70話 9/14 ミーガン視点 クランも色々あるのさ、合併話が纏まればいいんだけどねえ
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あたしの名前はミーガンだよ。第2スラムのクラン「悲哀なる刃」の魔法使いさ。第2スラムにだって魔法使いはいるさ。あたしだってこんな所で終わりたいとは思っちゃいないがね。
元は第3スラムでやって行っていたんだがねえ。クランリーダーの引退でクランが割れちまったんだよ。戦闘職だけでやりたい奴らと非戦闘職も必要だって奴らにね。
あたしかい? 勿論非戦闘職は必要さね。依頼を請けろってよりは色々な管理をやる人間が居なくてどうするってのさ。クランリーダーは戦闘職であって欲しいが、非戦闘職を蔑ろにするのは反対だね。
魔法使いも2つに別れちまったよ。あたしとルイーズは非戦闘職も受け入れることに賛成だったからね。非戦闘職の人間も受け入れたさ。受け入れ過ぎて第3スラムでやっていけなくなったんだけどね。
もう少し戦闘職が欲しい所さね。そうでないと流石に第3スラムには上がれない。バランスが悪いんだ。もう少し何とかしないといけないとは思っているんだけどねえ。
今で魔法使いも斥候も入れて、戦闘職が138人だったはずだよ。それに非戦闘職が119人。ちょっとばかし非戦闘職が多いって感じさ。これだけいると後150人位は戦闘職が欲しい所さ。
色んなクランに交渉に出かけているのは知っているさ。クランリーダーも楽じゃ無いんだよ。戦闘職を抱えていて、且つ非戦闘職が少ない所となると色々とあるんだ。
メインは第2スラムで探しているんだがね。第3スラムの方にも足を伸ばしなとは言っているんだけどね。中々に難しいって所なんだろうさ。
大きけりゃ良いって問題でも無いからね。小さくても出来ることはあるんだ。ただ、大きい方が、小さい方の事もできるってだけでさ。だから合併先を探しているんだがね。
あたしはこれでも年長の方だからね。色々と意見を言う事もあるんだ。普通の前衛と違って、魔法使いは年齢で縛られないからね。まだまだ現役で行かせてもらうさ。
とりあえずは、ルイーズを育てないといけないかねえ。魔法使いとしてはまだまだ半人前だからね。偶に詠唱を失敗するし。出来るだけ自分に合う魔法を探さないといけない歳なんだよ。
まだまだ若いんだ。未来はまだまだある。それを潰してしまうのは勿体ないからねえ。あたしと違って魔力の癖がそこまで無いみたいだしねえ。
あたしの魔力の癖は特殊みたいでね。殆ど全部の魔法が威力通りに発動しないんだよ。何かしら欠陥が出てくるんだ。今までに癖があった魔法は無かったよ。悲しいことにね。
まあ言っても仕方がないことなのさ。出来る限り合う魔法を探して来たつもりさね。今回もまた、新しい魔法を試そうって言うんだけどね。まあ期待はしていないさ。
ちょっとばかり、変わった魔法ではあったけどね。威力は良いとして、形が変だ。何が可笑しいって魔物の形を採っているところさね。こんな魔法は見たことないよ。
大体は矢か球か刃か。珍しいと言ったところで針山なんてのもあったかねえ。まあ碌に発動しなかったがね。それでもまあ妨害にはなるもんさ。
ルイーズの分も買ってきたからね。とりあえずはこれで何とかしようとは思っているんだけど、どうなるかねえ。読み込んでは見たけど、そもそも何が起こるのかよく解っていない魔法だからね。
「やったぞミーガン! 今日組む相手は合併も前向きに検討してくれるようだ。今日の戦いぶりでこちらに合併を申し込むかどうかを決めるそうだ」
「漸く見つかったのかい。まあ期待はしないでおくさね。それで、魔法使いの数はどうだったんだい?」
「ああ、魔法使いは居ないそうだ。それは少し残念な所ではあるんだが、戦闘職が104人もいるんだ。十分だろう?」
「そうだね。十分だろう。非戦闘職が何人いるかに依るけどね」
104人加われば、第3スラムに入ることは可能だろうさ。それくらいの規模になるんだからね。戦闘職ばかりであった場合はとの注釈が付くんだが。さて、何人抱えていることやら。
「うぅ、86人を抱えているそうだ。駄目かい? いい合併相手だろうとは思ったんだけど」
「……仕方がないさね。何処も非戦闘職を抱えたがるお人好しがいるもんさね。まあ合併しても当分は第2スラムで頑張るしか無さそうだねえ」
「すまない。俺が不甲斐ないばっかりに」
「言っても仕方がないよ。魔法使いが居なかったのは少し残念だが、まあ良い所じゃないのかい? 向こうのクランリーダーをサブリーダーに就ければ良いんだよ。後は地道にやるしかないさね」
向こうも甘ちゃんだったと言う事さ。甘ちゃん同士仲良くはやれそうな気がしているがね。第2スラムではこういうことは日常茶飯事だ。規模だけで言うと、第3スラムよりも大きい所は幾らでもあるんだよ。色々と欠陥を抱えているだけでね。
さてと、何時もの様に昼前に斥候が獲物を見つけてくれたようだね。朝早く行っても競合が多い。少しずらすことで生き延びているクランもいるんだ。ここみたいにね。
だけどまあ、戦闘職が200人を超えてくると言うのは良いことさね。少しでもクランを大きくする方が良いんだ。少人数で出来ることは大人数でも出来るんだよ。少しずつで良いんだがね。
「ルイーズ、あたしの方が先に試し打ちをするよ。あんたは詠唱をとちりにくい奴を選びな」
「解りました!」
さて、獲物が見えてきたねえ。ワイルドボアが70って所かい。まあ今の時期だとこんなもんさね。そろそろ店じまいを考えないといけない規模の群れが出てくるんだろうねえ。
「ミーガン! ルイーズ!」
「解ってるよ『大猪の群体は風切り音と共に突貫する』」
「はい!『花の調べは春風と共に、絢爛豪華に舞い踊る』」
……ワイルドボアの魔法が突撃していくねえ。ルイーズの魔法は普通の風刃だ。まあそっちは効果が解っているから良いものの、あれは解らんね。とりあえずはまともな数は出たようだが。
突撃したワイルドボアがぶつかると同時に破裂する。威力も十分かね。後ろのはどんどんと前へ前へ押して行っているし。店主の言ったことに嘘は無かったって事かい。
万人受けする魔力ねえ。羨ましいこったよ。あたしももう少し、癖の無い魔法が使いたかったもんさね。さて、後は前衛共の働き次第だ。これが終わったら帰るけどね。
荷車の数が少ないんだから仕方がないさ。これで殆どを使い切っちまうんだからね。割れた先に荷車を沢山持っていかれたのが痛かったね。今さらいう事でも無いけどね。
まあいいさ。あの魔法屋は贔屓にしても良さそうだ。これだけの効果があるのであれば十分さね。今回で合併できれば活動もし易くなるんだろうけどねえ。




