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33・新たな世界に足を踏み入れる事もまた一興

( ・ω・)10章ラスト。

この章で限理神・マファーダと決着をつける

はずだったのだが(無計画)


日本・とある都心のマンションの一室―――


家主である黒髪セミロングの、目付きがやや悪い

少女と、金髪ウルフカットの半人半獣の女の子が

対峙(たいじ)して座る。


「ふむふむ、獣のような目と……

 確かに悪霊ちゃんの言う通り、野生100%

 という感じでした。

 あの時のあの方は―――」


「ワーフォックスちゃんの目から見ても!?

 いったいどれだけビーストモードだったの、

 ナヴィ……!」


獣人の少女の言葉に女神・フィオナは目を

丸くさせる。


「しかしですねーワーフォックスちゃん。

 あなたも野生の住人なら、対抗意識とか

 そーゆーものは無かったんですか?」


女神の問いに獣人の少女はふるふると首を振り、


「何を言っているんですか―――

 野生だからこそ、弱肉強食……!

 実力の差はわかるってものですよ。


 あんなのを見たらもう、後はいつ従うか……

 逃げるっていう選択肢すらありませんでした

 からね―――」


「ほほう、(あらが)う気すら無かったと?」


フィオナはワーフォックスに聞き返す。


「え? いやあそりゃちょっとは、ね?

 でもそれは捕まった後でってゆーか?」


「あーわかりますわかります。

 ホントは『わかって』いるのに、声とか体が

 勝手に抵抗しちゃうってゆーか?」


そこで彼女たちは同意を得たようにうなずいたり

視線を合わせたり交わしたりして、


「いやいやいや」


「いやいやいや」


そしてその光景を飲み物とお菓子を持ってきた

銀髪の美少年が見ていて、


「……はぁ。


 それではそろそろ、本編スタートしましゅ」




│ ■ミイト国・首都ポルト      │

│ ■シンデリン(トーリ)家屋敷   │




「……次に会う時は戦う時ですね」


「それまでせいぜい、しばしの平和を味わって

 くださいませ」


限理神・マファーダの配下―――

テクスとエクシルは、女神・フィオナと

その眷属・カガミと向かい合い、


「フフフ……あなた方こそ、女神の実力を

 見たでしょう?

 甘く見ない方がいいわ」


「カガミがいれば―――

 フィオナ様は守り切れるしね」


フィオナとカガミの言葉に後に、トーリ家の

姉妹が続き、


「人間を()めないで頂きたい、

 と忠告しておきましょう」


「……女神様は今まで、全てを正しく導いて

 くださいました……

 そしてこれからも……!」


二人の魔族、そして四人の女性陣が火花を視線で

散らすように対峙する中―――

そこから少し離れたところにいたトーリ財閥の

従者兼護衛の少年がため息をつき、


「いかにもシリアスのように振る舞っている中、

 悪いんですけど、


 まずは魔族の方々の両手と背中の荷物について

 ご説明頂きますか?」


ネーブルの指摘通り、テクスとエクシルの二人は

まるでコミケ帰りの戦士のごとく、抱えきれない

ほどの本や書類を持っていて、


「こっこれは重要な調査資料です!!

