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26・そう言った方がカッコイイから?

( ・ω・)ようやく敵の本拠地へ!

(それでもグダる)


日本・とある都心のマンションの一室―――


目付きの鋭い黒髪セミロングの少女と、

ブラウンのワンカールロングの髪に、背中に

コウモリのような翼を持った同性が相対する。


「あ~……

 『封印』されし箱ですか。


 てか、確かにワーフォックスちゃんの家に

 置いてあったのは確かですけど」


「まあ事情は聞いていますからね。


 それでそれで?

 サキュバスちゃんはどんなものを『封印』

 してたわけ?」


サキュバスに対し、女神であるフィオナは

興味津々(しんしん)で問いかける。


「いや私そもそもサキュバスですし……

 そっち関係はむしろ本職でもありますから?


 まあ、あくまでも一般的に見て引かれそうな

 ものをですね」


小悪魔のようなシッポを揺らしながら、

消極的に彼女は返すが、


「否定しなくてもいいんですよ、

 サキュバスちゃん。

 犯人はみんな同じような事を言うので」


「何で犯罪と同じ扱いされなきゃならんの

 ですかー!!」


今度はシッポをピンと立ててサキュバスは怒る。


「……とまあ冗談はいったん置いておいて。


 ただ人外が『封印』するほどのものって、

 どれほどのものなのか興味があっただけ

 なんですよ」


「その気持ちはわからなくも無いですけど―――


 ちょっと真面目な話をしますと、私はそれ専門

 なので、新しい情報はアップデートしているん

 ですよね。


 だから私の『封印』されし箱はどちらかと

 いうと、未分類と言いますかこれから検証・

 勉強するジャンルでもあるんですよ」


彼女の答えに女神はふむふむとうなずく。


「あ、じゃあサキュバスちゃんの箱は、

 これから学習するものが入っているわけ?


