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第36話 怪獣へ直帰

「え……」


 俺が振り向いた先には、さっきまでのてぃもきの姿とは異なるあいつの顔があった。


「パパパパパパロ!!???」

「そんな舌噛むような名前してないわ」


 俺の前に姿を現したのは親友のパロ、俺が地球に来たきっかけとなった怪獣だ。詳しくは第6話を参考にしてくれ。宣伝も終わったところで本題に戻ろう。


「お前、他の惑星を侵略しに行ったはずじゃ?」


 かつて地球を侵略しようと試みたパロは返り討ちに遭い、他の星へと旅立ったのだった。


「実はもう30個の星を侵略したんだ」


 とんでもない数やってんな。俺と別れてからそこまで経ってないぞ!? しかし俺が褒めても、彼は浮かない顔をしていた。


「でもさ、もう侵略飽きちゃって」


 パロはため息をついて吐き捨てた。あまりにやることが同じで嫌になったらしい。


「それで、何か新しい刺激を求めてここに来たんだ。そしたらお前がいたからさ」


 俺はパロの次の発言に耳を疑った。


「人間になるビームを打って様子見てたんだよ」

「……は?」


 いやいや待て待て、俺の今までの苦労は全部こいつのせいってことか!? 怒りを露にする俺をパロは焦ってなだめた。


「いや、ちょっと待ってくれ、弁明させてほしい」

「……なんだよ」

「俺はお前のところに行く前に、てぃもきっていう人間を偽って実際に人間の生活を体験してみたんだよ。そしたらめっちゃ楽しくてさ。お前にも味わってほしいと思って! 案外楽しかったろ?」

「それはまぁ……いや、でもその前に一言あるだろ!」

「サプライズの方が楽しいかなと」


 この野郎……俺は全力でにらんだが、人間の表情変化に慣れていないのでうまくできたかはわからない。


「まったく……じゃあ元に戻してくれよ」

「おっけー」


 そう言うとパロは手から光を放った。


「いやちょっと待て戻るのも心の準備が……ギャォォォン」


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