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第20話 ちっさくなっちゃった!

 朝目が覚めたら、体が縮んでしまっていた!


 あ、いやネタじゃなくてマジなんよ。


 昨日はホントに平和な一日だったしストンと眠りに落ちて、特に何もなくぐっすりだったんだ。最初は周りの木がでっかくなったのかと思ったよ。ほら、地球の木って成長速いからさ。


 第一、お前らもそうだろうけど何か変わったときって自分のことだと思わないのな。まずは自分以外の何かが変わったって思う。そんであまりに周り全部が変化してると、ようやく自分の事だって気づくんだよ。


 まぁそれはさておき、まずは自分に起こったことを確認しなきゃなんねぇな。特に視界に変化はない。ただ、目に入る自分の体の一部は全く違うものだった。


 なんだこれ、指が5本もある……。あ、普段俺の指は3本だ。指って言って良いのか分かんないけど、いわゆるゴツゴツした怪獣の手だと思ってくれていい。ゴツゴツと言えば、今の俺の手はすべすべだ。昨日に比べて色も薄くなっている。


 なんか気持ち悪いな、と思いつつ俺は池に向かった。体が小さくなった分いつもより時間はかかったけど、場所は覚えてたからなんとかたどり着いた。池を覗いて驚愕したよ。


「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!!」


 うん、別物が映ってた。手と同じ色の肌に、黒い目が2つ。体は細くて小さく、頭のてっぺんには髪の毛が生えている。


 これ、今まで俺が見てきた人間そのものだ。多分男だろうな。さすがに焦るし理解が出来ない。夢だと信じたいが、感触は本物だ。皮膚が薄い分、なんなら怪獣だったころより敏感だ。


(まずいなぁ……)


 そう思って途方に暮れていると、遠くから足音が聞こえた。秋だから葉っぱを踏む音で分かる。俺が振り返ると、そこには人間の女が2人いた。


 俺も人間だ。もしかしたら今までと違って意思疎通が図れるかもしれない。俺は人間たちに近づいた。


「あの……」


「きゃぁぁぁぁ!!! 変態!!!」


 そう、俺は裸だったのだ。


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