47.スキル取得
現在のポイント、119925P。
俺もさすがにこの世界に来て9年。
ステータス上げるのに6年程やってきた。
だからもう分かったよ。
スキルレベルを上げるのはポイント使わないと無理!
ここ数ヶ月は毎日全力を出して過ごした。
だから出来る事だって増えたし身体能力も上がった。
だけど、上がらないスキルレベル。
まぁ、熟練度って考えたら仕方ないけど時間が足りないんだ。
ボン爺なんて見た目からじゃ分からないが実際は67歳でもう立派なおじいちゃんだ。
冒険者だった昔はかなり強い魔物だって倒したって聞いているのに一番高いスキルレベルがLv7だ。
凄いとは思うぜ?
だけど、俺はもっと高みに行きたい。
レベルMAX取りたい。
スキルレベルのLv7は指標としては”宮廷○○の上位”。
で、来年俺が戦うかもしれない相手なんだけどさ
俺の予想では『神殿』だ。
ボン爺が焦ってるのも無理はない。
デカい国の一角にいて、チート兄妹を囲える程の奴らがいるって事ぐらいは想定しておかないと絶対に失敗する。
俺にはそいつらを凌駕する強さが必要だ。
だからポイントを使ってステを底上げしてやる。
神様のくれた『ポイント倍増(10)』と『繰り越し』のある俺にしか出来ない事だ。
参考にすべきはディアーナ。
ディアーナの持つ『剣術強化』は50000P
スキル説明は、『剣技の効果がとにかく上がる』。
このスキルが、ディアーナの剣術を大幅に底上げしてるに違いない。
『覇王の器』は3000000Pは・・・関係ないから今は置いておこう。
えっ・・・知りたいの?
・・・『王になる器を持つ者。強さとカリスマを持ち人々を導く。強運の持ち主』だと
ちなみに落ち込みそうだから『光』の説明はまだ見ていない。
クッソ、クッソ!
なんで俺より凄いチート持ちが身近にゴロゴロしてるんだよ!
すまない、話を戻そう。
ディアーナの持つ『剣術強化』を俺も取ればディアーナの強さに近付けるかもしれない。
だけど今気になっているのは、『魔力強化』。
『魔力強化』のスキル説明は『体内の魔力循環を補助する。魔法の効果をとにかく上げる。』という、
説明からも優秀さが醸し出される良スキルだと思われる。
これがなんと、50000P
あとは、『身体強化Lv7』を取ろうと思っている。
基本レベルが15とまだ心もとないし、
今の修行は『身体強化Lv3』だとキツイんだ。
同じスキルの取り直しには抵抗があるけど、仕方ない。
そして、実はいま密かに練習している『回復魔法』も。
ロイ爺に本を借りて勉強しているんだけど、なんか時間が勿体無くなってきてさ。
どうせ取れてもLv1から使えるレベルになるまでやたら時間がかかるんだったら
もうポイントで取ってしまおうと思う。
さてどれを取るべきか。
ていうかもう決まってるんだよ、回復魔法はLv6だ!
所持ポイントが、119925P
ここから、『魔力強化』の50000P使って、残り69925P
で、こっからスキル見てくと、どっちかをLv6、Lv7で取るしかないんだ。
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『身体強化Lv1』 300
『身体強化Lv2』 1000
『身体強化Lv3』 2000
『身体強化Lv4』 4000
『身体強化Lv5』 8000
『身体強化Lv6』 16000
『身体強化Lv7』 32000
『身体強化Lv8』 64000
『身体強化Lv9』 128000
『身体強化Lv10』 256000
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『回復魔法Lv 1』 1000
『回復魔法Lv 2』 2000
『回復魔法Lv 3』 4000
『回復魔法Lv 4』 8000
『回復魔法Lv 5』 16000
『回復魔法Lv 6』 32000
『回復魔法Lv 7』 64000
『回復魔法Lv 8』 128000
『回復魔法Lv 9』 256000
『回復魔法Lv10』 512000
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な?
で、『身体強化』の有能さはもう十分知ってるから『身体強化』の方をLv7にする。
『回復魔法』はあくまでも保険だ。
基本、『身体強化Lv3』ですらケガも病気もしない俺にはいままで必要なかったスキルだ。
だけど、1年後に瀕死の家族に出くわした時にもしかしたら使えるかもしれないし。
どうせ取るならできるだけレベルの高いスキルを取っておくべきだ。
よって俺は『回復魔法Lv6』を取る。
全てのスキルを取得し終わった後に、ステータスを確認すると
所持ポイントが7925P残っていた。
どうやら、既に持っているスキルの上位レベルを取得する時は差分を引いてくれる親切仕様らしい。
やった。これなら気兼ねなくポイントが取れる。
ここに来てかなりポイントを使ったが、ぐふふ。今回はちゃんと当てがあるんだぜ?
ボン爺から昼間はもう平気だから一人で行けって言われたんだ。
そうなのだ。
昼間の獲物はもう俺にとって雑魚でしかない。
1人なら気兼ねなく狩りが出来るからポイント稼ぎも楽になったんだ。
そしてもう一つ。
夜の特訓でも、屋敷から出て森での狩りに変わったんだよ。
ここに、ボン爺も参加した。
一応夜だし、ロイ爺は信用ならんとかぶつくさ言ってさ。
ボン爺とロイ爺2人が監督するもとで
毎晩、暗闇の中でクナイとナイフと魔法を使ってサバイバルをしている。
敵は昼間に比べられないくらい強くて獰猛だ。
『暗視』と『鑑定』と『身体強化』がなきゃ死ぬレベル。
ボン爺とロイ爺は俺がまだ子供だという理由で付いてきている。
だけど、最近思うんだよな。
あの2人、俺のこと見てないでいつも酒飲んで喋ってるだけに見えるんだけど。
最初は2人して色々指示してくれたりアドバイスをくれたよ?
うまく仕留められたら褒めてもくれたさ?
だけど途中から、どっちが俺の師匠として上かの議論になったあげく
最近は、良く分からんがただ酒盛りをしているだけになっている気がする。
まぁ、監視されているよりはポイント稼ぎ出来るからいいんだけどさ。