 ていうかアップデートって……

 サキュバスちゃんでも知らない世界があると

 いうのですか?」


すると彼女は片目だけ閉じて、


「人間の想像力を舐めちゃいけませんよ、

 フィオナ様。


 『体の一部機械化フェチ』というジャンルを

 見つけた時の私の衝撃―――

 あなたにわかりますか?」


「お、おう……

 そいつぁなかなかハードなものが見つかったん

 ですねえ」


その答えにフィオナは、『どんな顔をしたら

いいかわからないの』という表情になる。


「まあ、というわけでして―――

 私の『封印』されし箱には、未知の領域が

 眠っているだけです。


 解くのはお勧めしませんが、その場合は

 自己責任という事で」


「サキュバスちゃんにそこまで言わせるとは……

 どんなパンドラの箱を作ったんですか人類。


 まあそれはそれとして―――

 そろそろ本編スタートしますね」




│ ■コザイ国・某所遺跡 │




「久しぶりですねえ、この遺跡」


「逃げたと思ったら元の場所に帰っていたん

 でしゅか。


 まあ、次元の異なる世界とやらに行けるの

 でしゅたら、場所は問わないと思いましゅが」


道とも呼べない獣道を進んだその先に、

それはあった。


石造りの道が現れ……

他のメンバーも、それを懐かしそうな

複雑そうな表情で見つめる。


「あの時に半壊したままだから、外から

 光が入ってくるのはありがたいけど」


「人気が全く無い割に、異様な気配を

 感じます」


頬にクロスの傷のある侯爵と、二十歳くらいに

しか見えない銀髪の伯爵が、周辺を警戒しながら

話す。


「カガミさんは何か感じますか?」


「んー、人の気配はゼロ。

 それなのにあちこち、何者かが出入りした

 ような感じで気持ち悪い―」


ブロンドの長髪をした、女性騎士ふうの

伯爵令嬢の問いに、赤茶のツインテールの

獣人族の少女が答える。


フィオナ、ナヴィ、バーレンシア侯爵、

ビューワー伯爵……

そしてシッカ伯爵令嬢にカガミ―――


女神一行は、初めて限理神・マファーダに

出会った場所で、改めてその異常な気配を

感じ取っていた。


「しかし、出迎えがいないというのも

 不気味だねえ」


「ええ、人質を取ってまで私たちを誘って

 いたのに、こうも何も無いとは」


『バクシアの鬼神』、『フラールの剣聖』は、

困惑しながらも一行を守る姿勢で様子を伺う。


「からかわれた……何て事は」


「しょれにしては手が込んでいましゅ。

 それに、相手は確か少人数だったはず。


 目的はフィオナ様でしゅし、陽動作戦を

 する意味も理由もありましぇん」


『ミイト国の剣姫(けんき)』の疑問を、

すかさず女神の従僕が否定する。


「―――! そこっ!!」


その時、カガミが石を拾って何も無い空間へと

投げ、


「おっと……惜しい」


「なかなかイイ線いってましたよ」


その近くから、まるで浮かび上がって来たかの

ように―――

フォルドとワーダー、二人の魔族が姿を現す。


「あれ? 本当にいたんだ」


「え? 狙って投げたんじゃなくて?」


カガミの後に、特殊部隊のような装備で

身を固めたフィオナが首を傾げ、


「いや待て。

 我々に向かって投げつけたんじゃないのか?」


「あ、それは適当だったの」


「『そこっ!!』って言ってたのは?」


「そう言った方がカッコイイから?」


魔族の青年はカガミとやり取りをした後、

頭痛のように手で頭を抑える。


「あのすいましぇん。

 話を進めてもらってもよろしいでしゅか?」


ナヴィの言葉にフォルドとワーダーは気を

取り直し、


「意外と少人数で来たものだ、と言いたい

 ところですが―――」


「やはり上から順に、戦力を引き連れて来たか」


彼らの見立て通り、特にバーレンシア侯爵と

ビューワー伯爵は……

軍神(ユニシス)が相手でもそれなりに戦える実力者であり、


この世界においては、最強の一角と言って良い

人選である。


さらにそこにシッカ伯爵令嬢、そして獣人の

カガミが加わり―――

しかも軍神に直々に(きた)えられたナヴィまで

いるのだ。


だがそのメンバーを見ても二人の表情は

涼しいままで、


「君たちは王宮で会った人たちだねぇ。


 アルプ君とファジー君は無事なんだろうね?」


彼らを前に侯爵が歩み出ると、フォルドと

ワーダーは微妙な顔になり、


「ああ、もちろん無事だ(物理的に)」


「(体には)傷一つ付けてはいない。

 安心するといい」


それを聞いたナヴィは両目を閉じて、


「何でしょうかね。

 言いたくない、言い(にく)い心の声が漏れて

 聞こえてくる感じがしゅるのでしゅが」


彼の言葉に女神一行と向こうの魔族……

この場にいる男性陣が無言の同意をし、


「そうでしょう。

 あの2人に手を出すなんて出来ないはず!」


「それは当然の摂理(せつり)……!」


「女性陣がお世話を担当しているんでしょ?

 言わずもがな、だねっ♪」


女性陣は女性陣で何かを察したのか、

アルプとファジーの無事をある意味確信する。


男女で若干異なる微妙な空気が形成される中、

そこにかつてのフィオナの両親の宿敵―――

限理神・マファーダの声が響く。


『来たか、憎き神々の娘よ……!


 だが少々、供の数が多いようだ。

 ()が用事があるのはそこのフィオナただ1人!』


「いやでもまあ、そんな事を言われましても。

 第一あなた初対面の時、アタシがどれだけ

 あの2人の娘だと言っても否定したんじゃ

 なかったでしたっけ?」

(■9章24話

もっとちゃんと考えて進路決めようよ参照)


『黙れ黙れ黙れえぇえええ!!

 今度こそは認めてやるわ!!


 さあ、余の元まで来るがよい!

 特別に用意したこの次元空間へな……!!』


その言葉に一行は女神を守るべく、彼女を中心に

囲むように動くが、


『無駄だ……!』


マファーダの声と共に、彼らの目の前で

フィオナは姿を消した。




カシャ☆


―――女神フィオナ信者数:現在7928名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

お待ちしております。

それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649291247894


【指】【完結】

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【かみつかれた】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093073692218686


【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

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