあな、傷みで集中出来なかったけど、やらんと死ぬって思ったら、なんとかなるもんだな」
メイがコクコク肯いてる。
「そうよね。魔法が使えなかったら、今頃どうなってた事か……」
バーナードがゼイリスの肩を叩く。
「お前らはいいよな。一本だっただろ。俺は2本いただいてたからな。もっと褒めろよ」
「うん、凄い凄い」
アイリスがバーナードを褒める。
「だが、今回のグランプリはアイリスだろ」
僕はアイリスを見る。メイがイタズラっぽく微笑みながら口をひらく。
「うん、グランプリね。プリップリしてたし。ザザさん、今、アイリスの胸、みたわよね」
「えっ、誤解だよ」
なんで、女の子って、僕らがいつも胸を見てるって思うんだろ。自意識過剰だろ。




