第11話 ポエのその先へ
「ポエ?」
地球に戻ってきたは良いものの、自分のほかにも怪獣がいた。文句を言おうとしたら相手の言葉が分からないことが発覚した。さて、どうしようか。
言葉が分からないので、まずは相手を分析しよう。体は怪獣にしては小さめで、嘴がある。
というかこいつ、地球にいる鳥にそっくりじゃね?だから人気出たのか。勝手に一人で納得がいった。ただ大きさからして100%地球の生き物じゃねぇ。
分析してたらぐずりだした。言葉が分からなくても雰囲気で分かる。どうしましょ。
地球の鳥は知っていても、あやし方はわからない。ひとまずその辺の木を引っこ抜いて綾を取ることにした。
「ポエ、ポエ!」
こうかはばつぐんだ!
助かった。ポエ(仮)をあやしながら、昔家で見た怪獣図鑑を回想する。あんなやついたか…?
思考に没入しすぎるとポエがぐずりだす。やっぱり自分に気が向いてないって分かるんかな。
仕方がないので暫くはじゃらすことに専念することにした。時間はあるんだ、のんびりいこう。
少しの間、いや3時間くらいあやすとポエはやっと眠りについた。陸で寝ているので海獣の類いではないっぽい。
寝顔を見ていると、急にひどい頭痛がした。痛い中で、何かが話しかけてくる。
「あ、あー…マイクテスト、マイクテスト」
マイクねぇじゃねぇか。
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