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追放された悪辣幼女の辺境生活 〜チート魔法と小人さんのお陰で健康で文化的な最高レベルの生活を営んでいます〜  作者: もーりんもも
第二部

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59 地下通路①

 明朝、すっきりと目が覚めた。

 小人たちが一仕事終えたのが分かる。


 あの小人は態度こそ0点だけど、それでも仕事はきちんとやったみたいだ。

 もうちょっとフレンドリーに、そして下手に出てくれればいうことないのにな。


 ……あれ?

 小人って、全体で一つの人格なのかな?

 それとも一体ずつ個別の人格があるのかな?

 もし個体差があるなら、昨日の先頭の小人はチェンジすればいいじゃん!

 もしそうなら、今度依頼する時は先頭から二番目のやつと話してみよう。

 

 早いとこ朝食を済ませて、とにかく地下通路(トンネル)を見てみたい。



   ◇◇◇   ◇◇◇



「お嬢。集荷所の側に見慣れない物ができていると騒ぎになっていますが、ちゃんと説明してくれるんですよね?」


 お! できてるんだね!


「ええ。ヒッチに説明して領民たちに伝えてもらおうと思っていたところよ」

「はぁ。どうせそんなことだろうと思って、ヒッチと畑の代表者たちも集荷所に呼んでいます」

「あら。気が利くじゃない」

「……」

「何よ?」

「いいえ。別に。野菜は言われた通り準備しました。キースとメイスンも集荷所で待っています」



   ◇◇◇   ◇◇◇



 集荷所までは歩くのが面倒だったので、早速スクーターを試乗することにした。

 うっふっふっ!

 バイクと違ってスカートでも楽々乗れるところがいいよね!


「お嬢……ずいぶん変わった物をこしらえましたね。三輪? ……見たことのない形の……は? そこに座るんですか?」

「そうよ! そして、これはあなたの馬よりも早く走るのよ?」

「へ?」

「集荷所まで早く来なさいよ。じゃあ」

「え?」


 アルフレッドを置き去りにして出発する。

 スイッチを押してハンドルを回すと静かに走り出した。


「お嬢!」


 ま、馬で追いかけてくるだろうから、気にしない。


 おー。

 私サイズにミニ化しているので、短い腕でもハンドルに手が届くし、ちゃんと握れる。

 気持ちいい〜‼︎


 EVにしたから走行音が小さいな。

 まあ前世と違って車もバイクも走っていないから、交通事故は起こりそうにないけれど、子どもの飛び出しに備えて、もうちょっと周囲に響くような音に変更しておこう。



   ◇◇◇   ◇◇◇



 集荷所に近づくと、全員の視線が私に集中した。

 すごいでしょ? 格好いいでしょ?

 棒立ちの彼らにギリギリまで近づいてエンジンを切った。 


「朝早くから悪いわね」

「あ、いえ」


 ヒッチがボソボソと返事をする。

 領民たちはざわついているかと思ったけれど、どちらかというと怯えている?

 悪いことしたね。

 今度からは(大きい物を造る時は)事前に予告してからにするわ。


「お嬢!」


 説明しようとしたところに、アルフレッドが到着した。

 先に集荷所に来ていたキースが馬を引き受けている。

 結構早かったね。ま、屋敷からそんなに離れていないもんね。


 領民たちはアルフレッドには目もくれず私をガン見している。

 早く説明を聞きたいんだね。

 この際、スクーターは置いておいて。


「コホン。驚かせてごめんなさいね。そこの地面の見慣れない物だけど。以前、ゲルツ伯爵領でメイスンたちをバスに乗せたでしょう? あの、バスを停めていたところまで、地下に通路を作ったの。そこに見えているのは、その入り口よ。そこから地下に降りられるの」


 誰も何も言わない。

 リアクションがないと理解できたかどうか分からないんだけど?

 驚いて声が出ないだけ? 今更じゃない?

 散々私の魔法を見ているくせに、そんなに驚く?


「ええと、お嬢。その――土ではない何かに変わっている部分ですが、かなり大きいですよね。怖くて誰もその上を歩けずにいるのですが。その下に大きな穴を掘ったって言っています?」

「まあ、そうね。その理解で合っているわ」


 私がそう言った途端、みんながジリジリと後退した。

 失礼な! 落とし穴じゃないんだからね。


「大丈夫よ。そこらの地面よりも丈夫だから。それに真下に降りるんじゃなくて、なだらかな斜面になっているから馬車ごと地下に潜れるわよ」

「え? そんな大きな穴をゲルツ伯爵領まで掘ったんですか?!」


 穴って言うのはやめてよね。なんか原始的でダサい。


「通路って言ったでしょ。そう。馬車でガタゴト走ると時間がかかるから、地下を私のバスで走れるようにね。野菜の補充はこの前作った自走式の荷馬車にさせればいいわ。まずは初日に売る分をバスに乗せて地下を爆走よ。そして地上に出てから、この前みたいな幌馬車に変形させるから、ゲルツ伯爵領に入ってメイスンが商売ね」


「……」

「……」

「……」


 全員だんまりって、どゆこと?!

 納得できない? 私の考えに反対ってこと?!


「……お嬢。その穴……じゃなくて、通路がどんな風になっているのか見せてもらえませんか?」

「ああ、そうね。見てもらえば分かるわね」


 えぇっと。

 これ――開け閉めってどうやるの?


 あんのヤロー。

 双方向で意思確認っていう意味が分かっていないな!

 ……まさか。分かっていて嫌がらせでやっていたりしていないよね?


 とにかく、どういうことか説明させないと!


「みんな、ちょっとここで待ってて」


 さすがにここで小人を呼び出して文句言っていると、みんなには一人で喚き散らしているように見えるからね。

 頭がいかれたと思われちゃう。


 集荷所の角を曲がって誰もいないことを確かめてから、呼び出す。

 もう片目をつぶっただけで出て来ないかな。

 …………来ない。

 

 ちっ。

 仕方がないので、両目を半眼にして待つ。

 …………来るっ!

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