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一人きりのダンジョン 1

翌朝、いつものように日の出と共に、僕はベッドから起き出した。

昨日の疲れもなく、すこぶる快調。

今日こそは遥より多く兎を狩る事を目標に頑張ろうと意気込みたい所だが、朝から憂鬱でしかない。


昨日、オロチメンバーの人から盗人扱いされたからだ。

全く!今でも思い出す度、腹立たしくなる。

今まで魔石が失くなる事がなかったからと言って、新しく来た僕達を疑うなんて信じられない。


僕達を疑うなら証拠を見せろ!

そもそも盗まれないように管理していたのか!

そんなに仲間は信用出来て、僕達が疑わしいと思うのか?


今、考えれば立場が逆ならば、僕も仲間を信用し、他所から来た人間を疑うだろう。

それでも僕達はやっていない。

盗む暇も何処に置いているかも分からないのに盗みようがない。

あからさまに僕達を犯人と決めつけ、僕達の言い分を聞こうとしない。

ちょっとは話を聞け!

そう言いたいが、僕の性格上、言えるわけもなく。

あ〜あ、折角、オロチクランに骨を埋めようと思っていたのに、このままじゃ、ぎこちなくて居たたまれない。

 

顔も会わせなくないが、残り日数も僅かだし我慢するしかない。

ギリギリまで部屋で休んでいようと思ったが、こんな時に限って生理現象が襲ってくる。


は、早くトイレに行かないと漏れそうだ。

覚悟を決め、部屋から出るとタイミングが良いのか悪いのか、団長の龍人さんとバッタリ会ってしまった。


「あっ」


「あ、おはよう」


「お、おはようございます」


偶然にも会ってしまった為、思わず驚いてしまったが、団長からの挨拶に何とか返事が出来たのは、普段から挨拶をやってる所為だろうか?


「ハルトくん、丁度良かった」


「はい?」


「遥さんにも先程言ったんだが、今日のダンジョンは休みにするから」


「え〜っ!」


やる気になっていたダンジョンが今日は中止ということで、僕の残念そうな思いが顔に出たのか、慌てて団長が言い訳した。


「いや、別に君達だけでダンジョンに潜っても良いんだよ。

今日は魔石もモンスターの素材も大分貯まったから、街まで売りに行って日用品の買い出しに行こうと思ってるんだ。」


「そうなんですか…」


「だから今日1日、自由行動と言うことで。

勿論、留守番役に健吾と香を置いていくから、分からない事があれば聞いてくれ」


「分かりました」


そう言うだけ言うと団長はリビングルームの方に向かって歩き出した。


留守番役とは言っても、体のいい僕達の監視役と言った所か。

どうやら僕達をまだ疑っているらしいな。

全くもって腹立たしい。

まあ、あと何日か我慢すれば良いだけ。

二人留守番なら団長達二人が外出、今日は顔をあまり合わせなくて良いと思うと、幾分か気が楽になる。


さて、今日は何をするかな。

遥に相談するか?

トイレに直行した後、遥の部屋を訪れた。

僕は扉をノックした。


『コン、コン』

「遥〜、いるか〜」


「はい、ちょっと待って」

『ドタ、ドタ、ガチャ』


中から物凄い音が聞こえてくる。

いったい何をやってるのか。

そう思っている間に扉がガチャと少し開き、そこから遥の顔を覗かせた。


「何?」


「いや、団長から聞いたと思うけど、今日休みになったけど、どうするかなと思って」


「う〜ん、今日ね〜」


遥は扉から顔を覗かせたままで考えていた。

凄い音をさせていたので、部屋の中の様子が少し気になりはしたが、開いた扉の隙間からは中の様子を見ることは出来なかった。

僕にも、ちょっと下心がないとはいえなかった。

今日の姿もティシャツにショートパンツ姿。

昨日の光景が忘れられず、つい胸元に視線がいってしまう。

おっと、遥の顔が近い。これでは僕が何処を見ているのか直ぐにバレてしまう。遥に目線がバレないように、目線の位置をずらしていた。

相手から見たら挙動不審に思えたのかも知れない。


僕だけではないはず、男という生き物はスケベの塊なので、思う事は同じだと思う。

あとは、それを行動に移すか移さないか、理性が保てるかどうかだと僕は思う。


僕は理性が働いているから、行動に移せず想像だけが膨らんでいく。

できれば二人っきりで、この前の続きを…。

でも、この家には留守番役が二人残っている。


家では二人っきりになれないので、外に出かけるか?

森の中でも迷子にならなければ、動物は居るけどモンスターは居ないはずだから危険ではないはず。

誰もいない森の中、そこなら遥と…、どうやって誘うか?

やはり僕の頭の中はスケベだ。次々と妄想が浮かんでくる。


「ハヤト?」 


でも、留守番役の二人が僕達の監視役なら、跡をつけて来るのでは?

そうなった場合、どう対処するか?

尾行されたら森の中で撒くしかない。


「ハヤト!」


だけど僕達よりも大先輩の冒険者を撒く事ができるのだろうか?

悩む所だ。


「ハヤト!、ハヤト!」


「あ、何?」


「さっきから呼んでるのに」


「あっ、ゴメン、ゴメン、今日どうしようかと悩んでいた」


言い訳みたいだが、僕の頭の中は昨日の二人っきりの光景しか浮かんでいなかった。

また、二人っきりになるにはどうしたら良いのか?どうしてもそればかり気になってしまう。


「それより、ハヤトは朝食は食べた?」


「いや、まだだけど」


「それなら朝食を食べながら考えましょう」


腹が減っては良い考えなど浮かばないだろう。

遥の提案に乗り朝食をとる事にした。

なかなか進まなくてゴメンなさい。

ちょっとずつでも進めていきたいと思います

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