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第37話 怪獣に戻ったところで
「ギャオオン!」
咆哮を上げて俺は復活した。足元を見ると、さっきまで俺がいたはずの家が粉々に崩れ去っていた。
「…良かったー」
「おい今なんて呟いた?」
俺はパロの安堵を見逃さなかった。問いただすとどうやら元に戻る光線は実験段階だったらしい。なめんな。
「今度なんか奢るから許してよ」
そんなこんなで元に戻った俺だが、心配ごとがあった。
「なぁ、お前の奥さん大丈夫なのか…?」
躱す時間はなかったように思える。まさか、あの瓦礫の下敷きに!?
「あー平気だよ、あれは俺だから」
頭がイカれたのかと思ったが、そのとき信じられないことが起こった。パロが2人見える。
「驚いたろ、お前が働いてる間、俺は忍者ってやつを学んでたんだ。これは分身の術ね」
ぶっとばしたくなったが、ちょっと羨ましかったので後でやり方を教えて貰った。
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