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裏切り者 7

それからの僕は闇雲にゴブリンを倒しまくっていた。

遥が、僕が倒せるようにゴブリンを譲ってくれていた所為もあったが、ゴブリンが現れた瞬間、僕はただがむしゃらにゴブリンに向かって走りだし先制攻撃を仕掛けていた。


あんなに人殺しのように思えていたゴブリン狩りも1体ずつ倒す度にその感情は薄れ、慣れてきたのか、今はただ何も考えずにゴブリンを切りつけるだけだった。


何体も狩るうちに戦い方も段々分かってきた。

初めは、あんなに苦戦していたのに、今は一人で1体なら倒せるようになったきた。


このダンジョンの一階の大きさは、そんなに大きくないダンジョンなのに、見た目が何処までも続く地平線に見えて、とても大きく見えた。散々歩き回って漸く地下二階への階段を見つけた。


地下二階への階段から地上から降りてきた入り口を確認すると位置的にダンジョン中心辺りにあったようだ。


『なんて遠回りをしているだ』と一人でツッコミをいれてしまう。

真っ直ぐに歩いて来れば直ぐに見つけられたのに…。

まあ、それはほとんど何も無い草原だから目印になるものが少ない。

それにゴブリンと戦っていたら方向が分からなくなった所為もあると思う。


ゴブリンを沢山倒せて慣れと経験値を貰えたから、よしとしよう。


「これが地下への入り口だよね」


「見てわからないの?そうとしか見えないでしょう。ほら、後ろがつかえているんだから、早く進むわよ」


戦ってばかりで会話が無かったから、話を振ってみたが、返ってきたのは遥の冷たい返事だけだった。

確かに下へ降りる階段を見つけるのに、かなり時間がかかってしまった。オロチの人達も、多分、一階で何モタモタしてんだ!と言いたいに決まってる。


そう思うと振り返ってオロチの人達を見ることが出来ない。

遥の言う通りに、さっさと下に降りた方が良さそうだな。


下へ降りる階段は、地面にポックリと開いた穴に、真っ直ぐに伸びた階段が続いていた。

穴は遠くからは分からず、近づかないと気付く事は出来ないだろう。

穴の中は地上から地下一階に降りてきた階段と同様に暗くはなく、微かな明かりがともっていたが、やはり何処まで続いているかわからない。


遥は、躊躇ためらいもなく下へ降りる階段を降り始めた。

よくわからない場所なのに、どんどん先に進めるなと関心してしまうが、今は、オロチメンバーも後ろから離れて付いて来てくれているし、早くしないと地下一階で何モタモタしたんだと思われたく無いし、遥の後ろを付いて降りる事にした。


本当なら女性の遥を先に進ませるより、僕が率先して先に進むべきなんだろうけど、僕にはそんな勇気はない。

だから、僕が強くなるまでは遥が僕の道しるべになって先に進んで欲しい。


僕は心の中で、遥の事を姉御と呼ぶことにした。

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