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21・ほんじゃ、ちょくら行ってきますかあ

( ・ω・)茶番が長かったので本編が圧縮

(本末転倒)


日本・とある都心のマンション、その玄関―――

そこで住人の一人が少女二人とあいさつを

交わしていた。


「では行ってきましゅ。

 2人とも羽目はめを外し過ぎないようにして

 くだしゃいね」


銀髪の美少年がロングコートに身を固めて

言葉をかけ、


「えぇ~、ハメ過ぎに注意ってまだ気が早い

 ですよナヴィ」


「フィオナ様、よだれよだれ。

 いえもうわたくしもいろいろとガマンの限界

 ですけれど」


玄関内側の方で、黒髪セミロングの少女と、

銀のロングウェーブの髪を持つ同性が、

内股でもじもじしながら手をひらひらさせる。


「……まあ、アルプ君に引かれない程度に

 頑張ってくだしゃい」


「ええお互い頑張りましょう!!」


「そっちと一緒にされても困るのでしゅが……」


そして彼は家主とその友人と別れ―――

エレベーターへと乗り込んだ。




「ナヴィ様、お待ちしておりました!」


別のマンションのエントランスまで来た

ナヴィは、顔の片方がストレートの黒髪で

隠れているワンレングスの女性に出迎えられる。


「相変わらずすごいマンションでしゅね、

 邪神さん」


「アルフリーダ様が身元保証人になって借りて

 くださった、女性専用マンションですからね!


 もうみんな集まっていますので……

 早く行きましょう!」


そう言って彼女はナヴィの片腕に手を回し、

マンションへと乗り込んでいった。




「メリークリスマス、ナヴィ様!」

「メリークリスマス!」

「……メリー、クリスマス……」

「メリクリー!」


すでに邪神の部屋には、いかにも小悪魔っぽい

シッポとコウモリのような翼を持った―――

ブラウンのワンカールロングの女性、


ブロンドのロングウェーブをした髪の―――

天使のような羽を持った少女と、


黒髪ロングのポニーテールで、和装に身を包んだ

女の子、


季節外れの露出の多い服を着た、ブロンドの

短髪をウルフカットにした半人半獣の少女が

待機していた。


「メリークリスマスでしゅ。

 サキュバスさんに堕天使さん、しょれに

 悪霊さんにワーフォックスさん」


そこで彼は腰を落ち着けてあいさつする。


「しかし……

 みなさん大人しいといいましゅか。


 アルフリーダ様から何かアドバイスされたり、

 渡されたりはしなかったのでしゅか?」


そう言うと彼女たちはバツが悪そうにして、


「まあそれはワタクシたちもいろいろと―――」


「でも、何かもらったところでタイミングよく

 使えるかどうかわかりませんし……」


「我も、どうやってもグダグダになる未来しか

 見えなかったので」


「……それならば、ナヴィ様の手料理を

 堪能した方がよい、という結論になりました」


「5人がかりでやっても、結果は目に見えて

 いるしねー」


人外娘五人組は、達観したり遠い目をしながら

それぞれ語る。


「いい心掛けでしゅ。

 それじゃ、料理に腕を振るうとしましゅか」


ナヴィが立ち上がると、


「あっ、じゃあワタクシがお手伝いを。

 台所はこちらで―――」


と、続けて邪神が立ち上がろうとしたところ、

足がもつれ、


「あっ!」


「っと! 大丈夫でしゅか?」


よろけた邪神をナヴィが抱き留め、


「……邪神ちゃん? 今のはちょーっと

 わざとらしいのでは」


「古い手ではありますが、油断もスキもあった

 ものではありませんね」


サキュバスと堕天使がジト目でそれを見つめる。


するとばふっ、という音と共に煙が室内に

充満し、


「……けほ、けほ……!

 ……何ですかこれは……?」


「くしゅん! はっくしゅん!!

 妙な匂いがするー!」


悪霊とワーフォックスが突然の事態に抗議する。


「こ、これは確かアルフリーダ様から頂いた……

 でも、単体では効果が無いと聞いていたので、

 多分大丈夫だと思います。


 混ぜ合わせないとダメみたいですし、

 もう一方は別のところに置いてますので」


「とにかく窓開けて!

