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15・いつも目隠しで綱渡り

( ・ω・)何かじわりと評価が増えている?

(微々たるものだけど)


日本・とある都心のマンションの一室―――


家主である、黒髪セミロングのやや目付きの

悪い少女と……

銀のウェービーヘアーをした、彼女と同じ

くらいの年齢の同性、


そして小学校高学年か中学生になったばかりと

思われる、グリーンの瞳と短髪をした少年が、

輪になって座っていた。


「もうフラールの方は落ち着きましたか?」


「そうですね。

 バクシアと併合して、フラールバクシアという

 国名になりました」


「そもそも、『バクシア国管理下・フラール国』

 という状態だったのですが―――


 フラール国王リーディル様と、

 バクシア国王の妹の娘、フラウア様の結婚が

 済んでおりましたから……」


(■8章01話

証拠は残さず隠蔽するでしゅ参照)


女神・フィオナの言葉に、同じ妻であるメイ、

そして二人の夫であるアルプが答える。


メイはバクシア出身、アルプはフラール出身

だったので、それぞれの国の事情に精通し、

そして好意的に受け止めていた。


「でも一つの国になったんでしょう?


 フラール王家はどうなるの?

 バクシア王家と一体化する感じ?」


フィオナの問いに二人は顔を見合わせ、


「属国ではありませんが、今のところは

 フラール王族とバクシア王族による、

 両王家による統治体制になると言われて

 います」


「基本的には今まで通りですね。


 連合国家の中の同盟国―――

 と言えば変になりますけど」


メイとアルプの答えに女神はうなずく。


「さて、それはそれとしまして……」


三人の前に、それぞれ衣類が並べられる。


アルプの前のものは綺麗にたたまれて

折り重なっていたが、


フィオナ・メイの前のものは、乱雑というか

相当に乱れており、


「何つーかアタシたちの前のものは―――

 レ〇プ現場に落ちているって感じになって

 ますね」


「あーこっちのAVとやらで見たアレですね。

 さすがフィオナ様、言い得て妙な表現です」


彼女たちは妻として家事の特訓をして

いたのだが、


幼い頃から強制的に母子家庭となった

アルプの方が、まだ家事が数段上という事実に

彼女たちは打ちのめされていた。


「ああ、あのっ。

 お、お互いに出来る事をやればいいだけの

 話だと思いますのでっ。


 幸い、僕は小さな頃からお母さんの手伝いを

 してきましたから」


と、夫は妻二人に(なぐさ)めるように声をかける。


「そ、そうですよねっ。

 何も無理に出来ない事をしなくても」


「さすがわたくしたちの夫。

 心が広いです~」


と、彼女たちもその言葉に飛びつく。


「ま、まあ、それなら?

 出来る事……しません?


 アタシ、さっき自分で言ったレイ〇現場って

 言葉にスイッチ入っちゃって」


「そ、そうですね!

 今ならどんな激しいプレイも受け入れ

 ますから―――」


「あ、あの……っ!?」


そして三人はそのまま部屋で絡み始め、

それを離れた部屋で聞いていた銀髪の美少年が

ため息をつきながら、


「はぁ、これじゃ収拾つきましぇんね。


 それじゃ今回は私が言いましゅ。

 そろそろ本編スタートしましゅね」




│ ■ルコルア国・月水晶鉱山  │




「うわぁ、ここが―――」


「ずいぶんと活気に満ち溢れているねぇ。

 当初来た時とは大違いだ」


ブラウンの短髪をした、気弱そうな少し

垂れ目がちの少年と、


彼と同じブラウンの髪を首まで伸ばした、

三白眼の童顔の女性がそこを見上げる。


この国の出身者で、夫婦になったファジー、

ミモザ姉弟(元)である。


「そうですね。

 月水晶(ムーンクリスタル)が出るようになってから、かなり

 設備投資を行ったとは聞いていましたけど」


「確か金貨2万枚で購入したんでしたっけ。


 あの時はさびれていましゅたからねえ」


ここはかつて、『枠外の者』……

ラムキュールがルコルアの経済を支配し、

混乱させて―――


オークション用にルコルア国民を奉公労働者

として、確保するという計画を立てていた。


そのため、この国の有望な鉱山を全て買占め、

月水晶を独占しようとしていたのだが、


問題のあるこの鉱山は手付かずだったため、

ここをフィオナたちは買取り、『枠外の者』の

計画に立ち向かったのであった。

(■3章22話 期待が背に重いですね

23話 他に選択肢なんてあったっけ?参照)


