04.【絵師】星影さき ▷【作者】銘水
★絵師情報★
絵師:星影さき
描きやすい性別 :たぶんどちらでも描けます
描きやすい年齢 :30歳くらいまで
描きにくい人物:ゴリマッチョ、中年や高齢者
描けない人物:なし。クオリティは下がるかもですが、どんな人物でも楽しく頑張って描かせていただきます。
何かあれば:なるべくキャラクターの雰囲気を寄せられたらいいなと思っているので、キャラデザインがない場合はラフの確認をしていただけると助かります。
★キャラクター依頼内容★
【部門】上級チャレンジ部門
【絵師】星影さき
【作者】銘水
【出演作品】『レイナ~涙色の愛憎劇~』
【作品URL】https://book1.adouzi.eu.org/n2958do/
【ジャンル】恋愛
【名前】レイナ=ラクリマ
【性別】女
【種族、人種】人間
【年齢】享年19歳
【身長】約160センチ
【体重】病弱のため、身長の平均より軽い感じ。
【髪型・髪色】淡い金のロングヘアーを、既婚者らしく結い上げてパピの花(作中に出てくる創造の花。6枚の菱形の花びらが特徴的な白い花)とサファイアで飾っている。
【目つき・目の色】ぱっちり大きな瑠璃色(紫がかった蒼)の瞳。
【肌の色】きめ細かく綺麗な肌だけど、病弱のせいで青白く生気がない。
【体型】スレンダーで手足が長い。胸はあまりない。
【服装】シンプルなデザインの深いブルーのドレス。ハリの花(パピの花のドライフラワー状態)の意匠を白銀の糸で刺繍してある。
【表情】儚げながら、凛として前を向き、常に王妃らしく笑顔を貼り付けている。
【性格】本来は内向的な性格ながら、愛する夫のためならどんな無茶も通す。一途に尽くすタイプ。
【その他】容姿や病弱さのせいで雪の女王と影で言われているけれど、一途で情熱的で愛する夫のためならどんな犠牲も厭わない。夫である皇帝を支えることが生き甲斐だが、夫よりも人の上に立つ王者の素質があり、そのせいで夫との関係が拗れてしまった。
『リッカ~瑠璃色の復讐劇~』の、リッカと容姿はそっくり。(リッカはレイナによく似た弟の子孫のため)
Mission complete!
★絵師コメント★(文:星影さき)
『レイナ~涙色の愛憎劇~』のレイナを描かせていただいた星影さきです。
銘水さんといえば切り絵やスクラッチアートなどアナログのアートを得意とする絵師さん。
銘水さんならではの繊細なデザイン、すごく素敵でファンなんです。
今回のイラストですが、ご依頼の作品を拝読して、ドラマティックな仕上がりのほうが似合いそうに思ったので中級者のイラストと同様にグリザイユ画法を使って描いています。
ざっくりとしたメイキングは活動報告に書いたので、こちらではこのイラストにどういう意味をこめたのかという部分を書いていこうと思います。
まずは、背中合わせの二人について。
座っているのは過去のレイナ。
立っているのは正妃のレイナです。
過去のレイナは花束を抱えて、闇の方を向いてうつむきます。
自身の境遇と家族のいまと未来を想い、嘆く姿のイメージです。
光も出口もあるのに、その境遇から悲観的になって見つけることができていません。
ポーズと花束は本編からです。
正妃となったレイナは、夢や愛する人のために立ち上がって、まっすぐに光を見つめています。
ただ、「ガンガン行くわよ!」という感じにはしたくなかったので、表情は少し意味深なふうにしたつもりです。
こちらは扉にやや背を向ける形で配置しました。
「ここに出口があるのは知っているけれど、あえて出ない」というイメージです。
次に大きな鳥かご。
これはとらわれた、という意味と、守られるという意味をこめました。
捕らわれるではなく、囚われるのほうの意味です。
彼女が何に囚われ、何に守られているかはぜひ本編で!
扉を開けているのは、逃げ道はあったけれど、という意味になります。
足元の水は涙の海を表しています。
この物語で、涙は大事なキーワードなのです。
愛する者たちを想って流した、澄んだ涙のイメージです。
光も春のぽかぽか陽気というよりは、雪が積もった日の朝のような、少し冷たく冴えたイメージの色味にしたつもりです。
光はあれど、困難なことも多い人生だと思ったので。
かごに巻きつく花はパピの花という作中の花のつもりです。
彼女が囚われて守られる鳥籠に絡まる、少し残酷さもある希望の花です。
ツタ植物ではない可能性も高いですが、根のほうで全ての花が繋がっているという記載があったように思うので、地面の下はこんな感じってことに勝手にさせていただきました、すみませんー!!
舞い散る花びらは、砕けた花の破片のイメージで、こちらもぜひ本編で理由をご確認ください♡
悲劇らしさありつつも希望や強さ、儚さを感じられるようなイラストになっているといいなと思います。
銘水さん、レイナというステキなキャラクターを描かせてくださり、本当にありがとうございました!
いろいろと考えながら描くのがとっても楽しかったです!!
★作者コメント&作品紹介★(文:銘水)
この度、星影さきさんに美麗なイラストをいただきました、銘水です。
『レイナ~涙色の愛憎劇~』は、レイナの短い生涯を発端にした、愛憎入り混じる物語です。
タイトルにもなったレイナはとても一途で、愛する人を支えるためならどんな労苦も厭わない、芯のある女性ですが、もともとは病弱で内向的な性格の少女でした。
星影さきさんはそんなレイナの凛とした正妃姿、素朴で儚げな少女姿、両方の姿を描いてくれて、その上で物語の象徴そのまま、繊細な一枚絵を仕上げてくださいました!
絵師コメントの〆で“悲劇らしさありつつも希望や強さ、儚さを感じられるようなイラストになっているといいなと思います。”とありましたが、いや、なってますよね? めちゃめちゃ解釈一致してますよ~!!ってなりました。
涙色と銘打ったとおりの、涙の水の澄んだ表現から、衣装の細部まで細やかで、さまざまな技法を取り入れられているのがよくわかります。
鳥籠の解釈も深いし、わかりみも深いです……!
雪が積もった日の朝のような、少し冷たく冴えたイメージの色味という表現も本当にぴったりなんです!
さらには活動報告のメイキングや絵師コメントを拝見して、よく読んでくださってる~!!と感激しました。
作者冥利に尽きます……(*´∩ω・`)゜+.゜
そうそう、パピの花、根っこで花が繋がってるんです!(クローバーみたいな広がり方イメージ)
地面の下の姿、これで行きます!
星影さきさん、本当に本当にありがとうございました!




