冬の歌
掲載日:2016/12/19
生きていくってことは
知らなかった感情を食らうことだよ
嬉しいとか悲しいとか
楽しいとか苦しいとか
そんなんじゃなくて
言う術がない感情を食らい続けることだよ
命尽きるまで止まりはしないんだ
雲を乗せた水色の空が
ゆっくりと動いていた
それに気付いたとき
僕は少しやわらかくなった
狭い空だったけど
ほんの一瞬だったけど
攻め続ける日々を忘れて
揺らめく空を見送った
隙間を作っちゃいけないと思った
絶えず動き続けることが救いだと思った
溢れるものはもうなくなったよ
楽になりたくて
なってはいけない
正しさの基準はなんだ
過ちを知ればわかるのか
わからない正しさにしがみついてる
生きていくってことは
知らなかった感情を食らうことだよ
嬉しいとか悲しいとか
楽しいとか苦しいとか
そんなんじゃなくて
言う術がない感情を食らい続けることだよ
命尽きるまで止まりはしないんだ