「おや?

 もしかして……女神様!?」


「おお、あの時の」


そこへ、二十歳くらいの青年と―――

七十は超えているであろう老人がやって来た。


「お久ぶりです。

 ギネスさん、ワインさん」


かつてラムキュールの使用人として

雇われていた、スタウト・ギネスと、


この鉱山の元オーナー、カベルネ・ワインの

二人が手を振る。


『枠外の者』ラムキュールは計画が失敗した後、

ルコルア国から撤退。


それで失業したギネスを、鉱山を売って

引退したワインが、


人生最後の仕事として、後継者として

鍛えていた。


「そういえばそこの少年が、この鉱山、引いては

 ルコルアの救世主だと聞いておりましたが」


「そこのお嬢ちゃんが女神と知った時も

 驚いたがの。


 今回はどのような用件で来たのだ?」


青年と老人の言葉に、ファジーは包みから

筒のような物体を取り出す。


「それはまさか」


見覚えのあるそれを前に、ワインは思わず

声を出す。


「ボクと一緒にこの鉱山を救った……

 ぱんつぁーふぁうすとさん。


 その模型となります」


「連合国も女神・フィオナ様を認めたからね。


 その活躍を記念して―――

 こうして、神器としてこの鉱山に模型を

 飾る事になったんだよ」

(■3章27話

守りたいものがあるんだろ?参照)


夫の後に妻が補足するように続く。


その後ろでフィオナとナヴィがひそひそ声で、


「(でもあれ、いくら模型と言っても、

 よくこちらの世界での展示が許可され

 ましたね?)」


「(まあ実際もう使用され、そして何人か

 目撃証言、そして噂も出回ってしまって

 いるわけでしゅから。


 かなりイレギュラーな形ではありましゅが、

 内部構造や技術移転ではない、という事で

 ユニシス様、アルフリーダ様が天界市役所に

 出向いて何十枚も書類申請したそうでしゅよ。


 本当にどうして果物からあんな物が

 出来たんでしゅかねえ、ええ本当に)」


チクチクと嫌味と皮肉を言われながら、

女神はそれでも功績と主張するために

口を開き、


「(終わり良ければ(すべ)て良しっ!

 何ですよ!)」


「(本当にそうでしゅね。

 あの頃は毎回毎回、ここでしくじれば

 終わりという状況を何度も経験して

 来ましゅたから……


 いつも目隠しで綱渡(つなわた)りを

 させられている気分で―――

 それで毎回渡りきってしまいましゅから、

 どこかで落とすか綱を切ってやろうか迷って

 いましゅたよ)」


「(だーかーらー!!

 それもあっての結果だったんですー!

 ですー!!)」


小さな声で強烈に反発するフィオナに、


「あのさあ、何揉めているか知らないけど

 そろそろ行くよ?」


「これを、鉱山主の部屋に飾りに来たん

 ですから……」


と、ファジー・ミモザ夫妻に言われ、

改めて彼らは施設の中へと入っていった。




カシャ☆



―――女神フィオナ信者数:現在8456名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

お待ちしております。

それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【女性冒険者パーティーの愛玩少年記】

https://kakuyomu.jp/works/16818093088339442288


ネオページ【バク無双】

https://m.neopage.com/book/31172730325901900


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649291247894


【指】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330662111746914


【かみつかれた】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093073692218686


【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330666162544958

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