 自分用・保存用・布教用の……!」


「これを持ち帰らずして、今回調べた意味は

 ありません!!」


黒髪黒目の少年は呆れながらその言い分を

スルーして、


「まあとにかく気をつけてお帰りください。

 落とさないように」


「は、はーい」


「そ、それじゃこれにて」


そこでテクスとエクシルの二人は姿を消し、


「お嬢様方も、女神様とカガミさんも、

 取り敢えずお屋敷にお戻りください」


「い、いぇっさー」


「……何事も無かったかのように話を進める

 お兄ちゃんも、なかなか……」


シンデリンとベルティーユがその言葉に従い、

そしてフィオナとカガミもまた、大人しく姉妹に

ついていった。




│ ■コザイ国・某所 │




コザイ国辺境・洞窟の奥深く―――

限理神・マファーダが潜む地下基地で、

テクス・エクシルの二人は(ひざまず)いていた。


「ご苦労であった、テクス、エクシル。

 調査のほどは?」


彼女たちの主であるマファーダは、報告を促す。


「ハッ。

 女神一行とやらがたどった地域の調査は

 一通り完了しました」


「奇跡とやらの真相や、また女神がこの世界で

 活動するための資金源も突き止めました。


 一時は、シフド国のスカーレッド王女から

 連合各国を自由に往来出来るフリーパスまで

 頂けるほどでしたが」


そこで二人はいったん一息入れて、


「ですが、さすがに相手も途中で気付いた

 ようです。

 シフド国の調査に向かったところを、

 女神に見つかりました」


「シフド国は一度、女神の仲間である

 ナヴィという者に邪魔されていたので、

 フリーパスで再び向かったのですが。


 やはり、そこまで間抜けではなかった

 みたいで」


その報告を限理神は苦笑しながら聞き、


「フリーパスまでもらえたとはな。

 最後の最後で気付かれたワケか。


 まあ良い、そうでなくてはお前たちに任せる

 事も無い」


そこでマファーダは少し視線を上にして考え、


「……率直に聞こう。

 有象無象の情報は他で共有すればいい。


 お前たちが今回の調査の中で―――

 もっとも重要と見たのは何だ?」


その問いに彼女たちは互いを見た後うなずき、


「やはり柔軟な発想は必要かと」


「先入観は捨て、新たな世界に足を踏み入れる

 事もまた一興……!」


「ん?」


よくわからない答えが返って来た事で、

限理神・マファーダは首を傾げるが、


「そっそのですね!

 女神・フィオナの事ですが」


「実は一戦交えました。


 『果樹の豊穣を司る女神』との事でしたが、

 戦闘能力が思いのほか高く―――


 やはり軍神の娘、(あなど)るのは禁物かと」


彼女たちの主はそれを聞いて何度もうなずき、


「クク……やはり、な……!


 軍神・ユニシスと女神アルフリーダ……

 あの2人の娘なのだ。

 とぼけた態度ではあったが、実力を

 隠しておったか……!


 よくぞその情報を持ち帰った。

 褒めてやろうぞ」


「ハハッ!!」


「ありがたき幸せ!」


限理神は玉座から立ち上がり、


「下がって体を休めるがよい。

 そして情報を他の者どもと共有せよ」


彼の言葉に二人は頭を下げると―――

そのまま魔族女性エリアへと向かった。




「ワーダー、テクスとエクシルの2人が

 戻って来たと聞いたが」


「ああ。自分もそれをマファーダ様から

 聞いてな。

 詳しい情報を共有させてもらおうと

 思ったんだが……」


フォルドとワーダー、魔族の幹部クラスの

二人は言葉を交わすが、


「どうしたんだ?」


「いや、女性陣は専用のエリアにいるだろう?

 そこに入ろうとしたら、


 『男子は入るな!』

 『男子は関係ない!!』


 って言われて入れなかったんだが何で?」


「子供か!!」


呆れるように怒鳴るフォルドだが、

すぐに気を取り直し、


「まあいい。

 諜報や情報収集はあいつらの役目だ。


 こちらの計画に支障をきたさないので

 あれば、文句は言わん」


「ああ、そうだな。

 こちらはマファーダ様の命令による計画を

 遂行するのみ。


 後はマファーダ様次第だ」


自分たちの計画は順調に進んでいるのか、

二人ともテクスとエクシルの事は、事も無げに

受け流した。




一方その頃、魔族の女性陣エリアでは―――

狼の群れに生肉を投げ込んだかのような様相を

呈していたが、


マファーダもフォルドもワーダーも、その事を

知る由も無かった。




カシャ☆


―――女神フィオナ信者数:現在7528名―――




―――11章へ続く―――


( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


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(;・∀・)カクヨムでも書いています。

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【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

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