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18・天下泰平、それが一番

( ・ω・)今回はちゃんと定時投稿

(それが当たり前)


日本・とある都心のマンションの一室―――


やや目付きの悪い黒髪セミロングの少女と、

首までの金髪をウルフカットにした同性の

獣人族が向かい合う。


「では姫始めの報告、ラストを飾るのは……

 ワーフォックスちゃんです!!」


「えー、とは言ってももう3月なんですけど。


 まあ、ウン、でも―――

 語るのはやぶさかではないです」


女神の問いに、まんざらでもない顔で彼女は

答える。


「んでは一応、これまでの戦闘服(しょうぶふく)ですけど……


 邪神ちゃんはミニスカ浴衣、

 サキュバスちゃんは遊女(ゆうじょ)コスプレ、

 堕天使ちゃんは修道女コスで、

 悪霊ちゃんは巫女服でした。


 そして有終の美を飾る―――

 我らがワーフォックスちゃんは……!?」


フィオナが好奇心と期待に満ちた目で

獣人族の少女に迫ると、


「んー、実は悪霊ちゃんに何があるかなーって

 相談持ち掛けたんですよ。


 ホラだって私ワーフォックスですし、

 基本野生動物ですから、あんまり

 ファッションも詳しく無くて―――」


「まあ動物ってたいてい全裸ですからね……


 でもワーフォックスちゃん、スタイルも

 いいから何でも似合う気がするんですけど。


 そもそもみんな、コスプレ喫茶で働ている

 わけでしょ?

 それでなぜなに悪霊ちゃんをチョイス?」


女神が疑問を口にすると、


「まあやっぱりその、HENTAIの国としての

 実績及び蓄積を考えまして―――


 で、ダメ元で『獣人に似合う衣装、この国に

 ありますか?』って聞いたんです」


「ほほう、それでそれで?」


するとワーフォックスはコホン、と咳払(せきばら)いして、


「えーとですね……


 何でもエド時代?

 今から2,300年前くらいに、

 いわゆる今でいうメイドという役職の、

 女中というのがいたんですけれど。


 猫がその女中に化けてですねー、

 働いていたという、日常猫耳メイド物語

 みたいな書があったらしいんですよ」


「ふむふむ?」


うなずきながらフィオナは返し、


「ま、まあそれでですね?

 女中コス? というのをやってみたんです。


 もちろん、シッポも狐耳もアリのままで」


「ワーフォックスちゃん、それは自前で

 ありますもんねー。


 それでナヴィの反応は……」


女神の問いに獣人の少女は頬を赤くして

うつむいて、


「そ、それがですね―――


 私に合わせてくれたのか?

 ナヴィ様も、半人半獣のようになって、

 猫耳もシッポも出したままで……


 獣として襲うシチュは何度も経験

 しましたけど、まさか獣人タイプになった

 ナヴィ様から襲われるなんて。


 アレを知ったら、もう元には戻れない

 ですよ」


「あ~、確かナヴィ、完全な人ではなく

 獣人のような姿にもなれたんだっけ。


 確かにそりゃ燃えるかも」


そして二人は何かに合意したかのように、

ウンウンとうなずきながら、


「で、その動画はもちろんあるんで

 しょーね?」


「そこはアルフリーダ様のご協力も

 ございまして。


 抜かりはございませんですよ、ハイ」


そう返したワーフォックスは話を続け、


「……で、そちらはどうなのですか?

 旦那様―――

 アルプ様との夜の生活は」


「もちろん、撮りためてありますよ。

 ブツはいつも通り、データ転送します。


 それではそろそろ、本編スタート

 しましょう」




│ ■グレイン国・王都ウィーンテート  │

│ ■王宮中庭施設別室         │




「これはこれは……

 女神様、そしてその従者のお出ましとは」


「今回は、どのようなご用件で?」


痩せこけた頬とは対照的な、筋肉質の体の

マイヤー伯爵と、


ピンクに似た白い短髪に、鋭い眼光を持つ

ガルディ王室騎士団長が出迎える。


「あれ?