 あと何か飲み物……」


邪神の言葉にサキュバスは事態の収拾を促す。


そしてしばらくは、その後始末に時間を

費やしたのだった。




「あ~もう!

 取り敢えず飲みましょう!


 アルコールなら消毒にもなるでしょうし」


堕天使を皮切りに、ナヴィ含め全員が何とか

乾杯をし、


「まあ、軽く作ってきた物もありましゅので、

 これでも食べていてくだしゃい」


その言葉に娘五人は歓喜の声を上げ、

彼は女性陣を残して台所に向かった。


「……ありぇ?

 おかしいでしゅね、何か酔いが……


 まあいいでしゅ。そろそろ本編スタート

 しましゅよ」




│ ■シフド国 メルリア本屋敷  │




「ほんじゃ、ちょくら行ってきますかあ

 (超投げやり)!!」


「気持ちはわかりましゅが貴女の選んだ

 道でしゅ。

 ヤケにならないでくだしゃい」


両腕を上げて気張るフィオナに、従僕である

ナヴィが主筋の彼女をたしなめる。


「カガミ、グレインは久しぶりー」


「暴走するなとは無理だから言わないが、

 なるべく自重するようにな」


赤茶のツインテールの妹を、兄であるキーラが

なだめるように話す。


「バクシアともフラール・ルコルアとも

 情報共有はしましたし―――

 ミイト国や他拠点へもボガッド家を通じて、

 通達をしてもらいましたから大丈夫かと。


 グレインに到着しましたら、トーリ財閥の

 支店へ行けば滞在準備が出来ているはずです」


ロングのピンクヘアーに知的な眼鏡をかけた、

この屋敷の女主人が封筒を手渡す。


「ありがとー、メルリアさん」


「あと他に、何か伝える事とかありましゅ?」


女神の言葉に彼女の従僕が続き、


「それは昨夜、死ぬほど話し合ったから

 大丈夫!

 だよね、メルリアさん?」


フィオナの隣りの獣人族の少女が答え、

シルバーの巻き毛をした同じく獣人族の

少年が首を傾げる。


「昨夜って、神託で情報共有した後?

 何を話し合ったのさ」


「えっと……まあ、それは―――

 女性陣だけでの秘密っていうか?」


目が明後日の方向に泳ぐ女主人に、

男であるナヴィとキーラは揃って両目を閉じ、

それ以上の追及はしなかった。




│ ■グレイン国・王都ウィーンテート   │




「……ここも、ずいぶんと賑やかな街ですこと」


「でもいいのかしら?

 工房にも戻らないで、直接他国へ行っても」


限理神・マファーダの部下であるテクスと

エクシルは―――

すでにその身を目的地へと移していた。


「スカーレッド王女様より、

 『連合各国をフリーパスになる許可証』を

 持って行動出来るから、行動そのものに

 問題は無いでしょう」


「ですが、大っぴらに動ける反面……

 どうしても目立つんですよね、コレ。


 許可証を見せたらすぐにトーリ財閥とやらの

 使いがすっ飛んで来たし。


 まあ、見聞を広めるのが目的ですから、

 スムーズに行くのに越したことは無いん

 ですけど」


実際、彼女たちは今トーリ財閥から派遣された

馬車に乗っており、困惑と多少の優越感の中、

座席で揺られていたが、


「……いえ、トーリ財閥も例の事業に関わって

 おりますし―――


 それに、スカーレッド王女様から許可証を

 頂いた経緯も聞き及んでおります。


 是非ともお屋敷にて、その時の事を詳しく

 お伺いしたく。

 あ、その時は男性は全員別の部屋で待機させて

 おりますのでどうかご安心を」


同席しているトーリ財閥からの使いは女性で

あったが……

すでに彼女は微笑みの中にドロドロとした

オーラをまとい、


「なるほど。そういう事ですか」


「まあこれからお世話になるわけですし、

 別に口止めされているわけでもありません。


 存分に、お話しさせて頂きましょう……!」


彼女たちは申し合わせたかのように笑い出し、

それを聞いた御者ぎょしゃの男は、背筋に寒いもの感じて

身を震わせた。




カシャ☆


―――女神フィオナ信者数:現在7385名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


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お待ちしております。

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(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

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