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裏切り者 8

地下2階層、そこは地下1階と変わらぬ草原だった。

ただ変わったといえば、出てくるゴブリンが1体ずつではなく、2体ずつに増えた事だ。

階層が増える度にゴブリンの数も増えていくのだろうか?

まあ、先へ進めば解ることだ。

今は目の前のゴブリンに集中しなければ。


ゴブリンは2体、そのお陰で1体のゴブリンを譲り合わないで、お互い1人1体を倒す事が出来る。


「ハヤト、左のゴブリンお願い」


「分かった」


1階でゴブリン狩りも慣れた所為か、それほど苦戦はせず、落ち着いて見ればゴブリンの単調の動きに合わせて、ナイフで攻撃すれば、難なく倒せる。

流石に一撃とはいかないが、5、6撃ナイフをゴブリンに当てきれれば倒れる。


だけど、遥の方を見るとゴブリンの攻撃をヒラリと交わし、一撃であっという間に倒していた。

僕もあんな風に出来れば…、ゴブリンくらい一撃で倒せないと他のモンスターにも苦戦するに違いない。

そう思いながら遥の真似をしてみてゴブリンを倒していたが上手くいかない。


まあ、経験の差が違うし、少しずつ経験を積むしかないか。

今は無理でもいずれは遥の隣で戦えるように頑張らないと。

今の目標は遥を越えることかな。


遥を横目に見よう見まねで同じ動きをしていた。そしたら突然、


「ハヤト、なに人の動きを真似してるのよ!

新手の嫌がらせ?」


確かに見方によっては嫌がらせに思えるかも、僕は真剣に強くなろうとして真似をしているだけなのだが。


「そんな訳ないだろう」


「じゃあ、何なのよ。もしかしてモノマネ変態男?」


「違う!遥の動きを真似すれば、戦い方が上達するかなと思って」


「あら、そんな事考えてたの?

でも参考にはならないわよ。ハルトはナイフだけど、私が持っているのは中剣、戦い方が微妙に違ってくるのよね」


「なら、僕も中剣にしようかな」


「今、ナイフしかないでしょう」


「それはそうだけど…、それなら遥の剣、貸してくれ」


「嫌よ、私もこれしか持ってないし、使いなれた武器じゃなきゃ戦いにくいじゃない。」


「やっぱりナイフってリーチが短いじゃないか、剣の方が長い分、敵に当たりそうな気がする」


「ナイフに慣れているのに、いきなり剣を使っても長さの違いから感覚がつかめるまで時間がかかるわよ。それに今はナイフしかないでしょう。

それに有り合わせの武器しかなかった時の場合も考えて、ナイフの扱いが上達したら、他の武器に変えれば良いじゃない?」


「じゃあ、遥は何の武器でも扱えるんだろう?

その剣とこのナイフを少し交換してくれ。

今の内に慣れてくから」


「い、や、よ。

何でも使えると言っても、手に馴染んだ武器が一番。貸すわけないでしょう。

ハルトはナイフで頑張りなさい」


「ケチ」


ゴブリンを倒しながらも会話が出来るようになってきたのは、戦闘に余裕が出来てきたからなのか?

でも油断大敵、話をしながらも目線はゴブリンから離さなかった。


何度か出現するゴブリン。

やはり何度やっても倒すまで最高4撃までかかってしまう。

僕の腕の所為か、それとも武器の所為、早く遥に追い付きたいのに、焦りを感じてしまう。


もっとゴブリンを、そして僕の経験値になってくれ。

そう思いながら地下3階層に降りる階段の前に立っていた。

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