 もう1人―――

 ブロンドヘアーをエアリーにした、

 美形さんがいらっしゃったような」


フィオナが首を傾げると、


「ああ、バスタなら諸国を回らせております」


「武者修行、というヤツですね。


 仮にも王室騎士団副団長なのですから、

 今のうちに苦労をさせておいた方がいいと

 思いまして」


伯爵と騎士団長は事も無げに語る。


「そうでしゅか。


 しょういえば、限理神・マファーダの

 騒動の後、各国ではどのような動きが?」


銀髪の美少年……

女神のお目付け役兼従僕のナヴィが、

二人に話を切り出すと、


「女神一行―――

 その中の勇者にして『バクシアの鬼神』、

 バーレンシア侯爵と、


 『フラールの剣聖』、ビューワー伯爵の

 手によって封印された、という事になって

 おります」


「限理神も魔族も、生きているという事は

 連合各国の上層部も把握しておりますが、

 いたずらに不安を(あお)る事も無いという事で、

 一般にはそう流布(るふ)しています。


 特に我が国のグレイシア王妃を始め……

 シフド国王女スカーレッド様や、

 ミイト国正妃シャロレー様が中心になって、

 情報統制を行っているようですので。


 しかし、何があったのでしょうか。

 連合国・上位三ヶ国の王妃や王女様が、

 この問題にこうまで真剣に介入するとは。


 まあ一応、連合各国の承認を得て動いて

 おりますので、問題はありませんが」


そう言ってマイヤーとガルディは首を傾げる。


「(ましゃか裏でBL本のモデル確保のために、

 魔族男性3人を(かくま)っているとは言えましぇん

 からね。


 しかもしょれをまとめたのが女神って)」


「(べ、別にいいでしょう!

 それで平和になったんですから!!

 天下泰平、それが一番!!)」


小声で話し合う二人を、彼らは困惑した

目で見つめ、


「そういえばナヴィ様。


 これから、お時間はありますかな?」


「ふみゅ?


 まあ今回は、限理神・マファーダの騒ぎが

 収まった後の確認みたいなものでしたから。

 用件はすでに終わったようなものでしゅし。


 何かご用でしゅか?」


マイヤー伯爵の問いに彼が答えると、


「では、一度我らとお手合わせを……


 聞けば、あの軍神ユニシス様の薫陶(くんとう)

 最も受けたのが貴公とか。


 是非ともお聞き届け願いたい」


そう言ってガルディ騎士団長も立ち上がる。


ナヴィはフィオナの方を向いて、


「どうしましゅ? フィオナ様」


「んー、あなたがいいというのなら

 別にいいわよ?


 何ならパパも呼ぶ?」


「えっ」

「えっ」


事の成り行きについて行けず、貴族位の

二人は思わず驚きの声を上げるが、


『ん? どうしたいんだいフィオナ?』


そこへ、軍神ユニシスの声が響き、


「あ、パパ?

 この2人がナヴィと手合わせしたいって

 言っているんだけどー。


 出来ればパパもしてあげて欲しいな、って」


『あ、そーなの?

 じゃあ私も行くわー。


 パパの雄姿(ゆうし)、久しぶりに見たいしー』


と、アルフリーダの声も追加され、


「えっ!?

 こ、ここは……!?」


突然、三人の姿が出現し、中には武者修行中の

バスタもそこにいて、


「君たちか。

 あの試合を見ていたが、なかなかの実力者揃い

 だったと記憶している。


 期待しているよ」


「おー、パパが人を()める事なんてめったに

 無いのよー?


 じゃあ、ナヴィも頑張ってね♪」


褐色肌の青年に見える軍神と、腰まである

ロングヘアーに抜群のプロポーションを持つ

女神の出現に、


王宮は上へ下への大騒ぎとなり―――

急遽、御前試合が組まれる事となった。




カシャ☆



―――女神フィオナ信者数:現在8543名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

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それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【女性冒険者パーティーの愛玩少年記】

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ネオページ【バク無双】

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【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

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【指】【完結】

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【かみつかれた】【完結】

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【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

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