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追放された悪辣幼女の辺境生活 〜チート魔法と小人さんのお陰で健康で文化的な最高レベルの生活を営んでいます〜  作者: もーりんもも
第二部

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58 小人の性格に難あり

 就寝前にこんな風に緊張することは今までなかったけれど、今日は特別だ。

 いよいよ、あの小人と話すのだから!


 ええと。まずはオーダーだね。

 軽く目を閉じて――あ‼︎ この謎の縛りも止めたいんだった‼︎

 まあ、今日は小人と向き合わなきゃいけないから、女神を呼び出すのは明日以降だな。


 ふう。気を取り直して――。

 マンションとマンションを繋ぐ廊下をイメージ。

 それを地下に作る感じで。

 結局のところ、トンネルになるんだけどね。かまぼこ型の。

 あ、でも。

 入り口と出口は普通に巨大なマンホールのようなもので開け閉めできて、そこからなだらかなスロープで降りて行く感じかな。

 蓋はちゃんとカモフラージュしてね。


 

 とりあえずこれくらいで呼び出してみるか。

 さあ、出て来い、小人ども‼︎


 ……ん?

 ……んんん?


 なんか、いつもと違ってムズムズするな。


 ポフン。

 来た!


「はい、ストーップ! そこで一旦止まって。先頭のお前! こっちに来て」


 あっ!

 やっと……やっと反応した! ちゃんと止まって私を見た!

 そして、先頭の小人が私の方にぽてぽて歩いて来る!


 うぅぅ。ついに! 小人と目と目を合わせて喋れるんだ!


「よっし。今から作る地下通路だけど、私の要求内容は理解できた?」


 小人が面倒臭そうに小首を傾げてるんだけど、どゆこと?

 顔だけ見ると、純真無垢で可愛いらしいのに、その態度は何?


「えっと。かまぼこがよく分からないけど、半円形にすればいいってことですよね?」


 ……え? 何、その声……おっさんじゃん!

 あと。口調が生意気なんだけど?

 全然顔と合ってなーい!


「ちょっと待って。話を始める前に、その声だけど。もうちょっと子どもっぽくならないの? その顔でその声は、めっちゃくちゃ気持ち悪いんだけど」

「…………」

「ちょっと!」

「では、こんな感じですか?」


 大人びた口調だけど、声だけは子どもっぽくなった。

 声変わり前の男の子って感じ。


「まあ、一旦それでいきましょう」


 小人がやれやれって顔をしたから、への字口で肩をすくめるかと思った。しなかったけれど。

 してたらただじゃおかなかった。


「これでいいんですね。ふう。形は分かりましたけど、大きさがぼんやりしていますね。人が通れればいいんですか? あれこれ要求する割には指示が下手ですよね」


 こ、こ、このヤロー‼︎

 ご主人様に対してなんだと!


 女神めっ! あんのヤロー!

 小人に口答えする能力を与えやがった!


「あのねっ。そっちが正しく理解できるよう、こうして会話してるんでしょ! どこがどういう風に分かんないのか説明しなさいよ!」


 小人めっ!

 今、「はぁ」ってため息をついたな?

 そこまで言うのなら、私が要求したことは全て実装しなさいよ!


「まず大きさだけど、バスが余裕ですれ違えるくらいの道幅にしてね。壁と天井にはちゃんとLEDライトをつけて眩しいくらいに明るくしてよ。太陽光パネルは人が通らないような地上に出しておけばいいでしょ。このトンネルはいつでも使えるように、蓄電池もデッカデカにしてね。雨が一週間降り続いても問題ないくらいにね。もういっそ、地下トンネル自体を全部電池仕様にしちゃうとかもありかもね。まあ、その辺はよろしく頼むわ」


 これでどう?


「その、『よろしく頼む』とか『いい感じで』って言うのはやめてもらえませんか。完成した後に文句を言われても困るので」


 ぐぅぅ。

 小人はアルフレッドの比じゃないくらい頭にくるな!


「とりあえず、ご要望通りにトンネル自体と、トンネルの上部の土を取り除き地上まで全てを蓄電池仕様にします。二週間充電できなくてもライトがつくようにします。よろしいですね?」


 くぅぅ。

 可愛くない。

 私が最初に思い描いていた小人は、白雪姫に出てくるような、おっさん小人じゃなくて、童話の中の優しい親切な小人さんだったんだけどな!


 女神か?

 女神の理解が足りていなかったせいか?

 あーイライラするっ!

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完結しました‼︎
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― 新着の感想 ―
小人の性格付けは女神様が決めてるんじゃなくて、主人公の魔法なので前世の人格とかから引用してそう。 自分で自分にイラついてストレス溜めて爆発した主人公に巻き込まれる女神様が可哀想。
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